第103話
まず!物語に入る前に私のおススメの日本のホラー映画の名前を書いておくね。
ぜひ、見てみて!面白いよ!
◆ まずは鉄板ホラー映画
・リン(ぐ)世界で一番好きなホラー映画!
・呪俊雄最高!
・着信私はファイナルが一番好き!
◆ 私的に好きな作品
・回かなり古い作品だけど面白いよ!
・犬鳴シリーズ/評価は低いけど私は好き!
・オーディ(しょん)捻くれてるからざまぁみろって思いながら見ちゃう
・シライ(さん)主役の女優さん好き!ヘブンズ〇〇
・伝染なぜか惹かれてしまう
本当はもっと書きたいけど永遠と書いちゃうから今日はここまで!いつか、洋画のおススメのホラー映画も書くね!死ぬほど好きな作品があるの!
さぁ、次からが本編。出来れば、私が世界で一番好きなホラー映画を見てからテンションを上げて読んでほしいけど怖い話が苦手な人もいるよね?
苦手な人は無理しないでね。これから体験することを読んでくれたら十分に嬉しいから。
続き▶︎
私の目の前には白い服を着た女の人が今も佇んでいる。私が見ている人は幽霊なのか、アルバイトの人なのか、本当に〇子なのか…
凜には見えてないから、有力候補としては幽霊か〇子の可能性が高い。
私はホラーは好きだけど、霊感なんてないと思っていた。ここでまさかの覚醒。
まず、本音を言ってもいい?霊感ってやっぱりないほうが幸せだと思う!だって、得することが何一つないし、自分だけ見えてるなんて損だし、誰も共感してくれない。
それに、ホラーは好きだけど画面越しに見えるから客観的に見れ、怖さを抑えることができる。今、私が見ているものは画面越しではない物体のリアルのホラー。
ここで、なぜ!私がこんなにも冷静でいられるのか?気持ち的にはパニックに陥っているけど、いまいち実感が湧かないのだ。
余りにもはっきり見えすぎてるし、もしかしてモニ◯リング!って疑いたくなるもん。
だから、確認の為に涼ちゃんと水瀬さんに話しかけてみた。カメラを探しつつ。
「涼ちゃん、前にいる白い服を着た女の人見える?」
「えっ…」
私の背中で顔を埋めていた涼ちゃんが私の言葉で顔を上げ、前を向く。しばらく、無言が続き「そんな人、いないよ…」と言われ、私はため息を吐く。これは本気でヤバいかもしれない。ってか、私だけ見えてるの嫌なんですけど!もろ、◯子なんだもん!
「ちーちゃん…本当に白い服を着た女の人がいるの?」
「うん。ずっと、こっちを見てる」
凜が泣きそうな声で聞いてきたけど変に誤魔化してもと思い正直に答える。でも、私が正直に答えてしまったため「やだやだやだやだやだやだやだ」と水瀬さんが震えた声でお経のような言い方でやだを連打する。
「ちーちゃん、引き返そう…」
「うーん、一向に距離が縮まらないから大丈夫じゃない?それに、引き返した途端また目の前に現れたら本気でヤバいと思うし」
この手のホラー映画の場合、引き返しても前に進んでも地獄だ。だったら、あと少しでゴールだと思うから短い距離の方に行った方がいい。これぞ、ホラーの鉄則。
「あれ?消えた…」
「何が!ねぇ!何が消えたの!!!」
急に白い服を着た女の人が消えた…余りにも突然のことに私もびっくりだ。でも、何で?と色々考えたいのに涼ちゃんがうるさくて集中して考えることが出来ない。
「みんな、後ろを振り返っちゃダメだよ」
私はみんなに忠告をする。これもホラー映画の鉄板で、急にいなくなった人は大抵後ろにいるのが決まりなのだ。
私はゆっくりと歩き出す。これで、また現れたら怖いけど、現われなかったらこのままゴールまで突っ切った方がいい。
しばらくして、明かりが見えてきた私達は無事にゴールに辿り着く。そして、私以外の3人はすぐに地面に座り込み、フルマラソンをした後の表情をしている。
「みんな、大丈夫…?」
「大丈夫じゃないー!」
私はみんなを心配しただけなのに涼ちゃんは怒り気味に返事を返すし、水瀬さんは号泣だし、2人よりお化け屋敷に強い凜は下を向いたままずっと呆然としている。
結局、私だけが見た白い服を着た女の人は何だったのだろう?本当に〇子なのか、幽霊なのか、アルバイトの人なのか…これぞ、神のみぞ知るってやつ?
あれ…?確実に生きている白い服を着た女の人が私の方に手を振ってくる。普段は…知らない人から手を振られても振り返さないけど、今日は自然と手が動いていた。
☆
「ねぇ、陽奈。ちーちゃんは誰に手を振ってるのかな…」
「知らないよ!」
「のんちゃんは分かる…?」
「分かりません!ってか、分かりたくもありません!」