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第八話ようやくつねちゃんを芳恵(よしえ)に会わせられたのは良かったのじゃが、この沈黙はどうにかならぬのか?

第八話ようやくつねちゃんを芳恵(よしえ)に会わせられたのは良かったのじゃが、この沈黙はどうにかならぬのか?


ワシはつねちゃんを芳恵に会わせるために転移した。

「のう二人ともせっかく会えたんじゃから……さすがに無言はどうなんじゃ? 何か話したほうが……」

とワシが言いかけた時つねちゃんがワシの耳元で

「あのなまさちゃん俺はなもんっっっっのすごく芳恵に会いたかったんだぞ……だから会った時に何を話そうかも考えたんだが……いざ会ってみると、俺は一体何を話せばいいのか全く分からないんだよまさちゃ〜ん……俺は何を話したらいいんだ教えてくれ〜!!」

と叫ばれたワシはこう答えた

「分かった分かった……そうじゃなぁ、なら記憶が戻ってからの出来事の事とかの話はどうじゃろうか?(ワシは転生しすぎて話が絶対長くなるのが目に見えておるから話すとしてもほんの一部じゃな……それにさすがに全てを思い出すのも大変じゃからな)」

つねちゃんはワシの返答に満足したのか、芳恵と話を始めたのでワシは山本たちのところに戻った。

すると山本がワシに聞いてきた。

「なあ雅嗣気になったんだけどあの二人何かあるのか?」

そしてワシは山本に説明をした。

「そうか、親子の久しぶりの再会……か。親子? ほとんど年齢変わらないように見えるけど本当かぁ……あ〜もしかして義理のか? それなら年齢が近くてもあり得るか」

本当はあの二人夫婦なんじゃが、二人ともこの世界では結婚してないから詳しい事を説明するとなると転生云々についてを話さないといけんからどうするかのぉ? ワシは別に転生云々は言ってもいいんじゃがつねちゃんたちは言ってもよいのか分からぬから……どうするか、それが問題じゃよな

ワシがそう悩んでいると楼が山本に

「再会出来たんだから、別に気にすることはないだろ」

と言った後ワシの下に近づいてきて耳元で

「転生のことは秘密にしたいんだろ。安心してくれ誰にも言わないから」と言って来てワシは思わず「なぜそれを知って!?」と口に出てしまった。

すると楼が「どうして知ってるのかって……それは簡単だぞ。雅嗣がくれた能力"知りたがり屋(友達に関係限定発動)"のおかげだ。あれの能力は友達のことならなんでも分かるようになるだからな……まあ俺は必要になった時しか使ってないがな。俺は能力なしで相手のことは知りたいからな!!(雅嗣は何回も転生していること、しかもつねちゃんという人が殺されたことがきっかけで転生を繰り返している。そして雅嗣がつねちゃんと恵さんを急いで会わせようとしたこと……おそらく恵さんとつねちゃんって人は恋人か夫婦のどちらかなんじゃないか? 安直かもしれんけど、まあ今はいいかな。でも雅嗣は気づいているのだろうか、雅嗣がつねちゃん……池田恒興さんにまた会いたいって想いだけで幾度も転生したことに)」

ワシは楼には転生のことを話した。

ワシのこと、そしてつねちゃんのことを。

つねちゃんの転生の回数や体験したことなどのことはワシもほとんど知らぬから知ってる範囲を話したがな。

「やっぱりか」と楼がポツリと呟きを聞いたワシは楼に聞き返したが『ううん、なんでもない』と言われそのまま話を途切れてしまった。

ここから時間軸は少し前の恒興と芳恵が会話している場面に戻り楼に切り替わる。

さっき雅嗣が連れて来た人『つねちゃん』だっけあの人誰なんだろう

ピロン

『つねちゃんとは六代目池田恒興、藪雨雅嗣(やぶさめまさつぐ)の唯一無二の親友であり雅嗣はつねちゃんを親友として好いているが実は恋愛的にも好いているが本人はまだ気づいていない。尚雅嗣は目の前で恒興が殺された事による感情がきっかけで転生を繰り返している。そしてその雅嗣、恒興を殺した者もこの世界に転生している』

なるほどそういうことね、ありがとう

これが俺の能力"知りたがり屋(友達関係限定発動)"の力……だけではない、俺にはもう一つ能力がある。

それは"理を司る者候補"というスキルのおかげだ。

正式な"理を司る者"のスキルを持つ人は全てを知ることが出来るというが、俺のはまだ"候補"段階なので少ししか知ることは出来ない。俺の場合出来たとしても知りたがり屋の能力と合わせて使って友達関係以外の情報も多少詳しく知れる程度だ。

しかも頭に直接声が聞こえる上スマホからも同じ言葉がメモアプリに通知され通知音がうるさく鳴るという迷惑な事になっている。

まあ説明はこれぐらいにして……それで雅嗣が誰かと楽しそうに話しているつねちゃんを見ている時嫉妬が混じってるような表情してるのか

ピロン

なんだよ、もう

『藪雨雅嗣、六代池田恒興を殺した者が我々の半径二十メートルに接近しています』

なっ!? 嘘だろ……いやこいつは嘘は言わないか……雅嗣たちに悟られないように振る舞わないとな。

そして時間軸は現在に戻り場面も雅嗣に切り替わる。

ワシが楼に話をした後何者かが突然耳元で

「もう一度つねちゃんとやらを殺されたくなければこの後二十三時に『月待山』までお前一人で来い、いいな」と言われワシは動揺を隠せなかったがつねちゃんを殺されるのだけは避けたかったワシは向かうことを決意した。


読んでいただきありがとうございます!!

更新は出来るときにしますね

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