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合戦・攻城編

 今回は物語の華となる合戦編。

 で、何よりもとにかく一番最初に伝えたいのはこれだけ。


『地図を書け!』


 これがあるのとないのでは、読者の理解度だけでなく、作者の状況整理具合がまったく違う。

 何も地形や高度まで書けと行っている訳ではない。

 現在どんな状況か、その略図を入れようと言っているのである。

 たとえば、こんな感じ。



       

自軍→  砦 川   ←敵 城




 たった一行でも状況が分かる。

 こんなのでいいのだ。

 こんなのすらなくて全部文字情報で書こうとするとえらく手間がかかるのだ。

 これのあるないで、間違いなく読みやすさも変わる。

 では、実際に戦場にて部隊を動かしてみよう。

 その為に仲間の将を集めているはすである。

 初心者が陣形なんて入れてもうまく書けないので、ここは書きやすい基本戦闘の陣を紹介する。



基本陣



       ↑敵

        

   左翼  本陣  右翼   




 この陣は敵を包囲して潰すのが基本となる。

 本陣は主人公指揮。

 左翼と右翼の将は信頼できる仲間キャラである事が望ましい。



突破陣



      ↑敵


      先陣

      本陣

      後陣(殿)


      

 敵を突破する陣で、こちらの兵が少なく、大将首を取りに行く時とかに便利な陣。



 では、今度はこれの応用編。



俯瞰陣



      ↑敵


  右翼  中央  左翼

      本陣



 中央と本陣を分ける事で、本陣からの全体指揮がとりやすいというのがメリット。

 もちろん、中央を任せるのは主人公の陣営でもっとも信頼がおける将だ。



伏兵陣



     敵軍   ←伏兵

     自軍



 伏兵というのは横でも後ろでもいいのだが、とにかく敵から隠れて味方と合戦をしている時に奇襲する事に意味がある。

 その為どうやって軍を隠すかが大事。超大事。



 基本と応用を入れて四陣紹介してみた。

 で、応用陣ですら部隊数が4つしかないのに気づいただろうか?

 はっきり言うと、五部隊以上出せる人間は初心者じゃない(笑)。

 これに敵軍の陣管理をするから、一合戦では敵味方合わせて8部隊で処理するのが望ましい。

 で、戦場における兵の管理だが、できるならば同数にもっていけると管理がしやすい。

 どちらかの兵が多くて差がついた場合は?

 簡単な話だ。

 局地戦にしてしまえばいい。

 一番最初の地図を使うならばこんな感じ。



       川    ←敵

       川

自軍→  砦 川   ←敵 城

       川

       川    ←敵



 これで、一回勝ってもまだ同数以上の敵と戦わないといけないという不利が、読者と作者(ここ超大事)に理解できるだろう。

 で、二回戦以降を考え物語が動くのだ。

「砦に撤退するか?」「それとも撤退するか?」「各個撃破するか?」みたいな感じだ。

 とにかく、作者が合戦を把握しないと確実にぐちゃくぢゃになるのが合戦なので、簡単な略図でいいので地図を作ることを強く強く推奨します。




 さて、今度は城攻め編。

 多くの合戦では城を落とす事が目的となるのだが、じゃあ、そもそも城とは何ぞあたりから話をしようと思う。

 まず、初心者にありがちな盲点を一つ。

 戦国初期から中期にかけて、多くの大名は城に住んでいなかった。

 どういう事かというと、普段は生活のしやすい館に住み、合戦が起こり攻められるとその館の近くの山城に立て篭もったのだ。

 このようなパターンの家を一つあげると武田家の躑躅ヶ崎館があげられる。

 という訳で、戦国初期から中期の城というのは山城(山の山頂に作っている所もある)が多く、攻める方も苦労するのだ。

 で、これが戦国後期から末期にかけて生活空間と居住拠点が融合した城が出てくる。

 このあたりだとみんなが知っている城も出てくるだろう。


 何が言いたかったのかというと、城攻めとは守る方が楽で、攻める方が難しいという事なのだ。

 で、このあたり実はすっ飛ばしても良かったりする。

 作家のメタ的視点になるのだが、既に合戦を行っている場合、そこが物語の山になっているので更に高い山を造らなくてもいいんじゃねという訳で。

 で、合戦に勝っていざ城攻めの時の判断基準と省略化のケースをご紹介しよう。

 勝利時に敵兵力よりも三倍の兵がある場合、城攻めして落としましたで片付けてしまってもいい。

 攻撃三倍の法則という訳ではないが、それぐらいの兵があったら力押しで片付けても読者はまず文句をいわない。

 で、それ以下だったら撤退し、三倍以上の兵を集めて再度攻めればいい。


 今度は本城支城体制を少し説明しよう。

 簡単にいうと、国境の砦が支城。大名が住んでいるのが本城。

 で、本城を取られたら大名は再起が限りなく難しくなる。

 色々例外もあるが、初心者はこれで十分だ。

 という訳で、合戦全体の流れはこんな感じになる。


 1)敵国侵攻

    >その支城守備隊と合戦

       >勝利ならば支城攻め

          >兵力が三倍以上ならば支城攻略成功


 2)奪った支城を拠点に敵本城へ侵攻

    >敵本城守備隊(敵軍主力)と合戦

       >勝利ならば本城攻め

         >兵力が三倍以上ならば攻略成功

            >敵大名滅亡


 まあ、文章で書いてもいまいちぴんとこない人もいるだろう。

 そんなあなたはゲームをやってみてはどうだろうか?

 この流れをちゃんとゲーム内に組み込んでいるゲームがあるのだ。


 『信長の野望 覇王伝』だ。


 ちょっと昔のゲームだが、おそろしくシステムが整っており、しかも初心者向けに簡略化さている。

 このゲームのプレイ動画を作れるならば、簡単に架空戦記が書ける。

 それぐらいできがいい。

 架空戦記を書く前に、このゲームで実況を作ってみてもいいかもしれない。

 え?そっちの方が難しい?(笑)

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