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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
どうくつたんけんふたたび
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2回目のどうくつたんけん

 小助は、おにわにほされたおふとんのよこでえがおを見せながら立っています。おふとんには、小助がやってしまったでっかいおねしょがえがかれています。


 どうやら、きのうもお母さんグマとお母さんオオカミのおっぱいをたくさんのんだのがいけなかったようです。


「ふふふ、今日もげんきなおねしょをやっちゃったね」

「おねちょ、ちゅごい(おねしょ、すごい)! ちゅごい!」


 おねしょは、小助がいつもげんきな男の子であるりっぱなしょうこです。そんな小助にとって、いつもかかせないことがあります。


「かあちゃ! かあちゃ!」

「小助くん、どうしたの?」

「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」


 小助は、お母さんにおっぱいのおねだりをしようとげんきな声を上げています。すると、お母さんは小助におっぱいをあたえようとそばへよってきました。


「小助くん、いっぱいのんでいるようだね」


 お母さんは、小助のかわいい顔つきをやさしく見つめています。小助は、そんなお母さんに見まもられながらおっぱいをいっぱいのみつづけています。


 おっぱいをのみおわると、小助はいつものように森の中であそぼうと山道をかけ出していきました。森の中では、子グマとちびっこオオカミがまっています。


「どうくつ行こう! どうくつ行こう!」


 小助くんは、森のおくにあるどうくつへ行きたくてたまりません。そのようすに、クマやオオカミの子どもたちもいっしょにいきたいとお母さんにせがんでいます。


「ふふふ、それならぼうやといっしょに行ってもいいよ」

「あぶないことをしたらダメだよ」


 お母さんたちは、こわいもの知らずの小助のことをしんぱいしています。でも、小助はどんなことがあってもこわがるそぶりを見せることはありません。


 そんな小助たちといっしょに行くどうぶつがもう1ぴきいます。小助に木のぼりのしかたを教えたサルです。


「どうくつには何がいるか分からないから気をつけないといけないぞ」


 サルは、小助たちよりも先に大きなどうくつへ向かって歩きはじめました。これを見た小助たちは、サルの後をついていくように歩いて行きます。


「どうくつ、どうくつ、たのちいなあ(楽しいなあ)!」


 小助は、どうくつの池のそこにいるカッパたちとおすもうをするのが今から楽しみでたまりません。子グマもちびっこオオカミも、大すきな小助といっしょにどうくつへ入るのであんしんしています。


 しばらく歩くと、これからおくへすすむ大きなどうくつが見えてきました。すると、小助はどうくつの中へ入ろうとかけ出しました。


「やれやれ、小助のげんきなところにはかなわないぜ」


 どうくつへ入った小助についていこうと、ほかのどうぶつたちもつぎつぎとその中へすすんで行きました。

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