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小助くんの小さなぼうけん  作者: ケンタシノリ
夏は大ぼうけんのきせつ
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やきイモを食べて元気なおなら

 青空が広がる中、かいじゅうたちがくらす山では小助たちもくわわってにぎやかな声がひびきわたっています。


 そんな時、かいじゅうのお母さんが自分たちのすみかであるほらあなの中へ入りました。小助たちは、お母さんかいじゅうのようすがどうしても気になってしまいます。


 ほらあなへ入った小助は、お母さんかいじゅうが手にしているものをじっと見ています。すると、かいじゅうのお母さんは自分のそばにいる小助に声をかけました。


「ぼうや、どうしたの?」

「おイモ! おイモ! おイモ!」

「ふふふ、ぼうやは大きなイモを食べたいのかな?」

「うん!」


 お母さんかいじゅうは、どうくつにある大きなイモをいくつかとり出しました。これを見た小助は、早く食べたいとおねだりしています。


「それじゃあ、外でやきイモにして食べようかな」

「わ~い! やきイモ! やきイモ!」


 外へ出ると、さっそくやきイモを作るじゅんびをしはじめました。お父さんかいじゅうは、木をつかっていっしょうけんめいに火をおこしています。


「ようやく火がついたぞ。えだがおちていたらこっちへおいて!」


 かいじゅうのお父さんのよびかけに、小助とケモスケはじめんにおちているえだをあつめています。あつめたえだは、もえている火の中へつぎつぎと入れていきます。


「大きなイモを入れるから、やけるまでしばらくまってね」


 お母さんかいじゅうは、自分がもってきたイモがやけるのをその場でまっています。小助たちも、もえている火のまわりでやきイモができるのを楽しみにしています。


「そろそろやきイモができたみたいだね」

「やきイモ! やきイモ!」

「ぼうや、大きなやきイモだよ。食べてごらん」


 小助は、かいじゅうのお母さんからやきたてのイモを手にするとさっそく口の中に入れました。あまりのおいしさに、小助は大きなイモを一気に食べ切ることができました。


 となりにいるケモスケも、やきイモをおいしそうに食べています。やきイモがすきなのは、かいじゅうたちも犬たちも同じです。


「やきイモ、ここにまだあるよ!」

「わあ~っ! やきイモ! やきイモ!」


 お母さんかいじゅうは、小助にできたてのやきイモをもう1本手わたしました。大すきなイモを食べながら、小助はかわいいえがおを見せています。


 こうして、お母さんかいじゅうがもってきた大きなイモはあっという間になくなりました。小助やケモスケがおいしそうに食べるすがたに、かいじゅうのお母さんはうれしそうな顔つきを見せています。


 やきイモを食べおわると、小助はかいじゅうたちのそばにある木の高いところへとび上がりました。太いえだをりょう手でつかむと、小助はふり子のようになんどもふりつづけています。


 そして、小助が太いえだをもったままで自分のあんよを広げた時のことです。


「プウッ! プウッ! プウッ! プウッ! プウウウウウウウウウウ~ッ!」


 小助は、大きなやきイモを食べたのでみごとに元気いっぱいのおならを5回もつづけて出てしまいました。あまりのでっかいおならに、かいじゅうたちも犬の親子もそのにおいにたまらないようすです。


「小助くん、おならがくさいよう……」

「こんなに元気なおならをするとは……」


 あまりにもくさいおならに、ケモスケもワン太も思わずはなをつまんでいます。けれども、小助がこれだけ元気なのは、いつもでっかいおならをなんどもするおかげです。小助は、かわいいえがおを見せながら大の字のようにりょう足を広げています。

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