クソッタレの世界
狂った世界にゃ神がいねぇ
俺ん家の便器にゃ紙すらねぇ
買いに行こうと思うんだがいつもいつもわすれちまう
クソッタレの世界のせいだ
Losser
既にボロボロになった研究所を情けない悲鳴を上げたオッサンが走ってる。
俺はそれを追いかける。
殺しちゃだめだ。殺したら情報が手に入らない。だから殺しちゃダメだ。
やっとこさ追い詰める。見たところ改造してないが一応注意する。
シロがやってくる。
「クロ、絶対に殺さないでよ。まだ何も聞いてないんだから。」
「わーってるよ!ったくうるっせェなァ。」
追っかけてた科学者のおっさんが会話に割り込んでくる
「お、お前ら……何が目的だ!金か?!金ならやる……だから命だけは!」
助けてと言いたいのだろうでも俺は気にしない。
気にしたって意味がないから。
俺は質問が上手くないだからシロが質問してる
「いいですか、僕達は金なんかいらない、ただ代わりが欲しいだけです」
「僕の肺とクロの大脳と心臓の代わりになる何かが」
なんてことをシロはいつも聞いてる。
俺は喋るのが上手くない。何でもすぐに忘れちまう。だからこうやってボーッとしてる。そんなことしてたら色々と聞こえてくるお前達まさかーとかこの化け物めーとかうるせぇ、俺達にとっちゃお前達の方がよっぽど化け物だ。
「クロ」「あ?」いきなり声をかけられた。
「今の話聞いてた?」「聞いてなかった」「やっぱりね」
「こいつ何も知らなかったから殺しちゃっていいよ」
「分かった」
「こ、殺すのか!?約束が違うぞ!」「全部喋ったら助けてくれるってぇ!」
「あぁ、助けてやるよ」
このクソッタレの世界から
あの……続きできるか分かりませんのであしからず