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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
どうぶつたちとなかよしの小助くん
324/343

クマとオオカミのお母さんのおっぱいをたくさんのんだよ!

 森の中では、クマやオオカミの子どもたちがあつまって楽しそうにあそんでいます。そんな時、小助がワン太といっしょに森の中へやってきました。


「いっちょにあちょぼう(いっしょにあそぼう)! いっちょにあちょぼう!」


 小助は、子グマやちびっこオオカミとともにじゃれ合いながら大はしゃぎしています。ワン太のほうも、みんなのなかまに入ってあそぼうとしています。


 このようすは、近くで見ているお母さんグマのほうにもつたわっています。お母さんグマは、子どもたちが楽しそうにあそんでいるのをほほえみながら見まもっています。


「ふふふ、みんな元気にあそんでいるみたいだね」


 となりでは、お母さんオオカミがクマのお母さんに話しかけています。


「すっかり元気になったみたいだね」


「この間はねつでねこんでいたけど、今はこうやって子どもたちのようすをこの目で見ているわ」


 小助たちは、お母さんたちがいることに気づくとすぐにそばへならぶようにあつまりました。ここへやってきたのは、いつものおねだりをするためです。


「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」

「あらあら、しょうがないわね。さあ、こっちへおいで」


 お母さんグマはじめんにしゃがむと」、小助と子グマたちをだきながらおっぱいをのませています。小助たちのかわいい顔つきに、お母さんグマはこの目でやさしく見つめています。


「おっぱいをたくさんのんで、すくすくとそだってくれればいいね」


 小助は、この後もお母さんグマのおっぱいをたくさんのみつづけています。同じころ、お母さんオオカミのほうではワン太とちびっこオオカミがおっぱいをのんでいます。


 すると、小助はクマのお母さんのおっぱいをのみおえるとすぐにお母さんオオカミのそばへきました。これを見たオオカミのお母さんは、小助にやさしく声をかけています。


「ぼうや、どうしたの?」

「おっぱい! おっぱい!」

「ぼうや、おしっこは大じょうぶなのかな?」

「うん! 大じょうぶ!」


 小助は、ちびっこオオカミやワン太と入れかわるようにオオカミのお母さんのおっぱいをすぐにのみはじめました。そのようすに、お母さんオオカミは小助にやさしい声で話しかけています。


「ぼうやがいつも元気なのは、おっぱいをいっぱいのんでいるおかげだね」


 この後も、小助はあお向けのままでお母さんオオカミのおっぱいをずっとのみつづけています。そのとちゅうで、小助はあんよをなんどもバタバタするようになりました。


「もしかして、おしっこ?」


 お母さんオオカミは、おっぱいをのみおえたばかりの小助がおしっこをしたがっているようすに気づきました。そして、オオカミのお母さんがあお向けになってあんよを上げた小助の手前へきたその時のことです。


「ジョパじょっぱジョパジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」

「わっ!」


 小助は、元気いっぱいのおしっこをお母さんオオカミの顔へいきおいよくめいちゅうさせてしまいました。しかし、お母さんオオカミはそんなことで気にすることはありません。


「ふふふ、おっぱいをたくさんのんだおかげでおしっこがいっぱい出ちゃったね」

「おちっこ(おしっこ)出た! おちっこ出た!」


 お母さんオオカミは、小助のかわいいえがおをやさしく見つめています。小助のおしっこがいつも元気いっぱいなのは、お母さんグマとお母さんのオオカミのおっぱいをいつもたくさんのんでいるおかげです。

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