表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

あの男は奪った

作者: 甘味爲宿

俺は平凡な家庭に生まれた

平凡に育ち中学までは楽しく生活していた

高校になってある男が現れた

その男は俺の楽しい学生生活を奪った

その男は人を集めて俺をいじめた

3年間常にその男からいじめられた

それでも勉強を頑張って大学に行った

その男とは大学が別だった

俺はいじめられる日々から解放された

俺には友人も彼女もできた

俺はバイトにも精を出してある程度の支持を得た

俺は卒業して大手企業に就職した

俺は大学でできた彼女と結婚した

俺たちには2人の子供ができた

俺は社会に出て仕事も家庭も順調だった


あの男が来るまでは


あの男は高校で俺をいじめた男だった

あの男はよりによって俺の取引先の相手だった

あの男はそれを利用して俺の支持を最底辺まで下げた

あの男は俺の妻の浮気相手だった

俺は妻と離婚することになった

2人の子供はどちらも妻の元についていった

その次の月に元妻はあの男と結婚した

仕事も家庭も

あの男は俺から全てを奪った

それでも俺は耐えていた

頑張って今日まで生きてきた

しかし

あの男は更に俺から金を巻き上げた

あの男のせいで俺は借金を背負った

あの男のせいで俺は家を出ることになった

あの男は徹底的に俺から奪えるもの全てを奪った

そして


俺はあの男に耐える力すら奪われた

俺はあの男に生きる気力すら奪われた

最後、唯一あの男が残したのは

たった一本の刃物だった

そして唯一あの男から残されたものを俺は

俺の血が沁みたたった一本の刃物に変えた


甘味爲宿です。

普段書いてるものとは少し違ったものを書かせていただきました。

とても短い文ですが読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