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私にとっては知らない町、でもあなたにとっては大切な町「M県M町」(1)

一つ私は夢を見た。それは、どこかさみしく、悲しそうな雰囲気をまとっている、そんな青年とともに私は歩いていた。でも私と話している彼はとても楽しそうで、またそんな彼を見ている私もつられてか、笑顔になってしまう。そんな日々がしばらく続いた。そんな日々が続いていると、私は彼にプロポーズをされた。「結婚をしよう」と、そんな六文字の言葉だったのにうれしさで当時の私は涙がでできてしまったそうして私たちは結婚した。その後しばらくたって、お互いがお互いのことをより深く知りお互いのことを尊重し合えるそんな存在になっていった、そうして私たちの間に子供が生まれまた一つ大切なものが増えていく。しかしそれもふいに終わってしまったそしてその先にあるのはただただ暗いそんな空間自分の悲しさや苦しさ、そんな負の感情すべてを集めたようなそんな感情が、押し寄せてくる。

「っは」

そうして私は目を覚ます、しかし私は道路の上に立っていた、

「ここは?」

やはりというべきか、私にとってここは知らない町、でも彼にとってはなじみ深い街、いつもそうだった。最初のうちはなぜこんなことが起きるのかととても怖がっていたが、今となってはもう慣れたものだ。夢から覚めるといつも知らない町、でも、そこは彼にとって大切な町あの時にいなくなってしまった彼のことをまた知れるきっかけになる。少しというかかなり重いと思うがそんなことを思ってしまっている。そして、彼への贖罪というには厚かましいかもしれないが、私はそのように感じている。そうして私はどこかもわからないこの道を歩く、今日の道はいつもと違い左側に海のあるとてものどかな風景が広がっていた。そうしてそんな道を歩きながら道を歩きながら国道の現在地表記を見てみる。「M県M町」ここが私の今いる場所だった。

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