15 コンちゃん、大爆笑
お待たせしました。
会話の多い回です。
『ぶわーっははっはは、おまえ、なーにやってるんだ?』
布団の中で、だるくて寝ている私に、かけた言葉が、これである。
もっと、優しくしてくれても、バチは当たらないと思うのだけど。
『ぷくっ、ぷぷぷ、ぶわーっはっはっはっは、あーはっはっは、お腹痛いし、はー、いててて。』
「うるさいな。仕方ないじゃん。」
と、言うと、打って変わって、呆れたように、応える。
『は? お前なあ、一昨日まで何日も何ヶ月も、ほぼ寝たきりから、家の物干し竿と郵便受けまでしか歩けない状態を、行ったり来たりの病み上がりの癖に、いきなり張り切って何キロも歩くとかさー。
全身筋肉痛は、当たり前だろ? しかも、一日遅れでな。まったく! 』
「昨日は、平気だったのに…、だって、楽しかったんだもん。本屋さんには行けたし、知り合いにも会えたし、としこさんとお話もできたしさ。」
『じゃあ、良いじゃん。今日は、おとなしく寝てろ。』
昨日、としこさんとは、
『お互いに自覚症状が無かったけど、どうやら霊感があったらしい仲間』
として、大いに話が盛り上がった。
コンちゃんの話が出来る、たった一人の味方が出来て、私はとっても幸せな気持ちになれたのだ。
『あの方は、とても良い方だな。心映えの良い方だ。』
「あのかた? こころばえ? 』
『うん、心の綺麗な人間だから、これからもお付き合い願うと、良いぞ? 』
「コンちゃんが、会った人皆褒めてくれて、嬉しいな。」
一昨日に会った大学の先輩も、としこさんも褒めて貰えて、とても嬉しかったのだけど。
何か態度が違うよね。私とは。
2人と話していた時に、左足首の辺りに、気のせいかも知れないけど、モフっとした柔らかい感じがする。
恐らくは、子狐の姿で居たんだろう。
こちらが挨拶をしていると、一緒になって『こんにちは』と言う様に、頭を下げるのが、感じられたのだ。
そして、こちらが話している間、『お座り』のポーズをして、殊勝にも控えている。
最後に、話を終えて帰るタイミングで、『ご機嫌よう』とでも言うかの様に、また一緒に頭を下げる。
丁寧な事、この上ない。
それなのに…。
『あーっはっはっはっは。ひー、ひー、プププ、クク、くくくっ! 笑えるー! 本当にお前って、ぶっ。あーっはっはっっはっはっ。お腹痛いわー。ぶあーか、ばーかばーか。』
「私に対する態度が、先輩やとしこさんと居た時と、違う気がする。」
『うん、変えてるから。』
「! はぁぁぁん?! どういうことよ? 」
『くくくっ! ぷぷぷっ! ぶはっ! あーっはっっはっはっっはっ! ウーケーるー! 』
「仮にもさ、神様がさ、馬鹿とか、言うのってどうなのよ! 」
怒りに任せて、怒鳴ってみるも、あまり効果が無い。
『平社員ですからあー。ぷぷぷっ、ぶあー、はっはっはっ。あ、そうだ、今日のおやつは…? 』
「筋肉痛がひどいので、起きられません。なしです。」
『へっ? ポテチは? 果物は? お前が食べるついでに、供えてくれれば…』
「有る訳無いでしょ。」
そのまま、壁の方に寝返り打って、目を閉じる。
『え? いやっ? ちょっと待て。話し合おう。話せば分かる! おい! 寝るなよ! 起きてたじゃん。頼むよ。おやつくれよー。謝るからさー。おい、おーやーつー! 』
それから、3時間ほど、哀れっぽく懇願するコンちゃんの声に、返事を一切しなかった。寝入ってしまったからだけど。
人を散々、馬鹿にしたのだから、バチは当たらないだろう。多分。
お読みいただき、ありがとうございました。
ストック切れなので、また、書ける時に更新します。




