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10.へたれ仔犬の心身改造計画(3)

  

 泣くことなど――それも人前でなど、これまでほとんどなかったのに、卒業式での一件以降、なんだかたがが緩んだように涙もろくなっている気がする。

 

 しゃくりあげるのではなく、ただ溜まっていたものが流れ出したように私の顔を伝い落ちる涙を、エマがタオルで拭いてくれる。

 恥ずかしいが、キリにも「良いことじゃ、泣け泣け」と頭を撫でられ、甘えて流れるに任せた。どのみちエマには、情けないところを大分見られている。


 熱も、どうやら少し落ち着いたようだ。怠さはあるが、不調の原因である魔力の根幹を視たからだろうか。恐怖心が薄れ、気持ちにゆとりが生じたことで、体も楽に感じるのかもしれない。

 私はエマからタオルを受け取り、自分で顔を拭った。


「ほら、見えますか? ご当主様が頑張っていらっしゃいますよ?」


 呼吸を乱さないように、ゆっくりと、指差されたほうへ頭を動かす。

 再び透明になった結界に包まれたグラウンドでは、父が広い場内を縦横無尽に駆け巡り、極東で手に入れたという長大な太刀を手に、グリフィンと剣戟を繰り広げていた。

 まだ数度しか目にしたことのない太刀の名は、[鳥羽王]。

 刀身の幅も厚みも片手剣ブロードソードより小振りにも関わらず、刃長は1メートルほどもある。柄は鮫皮に組糸を巻いて、小さく透かしの入った鍔。反りのある蒼みがかった刃には、軽量化のための細いが彫られ、制作時に生じるという薄霧のような刃紋が浮かび、まるで芸術品だ。


 一方グリフィンが手にするのは、魔剣[イフリート]。鞘を抜いた刀身も黒光りする禍々しい姿で、新月刀シャムシールと呼ばれる、大きく湾曲した南方の片刃剣に似ている。

 精霊が憑いているのは明らかで、火属性を示す赤い魔力の光が乱舞するが、魔剣そのものが纏う炎は、むしろ白い。それは、火の精霊サラマンダーの放つ炎が、通常よりも高い温度であることを示していた。


 刀同士で相性がいいのか、父は、高熱を帯びた魔剣を笑みさえ湛えて受け止め、打ち払い、また攻め込んでいく。[身体強化]はしているのだろうが、二人とも円運動を基本とした滑らかな動きで、打ち合いの激しさを除けば、アクロバティックな剣舞を眺めているようだ。


「……すごいな」

「ええ、さすがです」


 思わず漏れ出た感想に、エマがこくりと頷く。


「でも、やっぱりちょっとグリフが押されてきてますね」

「んじゃ、嫁の救援に行ってくるか」

「……ウォル。そんなこと言ってると、グリフに後ろから刺されるよ」

「んなトロい目に遭うわけねぇだろ」


 妹からの非難を笑ってかわすと、ウォルターは一気に階段を飛び降りる。

 結界をどうやって通るのだろうと目で追えば、彼はなぜか防護壁の外側にいるザントゥスの肩に片手をかけ、それを支点にひょいと飛び上がって、何事もないように壁をまたぎ越えた。虹色の光が、軌跡を追って、泡玉のように小さく弾け散る。


 ……審判はいいんだろうか? それに、救援って……?


 試合的にどうなのだろうとグラウンドに目を戻すと、ウォルターは一息も置かずに地を蹴り、剣を交える父の背後から、疾風のごとく飛びかかった。

 ど…っと抑えた爆発音が響き、魔法陣の煌めきとともに、ウォルターが空中に跳ね飛ばされる。魔力を加えた彼の蹴りを、父が[盾]で防いだのだと頭では分かるが、視認が追い付いていかない。

 父の防御も早いが、よほど魔力を節約しているのか、ウォルターの魔術が限局的すぎるのだ。発動時間も短く、詠唱にいたっては、唇の動きすらまったく読み取れない。


 ……うわあ。やっぱり最前列で見たかった。


 すごく残念だ。が、まだ腹式呼吸を止めると頭を起こすのも辛いので、我慢して横になったまま、目だけを凝らす。

 気づいたエマが小さく笑って「ちゃんと休みながら見てくださいよ」と釘を刺してきた。


「若様。少しは落ち着かれましたか?」


 声をかけ、ザントゥスがやって来る。頭を動かそうとして、「そのままで」と制された。


「お体が丈夫でないことは存じておりましたが、現状を確認させていただくためにご無理をさせました。申し訳ありません」

「……いや」

「ウォルターは後でしっかり殴っておきますので、お許しください」

「……」


 場を和ますための冗談かと思えば、鳶色の瞳はまったく笑っていなかった。できれば軽く流してくれると、こちらも気が楽なのだが、この様子ではウォルターが無傷で済むことはなさそうだ。

