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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
あつい夏はみんなで大ぼうけん
333/343

大きな池からぼうけんのしゅっぱつ

 いよいよ、山おくのほうにもあつい夏がやってきました。小助は、子グマやちびっこオオカミといっしょに大きな池へやってきました。


「わ~い! 池だ! 池だ!」


 小助は、池の中へ入ってあそんだりおよいだりすることが大すきです。この日も、小助はどうぶつの子どもたちといっしょに水あそびを楽しんでいます。


「それっ! パシャパシャパシャ!」

「わっ!」

「やってくれたな! おかえしだ!」


 池のそばであそんでいる子どもたちのようすは、後ろで見ているお母さんグマや、オオカミのお父さんとお母さんにもつたわっています。


「ふふふ、みんな楽しそうにあそんでいるわね」


 どうぶつのお父さんとお母さんのすがたに気づくと、子どもたちはいっせいにそばへよってきました。小助たちがここへきたのは、池であそぶためではありません。


「これから、みんなでかいじゅうたちのところへ行くじゅんびをしようかな」

「ケモチュケくんといっちょ(ケモスケくんといっしょ)! ケモチュケくんといっちょ!」

「ぼうやはケモスケくんと会うのが楽しみだね」

「うん!」


 こうして、小助はどうぶつたちといっしょにかいじゅうたちがいる池の向こうまでおよごうと水の中へ入りました。となりには、子どもたちをせなかにのせたお母さんグマとオオカミのかぞくがいっしょうけんめいにおよいでいます。


「わあ~っ! おちゃかな(おさかな)! おちゃかな!」


 小助のまわりには、フナやイワナといったお魚がたくさんおよいでいます。水中にいるお魚たちにおうえんされるように、小助は大きくて広い池をすすみつづけています。


 子グマやちびっこオオカミのほうも、池の向こうにいるかいじゅうたちとまた会えるとあってとてもうれしそうです。


「山のてっぺんの池でかいじゅうたちとあそびたいなあ」

「ケモスケくんはどうしているのかな?」

「しんぱいしなくても大じょうぶだよ。かいじゅうたちはいつものばしょでまっているからね」


 しばらくおよぎつづけると、大きな池の向こうの入り口が見えてきました。小助は、カエルおよぎしながら向かいがわのほとりへたどりつくことができました。


「さあ、山への入り口だよ」


 お母さんグマは、池のほとりへ上がった子どもたちといっしょに歩きはじめようとしています。しかし、小助たちはその場からはなれようとしません。


 なぜなら、小助たちはどうぶつのお母さんたちにいつものおねだりをしたいからです。


「みんな、どうしたの?」

「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」

「ふふふ、しょうがないわね。さあ、こっちへおいで」


 小助は、子グマたちとともにお母さんグマにだきつくとすぐにおっぱいをのみはじめました。となりでは、お母さんオオカミのおっぱいをのんでいるちびっこオオカミのすがたがあります。


「みんな、元気いっぱいにおっぱいをのんでいるわね」


 お母さんグマは、おっぱいをのみつづけている小助たちのかわいい顔をやさしい目つきで見つめています。小助はお母さんグマのおっぱいをのみおえると、ちびっこオオカミといっしょにお母さんオオカミのおっぱいをのんでいます。

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