几帳面で潔癖症の彼氏と付き合うと？ 私の頭がおかしくなるわ！
私の彼は、“几帳面で潔癖症”の彼氏。
時間にも几帳面で、その日の自分が決めたスケジュール通りに
いかないと直ぐに癇癪を起すほど、几帳面な彼。
それだけならまだいいが、潔癖症でもある彼は部屋に埃が少し
でもあると直ぐに掃除をはじめる。
私が真剣な話を彼にしている時でもお構いなしだ！
私はどうして、“こんな彼氏を選んだのか凄く後悔している。”
毎日彼氏と一緒に居ると？ ストレスしかたまらない。
細かい事を彼は、ネチネチと私に言いだす。
本当に私にとって、どうでもいいことをネチネチと、、、。
『まだココに埃があるけど？ 本当に掃除した？』
『えぇ！？ したよ。』
『お風呂の鏡もアカが付いてるし。』
『カビもあるじゃん！』
『それだけ言うなら？ 自分でしたら！』
『俺がしてもいいけど、“俺と結婚したら毎日君が掃除するんだよ”
俺の嫁になるなら、これぐらい出来ないとな！』
『・・・・・・』
『教えるから、一緒にやろう！』
『・・・わ、分かったわ。』
『いやいや？ 違うだろう！ “分かりました”じゃないの！
言い直して！』
『・・・分かりました。』
『仕方ないな～教えてあげてもいいよ！』
『・・・・・・』
・・・正直、何から何まで“細かすぎて”私の頭がおかしくなるわ！
直接、彼に言えない私はストレスの塊！
彼氏と一緒に居ない時は、部屋にサンドバッグを勝手に作り彼に見立てて
殴る蹴るして、日頃の鬱憤を発散する。
いい加減、彼にムカつき過ぎて私はキレそうに何度なったことか...。
それなのに、私は彼氏の事が嫌いにはなれなかった。
それどころか、彼の事を私は本当に好きなのだ！
彼と【別れる】という選択は私にはなかった。
私はひょっとしたら？ “M”の女なのかもしれない。
じわじわいびられ、細かいことを言われるのが好きな女。
彼は几帳面で潔癖症以外は、男らしく優しく頼りがいのある男性。
そこに私は惹かれたのだ。
だけど、付き合ってみると？ 彼の几帳面で潔癖症に悩まされている。
半年前から彼と同棲しだしてからは、尚更私の心が壊れていく。
彼と一緒に居る時間は、ずっと私は怒られているからだ。
それでも彼を好きな私は、完全に頭がおかしい女なのだろう。
＊
・・・数ヶ月後。
まさか！？ “この几帳面で潔癖症の彼氏が私に隠れて１年もの間
浮気していた事を私は知った！”
私は最初は信じてなかった。
あの几帳面で潔癖症の彼が浮気などするはずがないと思っていたからだ。
でも？ 彼と浮気していた女は１年も彼と浮気を繰り返していた。
同じ相手と１年もだ！
私はずっと騙され続けていた。
決して！ 几帳面で潔癖症の彼氏が浮気をしないという保証はない！
私に口うるさく文句を言っていた彼が浮気。
流石に私も、彼を許す気にはなれなかった。
『ごめん、でもな！ 俺は羽菜だけを愛しているんだ！ 彼女とはただの
浮気だから、許してほしい！』
『・・・がっかりしたわ！ 私は几帳面で潔癖症の男は勝手に浮気なんか
しないと思ってたからさ！ ほんとないわ！』
『いやいや？ 羽菜だって、俺に隠してる事ぐらいあるだろう、お互い様
じゃないか！』
『・・・はぁ！？ アンタ何言ってんの！ 私はアンタはもうええわー！
要らんし！ 顔も見たくない！』
『・・・“やっぱり大阪の女はダメだよな” それがの羽菜の本性か？』
『お前だろうが！ 今まで黙って着いてきたけどムリ！ 浮気は絶対に
許す気ないから！ 浮気相手と上手くやれば！』
『あぁ、そうするよ、もう二度と会う事はないけどな！』
『コッチこそもう会えへんし！ さよならやわ～！』
『・・・後悔するなよ！』
『する訳ないやん！ そっちこそ後悔せんようにな！』
『・・・・・・』
・・・数日後、あれだけ私に啖呵を切って偉そうに別れたくせに。
急に私に会いに来て、彼が私にこう言ったの。
『本当にすまない！ 俺が完全に悪かった、許してほしい！』
『・・・えぇ！？ もう私と会いたくないんじゃないの？』
『“前の事はすべて撤回する！”』
『自慢げに言わないでよ。 “浮気相手とはどうなったのよ！”』
『フラれた、』
『フン、そうなるよね！』
『“もう一度だけ俺を信じて着いてきてくれ！”』
『ないわ！ もう帰って！』
『そこを頼む！』
『几帳面で潔癖症だったけど、アンタの男らしいところは好きだったのに
完全に冷めたわ！』
『えぇ！？』
『終わったのよ、バイバイ！』
『・・・・・・』
【教訓！】
几帳面で潔癖症の男には、気をつけた方がいいと経験して
初めて分かった事。
最後までお読みいただきありがとうございます。
