表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/21

閑話 コンちゃん、叱られる?

大変お待たせしました。

……待っててくれた奇特な皆様、2ヶ月近くお待たせしました!

本来もっと先の方で、出る話なのですが、閑話として、出す事にしました。


本編の方で、行き詰まってまして…。

「これ、誰? 」

な、人も出てきますが、あまりお気になさらずに。(苦笑)


「申し訳ございませぬ!」


 ただ、ひれ伏すのみの、コンちゃん。

 和服に身を包むも、着流しでは無く、白い唐衣に黒い烏帽子姿。

 因みに、耳も尻尾も、ふにゃん、と力無く垂れ下がっている。

 只今、神様にお叱りを受けている。つもり。


 対する上座には、光輝く白き姿。

 (たま)を転がす様な、とか、鈴を転がす様な、と例えられる美しき声で笑う。

 コンちゃんのご主人様である。




「ほほほ。そなたが、かような失言をするとは、思わなんだ。」


 あくまでも、穏やかに微笑み続ける主に向かい、ひたすら平伏し続けている。勿論、顔を上げる事等、出来ないままに。


「お叱りは、甘んじて! お許しを願うのも、厚かましき事ながら、全ては我の過ちにて御座いますれば! かの者には。」


(おもて)を上げよ。」


 上げられる筈もない。元々、合わせる顔等無い。





 実は、お調子者キャラは、本来の性格(キャラクター)では無い。

 守護する者に対して、気を楽にさせる為に、わざとやっている。

 云わば、『ビジネスキャラ変』であり、本来のコンちゃんは、これ以上無く『真面目な良い奴』なのだ。


 それなのに、口を滑らせて、社外秘情報をうっかり漏らしてしまったのだ。

 まだ、言って良い事ではなかった。


 更にコンちゃん、あの人間には、平社員とか言っているが、実は高位の券俗であり、かなり優秀である。

 だからこそ、自分の失敗が許せない。






「……お見苦しき、この(つら)に御座いますれば。」


「良い。面を上げよ。」


 主に、二回言われたら、寧ろ顔を上げぬ方が欠礼になる。

 仕方無く、顔をのろのろと上げる。


「ふふふ、かような顔は、もう、やめよ。怒ってもおらぬし、悲しんでもおらぬ。大した事には、ならなかったぞ。」


 温かく微笑み、優しく諭す様に語りかける。


「良かれと思うて、した。そうであろう? 」





 もういっそ、馬鹿、阿保、ドジ、間抜け、と、罵ってくれれば良いのに。

 この主は、どこまでも優しい。

 だからこそ、どこまでも仕えたいのだ、けれども。





「間違えるは、誰しもある。そなたも。かの者も。それ故に、天の有る故を。」


「……罰を下さりませ。」

「不問に処す。」

「然れど! されども! 」

「不問! と、言うておる! 」


 畳み掛ける様に懇願するも、わずかに声を荒げてしまわれた。

 主を怒らせた。

 これ以上、もう何も言えない。


「畏れ入りまして御座いまする。」


「良く、面倒を見てやれ。頼んだぞ。」


「……仰せの通りに致しますれば……。」


「良しなに、のう。」


 この台詞は、『話は終わりだ。下がって良いよ。』という意味だ。帰らなければ。

 再びの平伏。


「御前を、御免下さりませ。」


「ご苦労であった。」





「ま、気にするなって! あいつも分かってるよ。……俺様も、今回は、ちょっとだけ叱られちゃったし。」


「コンちゃんがあんな事言うから、いけないんだよ? ん? 怒られちゃったの? 」


「うん、まあ、……呼び出されてな。でも、あんまり、怒られなかったんでなあ。」


「ああー、それ、余計にツラいね。」


「お優しいからな、ちょっと注意された位だよ。」


「コンちゃん、私も悪かったよ。次からは、お互いによく確認しようね。」


「確認は、大事だなあ。……俺様も、悪かったな。ごめんよ。」




 コンちゃんが、謝るなんて。珍しい。

 でも、そんな事をからかえる雰囲気でも無い。

 珍しく少し落ち込んでいるのが、分かる。




「お互い、辛いなあ。ま、気にするな。数日のガマンだ! 」


「数日? 」


「おう、 3日くらいだな! 」


「それは、聞いても良かった情報? 」


「……多分大丈夫だって! 」


「……。」





 ……呆れ顔で聞いたけど、実際に三日後に、夫の機嫌は直る事になる。

 やっぱり、『コンちゃんはすごい』と思った私であった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] コンちゃんのお顔ってどうなってるのでしょう……。 [一言] ふぇ!?夫の機嫌!?夫!? あれ、私、またなんか読み飛ばしてました!? 夫の機嫌、って読めるんですけど、誤字脱字ではないので…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