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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
あつい夏はみんなで大ぼうけん
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かいじゅうたちが大すきな小助くん

 青空が広がる中、小助は太ようの日ざしをあびながら山道を上ろうと歩きつづけています。後ろのほうからついて行くどうぶつたちは、しば犬の親子もいっしょにくわわってにぎやかとなっています。


 そんな時、小助の目の先に見なれたかいじゅうの子どもがあらわれました。それは、小助が大すきなケモスケのすがたです。


「わ~い! ケモチュケくん(ケモスケ)くん! ケモチュケくん!」

「小助くん、ぼくも会いたかったよ!」


 ケモスケは、自分にとびついてきた小助をだきしめています。このようすは、すぐ近くにいるかいじゅうのお父さんとお母さんにもすぐつたわっています。


「ぼうや、よくきてくれたね」


 小助は、その声にさそわれるようにお母さんかいじゅうのそばへやってきました。お母さんかいじゅうは、小助が自分のところへどうしてきたのかよく知っています。


「もしかして、おっぱいがのみたいのかな?」

「うん!」

「じゃあ、こっちへおいで」


 かいじゅうのお母さんは、小助をだっこするとすぐにおっぱいをあたえています。小助は、かわいい顔つきでお母さんかいじゅうのおっぱいをのみつづけています。


 そんな中、ほかのどうぶつたちもつぎつぎとかいじゅうたちのところへやってきました。お母さんグマは、かいじゅうのお母さんにだかれながらおっぱいをのむ小助のすがたをやさしいえがおでながめています。


「あらあら、ぼうやはおっぱいをのむのが大すきだね」


 小助が、おっぱいをのむのはこの日だけで4回目となります。でも、小助がいつも元気なのはどうぶつたちのおっぱいをたくさんのんでいるからです。


「おっぱいをのんですくすくと大きくなろうね」

「ちゅくちゅく(すくすく)! ちゅくちゅく!」


 おっぱいをのみおわった後も、小助はえがおでかわいいことばを口にしながらお母さんかいじゅうにだっこされています。すぐとなりには、お父さんかいじゅうのすがたがあります。


「こんどは、お父さんがだっこしてあげるからね」

「うん!」


 かいじゅうのお母さんは、りょう手でだいている小助をお父さんのほうへやさしく手わたしました。小助は、お父さんかいじゅうにだっこされているので大よろこびです。


「だっこ! だっこ! だっこ!」

「はっはっは! だっこされるのがうれしいのね」


 かいじゅうのお父さんは、自分の顔の手前まで小助をだき上げています。そして、小助がキャッキャッとかわいいえがおを見せているその時のことです。


「ジョパジョパジョパジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」

「わっ!」


 小助は、お父さんかいじゅうの顔へいきおいよくおしっこをめいちゅうさせてしまいました。いきなりのできごとにかいじゅうのお父さんはびっくりしましたが、このくらいのことで気にすることはありません。


「ぼうや、元気なおしっこがいっぱい出ちゃったね」

「うん! おちっこ(おしっこ)出た! おちっこ出た!」


 お父さんかいじゅうにだかれている小助は、おっぱいをたくさんのんでから元気いっぱいのおしっこが出たのでとてもうれしそうです。

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