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五十八話・シンデレラ45

シンデレラは次回一話で終わりです。

 ━━━━クエストクリア━━━━


 ・クリア報酬:エラ


 クエストクリアのアナウンスを聞き、これで未だに誰もなし得てないシンデレラことエラを仲間にする事が出来た。

 これでシャルルを入れて二人目のヒロインをゲットした事になる。今現在、プレイヤー人数は三百万人と言われておりその中でヒロインを二人所持してるのは…………十数人と言われ三人目を手に入れたプレイヤーは未だにいないらしい。


「ねぇ、コイツ殺っても良い?良いよね?」


 シャルルがエラに向かって銃を突き付けている。さっきの王子たかしとエラのキスが許せない模様である。王子たかし自身もいきなりで驚きもあったが嬉しくもある。だが、今はシャルルを止めるのが先だ。


「シャルル止めて。(仲間)になったばかりなのに殺さないで」


「むぅ、王子様がそう言うなら止める」


 ほっ、良かった。どうにかシャルルは銃を収めてくれた。

 エラを手に━━━嫁にした時点でシンデレラの話世界ストーリーワールドは終了したと思っていたが―――――


「王子様♪私を庇ってくれて嬉しいです」


「そりゃぁ大事な…………人だからね。当たり前の事をしたまでだよ」


 王子たかしは照れながら断言するが、ここはゲーム内なので正確には人ではなく、プログラムのはずだが本当に人間だと錯覚してしまう。

 実際にそういうプレイヤーは少数だがいるらしく、手に入れたキャラと教会で結婚式を開き結婚するプレイヤーが少なからずいる。

 結婚するリターンとしては男女プレイヤー同士ならイベントリを共有出来、相手のアイテムを使用出来る。スキルポイントの共有、夫婦しか使用出来ない施設の利用、アイテムの購入時の割引等々がある。

 リスクとしては、とあるボスモンスターを結婚する相手二人だけで倒す事、お金が掛かる事である。

 キャラとの結婚だとリスクは他のキャラを新たに取得する事が不可能になり、既に取得してる結婚しないキャラは…………どうなるか不明である。それは誰もやった事はいないのだから。後は同じである。

 リターンもそんなに変わらない。イベントリの共有化はあるけど無いに等しい。結婚前でもキャラが取得したアイテムはプレイヤーのイベントリに自動的に収納される仕組みだからだ。

 後一つ違いがあるのだが、王子たかしはまだ試して無い事なのでここで説明するのは控えさせてもらう。


「嬉しい………ちゅっ」


「?!?!」


 ベロべろチロちゅる

 最初のキスは不意打ちで軽く唇と唇が触れるだけのやつだったが、今回のはエラの腕が王子たかしの頭を強引に引き寄せ、というか予想以上に力強く抵抗する暇もなく引き寄せられそのままベロちゅぅという感じなった。

 唇に触れた瞬間にエラの舌が強引に王子たかしの口をこじ開け中に侵入してきた。

 所謂デュープキスというやつで大人のキスだ。王子たかし自身は初めてではないが、人前でやるのは話が違う。超が付く程恥ずかしい。自分で鏡を見たらゆでダコのように顔が真っ赤になっているだろう。


「…………また………しちゃいました」


 うわぁ、エラの笑顔が超絶可愛いです。俺の理性が崩壊寸前です。だが、俺の後ろに修羅と化そうとしてるのが二人存在している。そのお陰か理性はギリギリ保てている。

 ここで今したらゲーム内でも現実でも殺されるだろう。それに社会的にも抹殺されるかもしれない。


「私達に喧嘩売ってるのかな?かな?」

「…………アテナ、撃っても良いですか?良いですよね?」

「うふふふふっ、相手しても構いませんよ。先輩方♪」

「「こぉの、殺す」」


 エラは何処から取り出したのか先端がガラスで出来てる片手杖を所持していた。杖だとエラは魔法でも使うんだろうか?だが、予想よりも若干斜め上な使い方をしている。


「はぁぁ、とぅ、そこです」


 片手杖を振ると━━━━杖から先端のガラスが飛び出しアテナとシャルルを襲い杖に戻ってくる。見た事がない武器だ。それに加え━━━━


「聖なる光よ、敵を粉砕せよ。"殲滅する光(フォトン・レイ)


「なっ!光魔法」


「いえ、これはまさか!」


 光の光線がアテナとシャルルの二人を襲う。二人もエラを攻撃するが杖と障壁に阻まれてしまう。


 王子たかしとシャーリーはというと離れた所で三人の戦闘を見守っていた。

 止めなくて大丈夫かって?あれに介入するなんて命いくつあっても足りないよ。だから、お茶でものんで静かに待ってる訳なのですよ。


「にゃはははは、王子たかしは大変だにゃ」


「他人事だと思って…………」


「他人事にゃ」


 そうはそうだけど…………はぁ、ここはゲーム内で傷付く事は無いし、収まるまで待ってるか。


 それはそうと、三人の戦いが終わったのは約三時間後(現実では三分位)で結局は決着は引き分けなようで、それでも何故か仲良しになっていた。


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