 こういうところで容赦がないとは、さすがにエマの父親だけはある。


「審判、は……?」

「この状況で私ができることは、結界が壊れる前に試合を止めるくらいですな」


 平然とザントゥスが職務放棄宣言をする。

 しかし、それも仕方ないと思えるほど、場内では2対1の白熱した戦いが続いていた。

 主に水平方向から回転刃のごとく魔剣で迫るグリフィンと、徒手ながら、あらゆる角度から変則的な攻撃を仕掛けるウォルターの組み合わせは、恐ろしく危険だ。しかも相棒パートナー同士なだけあって息もぴったりで、一秒たりとも気が抜けない。

 見ているこちらがそうなのだから、受ける側はどれほどだろうと思いきや、父は太刀を左手に持ち替え、右手で魔法陣を繰り出しつつ、最初よりも何倍もイイ笑顔で応戦している。

 左から、不規則な動きで魔剣を脇に構えたグリフィンが攻め込み、同時に上空から、ウォルターが風を巻いて突撃する。

 三者が激突する寸前、グリフィンとウォルターの姿が消え、右に現われた炎の魔剣が父の魔法陣に突き刺さり、左上空に煌めいた光閃が[鳥羽王]と激しい火花を散らした。


 ……[幻影イリュージョン]のフェイントか!


 だが。


[雷電サンダーボルト]」


 瞬間、父の魔力が膨れあがり、場内が激しい稲妻と雷鳴に包まれる。

 眩む視界の中で、一人立つ影が、グラウンドの端と端にうずくまる影のひとつに、さらなる追撃を仕掛けてゆく。

 これが、AクラスとSSクラスの差なのだろうか。

 唖然としていると、エマがザントゥスに話しかける声が聞こえた。


「結界、大丈夫なの?」

「ちゃんとご当主様の在庫分の魔石を使ったからな。問題ない」

「じゃ、三十分はもつね」

「そのくらいが妥当だろうな」


 父娘の会話が冷静すぎて逆に怖い。この戦闘を見慣れているならば、先ほどの私の戦いなど子どもの腕試し程度だろう。

 軽く落ち込んでいたら、ふいに誰かが私を覗き込んだ。ふたつに結わえた撫子のような明るいピンクの髪に、臙脂色の瞳。ピアニーだ。


「顔色、少し良くなった。よかった、な?」


 白い小さな手が、私の頭をさすさすと撫でる。


「しんどいけど、頑張れ。おまえの魔術、下手だが、悪くはない」

「下手、かな?」

「無駄が多い。あれだけの魔力なら、十分でウォルを仕留められる。もったいない」

「仕、留め……?」

「そぉだー、もったいないぞぉー」


 気の抜けた賛同の声とともに、ピアニーの隣にスキンヘッドの頭が現われた。

 とらえどころのない半裸の女性は、ずいと私に顔を突きつけ、すんすんと鼻を鳴らす。あまりの近さにどぎまぎして目を逸らせば、ナビの頭から首元にかけて、蝶か花と思しき白い刺青が花綱フェストゥーンのように褐色の肌に連なっているのが見えた。

 どこか金属質な光沢をもつオレンジの瞳が、至近で笑う。


「ジェド、いい匂い~。もったいない~」

「こら、はしたない」


 私の胸元に顔をうずめるナビをキリがたしなめ、ピアニーが彼女のベアトップの後ろを掴んで引き剥がした。


「ジェドは魔力たれ流しだから、いい匂いがするの、仕方ない」

「いい、におい? 私が?」

「未熟だからな。精進しろ」


 ピアニーは、けして豊かではない、それでもほんのりと笑顔と分かる表情で、もう一度私の頭を撫で、ナビを連れて去る。

 ややあって、意味はよく分からないが、今のが彼女なりの励ましなのだと理解した。


「いろいろと言葉足らずではありますが、彼女たちなりに貴方を認めての発言なので、嫌わないであげてくださいね?」

「……うん」


 エマのフォローに曖昧に頷く。

 はっきり魔術が下手だと言い切られると傷つくが、それでも、徐々に攻防の激しさを増す目の前の試合と比べれば未熟なのは本当なので、反論する気は起こらない。


 気づけばウォルターは、三叉に分かれた短剣のようなものを両腕に仕込んでいるし、父は[鳥羽王]を魔力の調整器レギュレーター代わりに使っているし。

 グリフィンも、左手に魔法陣を展開したと思えば[防御盾シールド]ではなく[重力波界グラヴィティ・ウェーヴ]で、重力操作された魔力が乱反射して拡散し、状況は激化する一方だ。


 ……単に攻撃を跳ね返す[反射リフレクト]より、何倍も怖いな。こんな使い方があるのか。


 重力操作は、地属性と空間属性の両方がなければ難しい、一級魔術の中でもかなり高度な技だ。私も試したことがあるが、もとよりコントロールに難があるので、規模の調整がうまくいかずに小さなブラックホールが生まれかけ、教師が慌てて解除したという苦い思い出がある。

