第1話
てか、違和感がすごい。空っぽの教室があるのはさっきの放送で呼び出されたと思うんだけど、
先生が誰一人見えないってことある?と雑談をしながら向かっていた。
彼女たちの教室は3階、体育館にはすぐに到着し
中に入った。
いつもの体育館、クラス全員がそろった。
すると、足元にアニメでしか見たことがない巨大な魔法陣が現れたちは白い光に包まれた。
目を開けるとそこは、何にもない真っ白な空間。
あたりには倒れているクラスメイトや他クラスの同級生たちがいた。
この空間には葉月高等学校の2学年が集められているようだ。
1クラス、また1クラスと増えていきやがて全クラスがそろった。
目を覚ました子は、仲が良い子とグループごとに集まりこの状況についての不安を話していた。
ゆうも例外ではなくLinkしていたグループで集まり話していた。
「「これってあれだよね?」」
「「「あれですね」」」
「「最近はやりの」」
「異世界転生!!」
7人でキャッキャと盛り上がっていた。
しばらくすると、神々しい光が指して神官のような恰好した男女が現れた。
その場の全員が直観で神様だろうと思った。
男の神が何の前ふりもなしに話し始めた。
「私たちは神という存在です。
皆様方には、私たちが創造した世界 ”シリプロウス” に転移していただきます。
この世界は、魔力が存在し魔法が使えます。ですが、近年星の魔力量が減っていたり
文明が発展していないため、地球からの知恵でこちらの世界の発展にご尽力ください。」
17歳の高校生に異世界転移して、異世界を発展させてほしいと言った。
突然のことに皆混乱していたが、さらに家族に会えないなど様々なことを考えてしまい泣いてしまう子もちらほら出ていた。
そんなことお構いなしに次は女の神、女神が話した。
「それでは、皆さまこれから異世界に行く準備をしていただきます。
こちらの勝手な都合で呼んでいますので、あちらの世界で役に立つスキルをお渡ししようと思います。それでは心の準備ができた方からこちらへ」
女神の指す方向には大きな扉があり、開かれているが、光で満ちていて中の様子は全く分からない状況であった。
人間誰も未知の世界に足を踏み入れるのは怖く動けず、周囲の様子を探っていた。
そんな中、何も気にしていないグループが
「合言葉きめとこーよ」
みゆが唐突にそんなことをいい出したようだ。
「合言葉?またなんで」琉偉が疑問に思って聞き返した。
「あっちの世界に行ったらどんなふうになるかわからないし、姿変えられるかもしれないじゃん、姿変えれたら好きなように変えるでしょ?
あと名前も。」
みゆの言葉に皆は「全員もちろんだとも」と言うようにうなずいている。
どんな姿に変わったとしても中身は、同じあちらの世界に行ったとしてもまた一緒になれるようにと考え出した答えのようだ。
この場合は普段アニメ、小説を読んでいるもののほうが適応力が高い。
わちゃわちゃと話し合い5分ほどで合言葉が決まったようで立ち上がり、全員で女神がさした扉のほうに向かっていった。
同級生にはひそひそとマジかなどと言われていたがみんなで行けば怖くないようだ。
そして扉の中の光に吸い込まれるように入っていった。