ケモスケくんとかいじゅうたち
小助たちは、ずっとつづく森の中の山道をすすんでいます。そんな時、遠くのほうから生きものらしきすがたが見えてきました。
「わあ~っ! かいじゅうだ! かいじゅうだ!」
「ぼうや、あわててかけ出さなくても……」
山道の向こうには、どうくつから出てきたかいじゅうたちのかぞく3人がいます。小助は、大すきなかいじゅうたちとあそぼうとかけ足で走っています。
「ケモチュケくん(ケモスケくん)! ケモチュケくん!」
小助がいそいでかけ上がると、ケモスケも自分のいるところを知らせようとその場でピョンピョンはねています。
「小助くん、あそびにきてくれてありがとう!」
「ケモチュケくん、あちょぼう(あそぼう)! あちょぼう!」
ケモスケは、自分にとびついてきた小助をだきしめながらうれしそうな顔つきを見せています。小さい子どもたちが顔を合わせるようすは、すぐにかいじゅうのお父さんやお母さんにもつたわりました。
後ろのほうからは、2ひきの子グマが小助とケモスケのいるところへいそぎ足でやっていました。子グマたちは、大すきなケモスケの足にしがみついています。
「みんな、よくきてくれたね」
「かあちゃ! かあちゃ!」
小助と子グマたちは、お母さんかいじゅうのそばへよるといつものことばを言おうと元気いっぱいの声を上げています。
「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
「ふふふ、しょうがないわね」
かいじゅうのお母さんは、さいしょに子グマたちにおっぱいをあたえることにしました。おっぱいをのんでいる2ひきの子グマは、目の前にいるお母さんかいじゅうのえがおをじっとながめています。
その間、小助はケモスケといっしょにあそんでいます。小助たちは、おたがいに足ぶみをして楽しむのが大すきです。
「ドシンドシンドシン! ドシンドシンドシン!」
「こっちもまけないぞ! ドシンドシ~ン! ドシンドシンドシ~ン!」
足ぶみの音を出すたびに、小助もケモスケも元気な声で大はしゃぎしています。そうするうちに、おっぱいをのみおえた子グマたちがケモスケのそばへきました。
これを見た小助は、すぐにかいじゅうのお母さんのほうへ顔を向けました。もちろん、お母さんかいじゅうは小助のことをわすれていません。
「小助くん、こっちへおいで」
小助は、お母さんかいじゅうにとびつくとすぐにおっぱいをのみはじめました。かいじゅうのお母さんは、小助のかわいい顔つきをやさしそうに見つめています。
「いっぱいのんですくすくと大きくなろうね」
この後も、小助はお母さんかいじゅうのおっぱいをたくさんのみつづけています。どうぶつやかいじゅうのおっぱいをのんでいるおかげで、小助はいつも元気いっぱいです。




