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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
あつい夏はみんなで大ぼうけん
342/343

エイたちといっしょに海の生きものさがし

 小助は、ひらべったいエイのせなかにのって海のふかいところをじっとこの目でながめています。ほかのエイたちも、いっしょによこにならんですすんでいます。


「ぼうや、なにを見つけたかな?」

「タコ! タコ! タコ!」


 海のそこで見つけたのは、大きなタコたちのすがたです。小助は、タコたちに会おうとエイからおりることにしました。


「ねえねえ! いっちょにあちょぼう(あそぼう)!」

「わっ!」


 小助がやってくると、そのすがたにびっくりしたタコたちは思わずすみをぶっかけました。小助の顔はすみで黒くなりましたが、海の中なのですぐにきれいになりました。


「ごめん、ごめん! 海の生きものいがいのすがたにおどろいたのでついぶっかけてしまって」

「いっちょにあちょぼう! いっちょにあちょぼう!」


 こうして、小助はタコたちとすぐに友だちになりました。小助は、タコたちが海のそこで足をうごかしているのを見て自分でもまねしようとしています。


「ぼうや、タコのまねをしようとしているのかな?」

「うん!」


 小助は、タコの口をまねしながら手足を海のそこでうごかそうといっしょうけんめいになっています。そのかわいいしぐさに、まわりで見ているタコたちもほほえましそうに見つめています。


「ぼうや、海のおきのほうへ行くからそろそろもどろうね」

「うん!」


 でも、海のぼうけんはまだまだこれからです。小助は、エイたちから声をかけられるとすぐにせなかへのりました。


「またあちょぼう! またあちょぼう!」

「ぼうやがまたくるのを楽しみにまっているからね」


小助はいっしょにあそんでくれたタコたちに手をふると、エイのせなかから海の中をキョロキョロと見回しています。すると、海のそこのあなから顔を出している生きものらしきすがたに小助が気づきました。


「ねえねえ! あれなあに?」

「ふふふ、これはウツボというお魚だよ」

「いつも大きな口をあけているのは、えものとなるえさを見つけてたべるためなの」


 そんなウツボのまわりには、小さいお魚たちがつぎつぎとやってきます。でも、ウツボは大きな口をあけても小さなお魚を食べることはありません。


「どうちて(どうして)食べないの? どうちて? どうちて?」

「そうねえ、ウツボが食べるえものじゃないかもしれないね」


 海の中は、小助にとってはじめて見る生きものが多いのでふしぎがいっぱいです。エイたちも、海の中のようすを楽しそうにはしゃいでいる小助のかわいいえがおをやさしく見つめています。


「それじゃあ、そろそろウミガメのところへもどろうね」

「うん!」


 小助をのせたエイは、なかまたちとともに大きなウミガメがまっているところへもどることにしました。

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