 また必要な技術や魔力量に比べ、魔法効果が物体の重さや運動方向に作用するという地味な現象のため、実践の場で使用されるのを見るのは、これが初めてだ。


 あんなふうに魔術を使えたら、と羨望をこめて眺めていれば、私に寄り添ったまま、斜め向きの姿勢でグラウンドを見つめるエマが、ぽつりと呟いた。


「わたし、試合というと、このレベルが普通だと思っていたんですよね」


 ……それは大きな間違いだと思う。


「なので、学院で生徒同士の武術訓練を初めて見たときは、もう愕然としまして。騎士の卵があんなレベルでこの国は大丈夫なのかと、思わずご当家に緊急通信を入れてしまいました」


 ……生徒だから。まだ全然騎士じゃないから、そこは大きな目で見てほしい。


「そうしたら執事のクエンティン様に、貴族の武術訓練と実戦の訓練の違いを懇々と説明されました。武術訓練は、いわゆるスポーツ競技なのですね?」


 蜂蜜色の瞳が確認するようにこちらを見た。私は頷いて、肯定を示す。

 騎士に求められる資質は、強さの他に勇気、高潔さ、忠誠心、寛大さ、信念、礼儀、団結力、慈悲、信仰心の十徳だ。武術訓練はこれを遵守して行なわれるため、故意による怪我や命の危険に晒されることはあり得ない。

 名誉をかけて行なわれる決闘ですら、作法に則って行なわれるのだ。


 そこまで考えて、私はなるほど、と頭の中で手を叩いた。

 先ほどの試合について、ピアニーが『詰めが甘い』とか『無駄が多い』と言っていたことに、ようやく得心がいく。私はウォルターを降参させる気でいたが、ウォルターは私を半分殺す気――少なくとも腕の一本くらいは折るつもりで勝ちにきていた。

 その根本的な認識の差も。


 以前、エマから『いくら優秀でも、学院でのレベルでは剣技も魔術も通用しない』と切り捨てられたことがあったが、あれは過大でも過小でもなく、紛れもなく正当な評価だったわけだ。

 私は、本当の意味で命のやり取りというものを、まだ知らない。


「スポーツと聞いて、やっと納得がいきました。今の武術訓練の主流は両手剣ですが、正直実戦では、あんなふうに個人が一対一で討ち合うことは少なくなりましたから」


 確かに、あれはスポーツだ。勝つためには、相手を倒すのではなく〝ポイントを得る〟ことを目的とした試合運びをすればいい。体力に難のある私が、武術訓練で好成績を修められた要因のひとつは、そこにあったといえるだろう。

 

「納得はしましたけど、やっぱり心配で、休日に騎士団の訓練をこっそり覗きに行って、やっと少し安心しました。あまりのギャップに、新人が逃げ出す未来が簡単に想像できて、別な意味で心配になりましたけど」


 そう言って、エマが悪戯っぽく笑う。

 どうやって騎士団の訓練を覗き見したのかとか、気になるところはいろいろあったが、どうやら私に気を遣ってくれての話だったようだ。


「でも、ここでの訓練は、スポーツではありませんよ? 気を抜けば本当に死にますので、そのつもりで臨んでくださいね?」

「……わかった」


 小さく答えて、グラウンドに視線を向ける。すると、ピアニーがザントゥスの服の袖を引っ張り、なにやら話しかけているのが目に入った。

 ザントゥスが頷き、彼女を片腕に抱き上げて、防護壁のほうに降りていく。そして矢庭に、その体をグラウンドに放り出した。


 ……えっ?!


 ザントゥスが投げたのか、それともピアニーが飛び出したのか。

 どちらにせよ、虹色の煌めきを残して上空を舞った小さな体は、大きく放物線を描きながら、交戦する三者の中心目掛けて勢いよく落下していった。

 いつの間に取り出したのか、その手には巨大な鎚矛メイス

 身長の倍はあろうかというそれは、スパイクのついた星形の頭部も凶暴だが、持ち手の下も鋭く尖り、槍状になっている。魔法鋼製と思しきそれを、ピアニーは大きく振りかぶると、無言でふり抜く。

 ドォン……ッ!という衝撃が結界を揺らし、亀裂を走らせてグラウンドに大穴が開いた。

 

 ……そういえば、ピアニーはAクラスだったな。


 こういうことかと納得しつつ、鎚矛メイスの一撃を逃れて上空に飛んだ父を見守る。

 結界ぎりぎりまで上昇する父へ向けて、グリフィンの魔剣から白い炎の渦が放たれ、次いでウォルターの[雷光ライトニング]が重ね掛けされた。

 

