第6話
…少し横になっていただけなのに、寝てしまった。
空は明るかったはずなのに、満点の星空が綺麗に見えてます。猫って一回寝るとお昼寝でも
こんなに起きれないのですか。
まぁ、猫って夜元気になるから今から他のことをやればいいんだけど、お昼寝しすぎると罪悪感というか、もったいない時間の使い方をしたと思ってしまう。
「よっこいsh…」
いま手に何か当たった。あたたかかった。
でも、寝る前自分の周りには何もいなかった。
モフモフしてる、ナニコレ
「シュ〜♪」
鳴いた、生き物確定だね?おそるおそる、鳴き声が聞こえた方に顔を向けると、そこには白いモフモフの蜘蛛がいました。
蜘蛛で可愛いはおかしいのはわかっているんだけど、可愛い。大きい目が二つにその他の6個の目は小さく模様のように見えるし、牙は小さい。
手足も長すぎない。見た目もおサイズも縦横高さともに30センチくらいでぬいぐるみみたいな子だ。
寝てたのに体に白い布がかけてある。
ツルツルしててシルクみたいな触りごこちだ。
ートントン
「シュウシュー」
私が作ったんだーというようにトントンと叩いて寝てる私の顔の近くにきてアピールするこの子。
蜘蛛の糸って丈夫なのは知っているけどこんなに触り心地がいいとは、初めて知った。
「ありがとね」
お礼を言いながら頭を撫でる。すると目の前に
急に画面が出てきた。
《アラクスパイダーをテイムしますか?》
ん?テイムしますかだって?私にテイム系のスキルってなかったはずなんだけど。
…スマホで調べるか。
スキルがなくても、相手側が了承している場合は可能。スキルなしのテイム自体、種族間から超えており最初は対話ができないため成功することはないでしょうな(笑)
成功したら、その後は無条件でスキル、テイミングを獲得できるらしいぞ、
なんか、文章から小馬鹿にしてきてる感が否めないんだけど。
でも、異世界だと蜘蛛の服は高価でいい物だし
一人じゃ寂しいから一緒に住んでもいいな。
私は衣食住を、蜘蛛さんには服を作ってもらう
ギブアンドテイクの関係、良くないですか?
「テイムしていいの?服を作ってもらったりするよ?いいの?
それでもよかったら、返事して私の手に
足を一本置いて欲しいな?」
蜘蛛さんはいいよ!というように鳴き、足をおいた。その後すぐに蜘蛛の額に紋章のような物がうかびあがった。
《アラクスパイダーをテイムしました。
また、テイムしたことによりスキルテイミングを獲得しました。》