 ……こうなると3対1だが、いいんだろうか。


 疑問に思ったのも束の間。すぐに「ずるいー。ナビも行くー!」と元気な声があがり、しなやかな体がザントゥスに飛びついた。

 慣れているのか、壮年のギルド長は「無茶はするなよ」とだけ言って、ナビをピアニー同様グラウンドに送り出す。

 柔軟な体躯は、滑空するうちに白い花に似た呪符を舞い散らせ、玉虫色の輝きを放つ丸い鱗を全身に纏って着地した。獣人の先祖返りだろうか。見たことのないタイプだ。

 それにしても。


「4対1……?」

「Aクラスが三人もいるというのに、まったく情けないことです」


 私の呟きに、どこかずれたザントゥスの応えが返る。


「まあ、ほぼご当主様のストレス解消だからねえ」

「息子の仇討ちはどうした」

「キリ婆。ただのこじつけって分かってるくせに、それ言う? ジェドが戦ってるときから、ウズウズしてたんだから」

「ダメなお父さんねぇ。でも、いいなー。楽しそう。わたしも稽古つけてもらいたいなー」

「くー?」

「グリシーも混ざっておいでよ。クーは俺が見とくし」

「やーよ。Bクラスの分際で、あの中に混ざる度胸ないもの」

「ナビだってBでしょ」

「あの子は元の実力が違うじゃない。冬眠さえなければ、今頃Aクラスよ」

「まーね」


 仲良さそうに冒険者たちが会話しているが、不穏な言葉が混ざりすぎて、私は聞こえないふりをした。冬眠ってなんだ、冬眠て!


「ヴィシュはいかなくていいの?」

「む。ヴィートとはじっくり討ち合いたいからな。今日はゆっくりしていくんだろう?」

「そうでもないと思うよ。厄介な案件、抱えてるから。父さんたちと一緒に昼過ぎには動くんじゃないかな」

「ぬう。なら、今が討ちどきか……」

「ヴィシュが出るんなら、俺はヴィートさんにつこうかな~」

「ええっ! この状態でSクラスが混ざるの、酷くない?」

「バランスだよ、バランス」

「ならば、儂がヴィシュにつくかの」

「待った、キリ婆。本気で結界壊れるから、それだけは止めて」


 エマが制止したが、正直少しだけヴィルトシュヴァイン、フィオーリ、キリの三人の戦いぶりが見たいと思ってしまった。この短時間で、だいぶ毒されている。

 だが結界が壊れそうなのは本当で、ピアニーが参戦して以降、魔術戦の様相から一転、武器・徒手・魔術なんでもありの大立ち回りと化していた。壁と床の損傷具合が酷い。

 ナビはというと。素足素手のまま、火炎が昇り、瓦礫が飛び散り、稲妻が閃く混戦の中を飄々と掻い潜って、神出鬼没な動きを見せている。

 詠唱中の父の背後に突如現われ、両足で首を絞めて投げ飛ばされたかと思えば、ウォルターの放った[氷槍アイス・スピア]を蹴り飛ばし、ピアニーの鎚矛メイスを踏み台にして、今度はグリフィンに絡みつく。


「てめえ、邪魔すんなっ!」

「えへへへへー」

「なんで協調性の皆無のおまえが来んだよ……」


 グリフィンの罵声とウォルターの疲れた声にも、ナビはめげないようだ。くにゃくにゃと柔らかい体を生かして、二人が繰り出す鋭い刃風を飛び跳ねながら避けていく。

 どう見ても応戦というより、状況を引っ掻き回しているとしか思えない。その彼女に、立て続けに[炎矢フレイム・アロー]が射かけられた。父だ。


「うぎょっ! ぎょぎょぎょっ!」

「……これでも逃げるか」


 集中砲火と言っていいほどの連打にも関わらず、奇妙な声をあげて躱すナビに、父が苛立たしげに舌打ちする。


「ここまで当たらないと、いささか自信を失うな」

「遊んでる暇はねえぜ、ヴィートさん!」


 挑発的なウォルターの声が響くや、父の背後から、巨大な影と化したピアニーの鎚矛メイスが、唸りをあげて振り下ろされる。

 横ざまに逃げつつ、父がナビに[岩荊ロック・ソーン]を放った。途端、地面が変化して幾本もの長い石の杭となり、彼女を閉じ込める。

 が、父が逃げた先にはウォルターが待ち構え、容赦のない蹴りが炸裂した。さすがの父も吹き飛ばされ、体勢も戻せず浮いた宙では、さらに[空中浮揚レヴィテーション]でグリフィンが先んじている。


「せいっ!」


 腹に叩き込まれたのは、黒い魔剣の棟だ。

 間、髪を入れず、跳躍したピアニーが止めの一撃を打ち下ろし、すさまじい音と粉塵をあげて、父の体が地に沈んだ。



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