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俺と姉貴がオンラインゲームの中で付き合ってる話  作者: 黒斬行弘
第三章 俺と姉貴と要塞バトル

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CASE37 誤爆王とお兄ちゃん大好き!

俺が責められる理由はよくわからないが、とにかく里奈と燈色の追求が厳しくなりそうだった矢先に、要塞戦の始まりを告げるファンファーレが鳴り響いた。助かったぜ……。


 俺は、ローザ要塞に攻め入ってくるギルドの登場を今か今かと待ちわびていた。そしてスタートから30分が経過した。ローザ要塞は、まだ、どこのギルドからも攻められていない。


ダーク「中々、攻撃してくるギルドが現れないね」


千隼「大手のギルドが所有する要塞戦なんて、こんなものよ」


 俺の発言に答えてくれた千隼さんが、大手ギルドの要塞防衛戦について、色々と教えてくれた。


 まず、大手のギルドが所持する要塞戦だと、かなりの確率でキャラが死亡してしまう可能性がある。なので、同じような大手じゃないと中々攻めることが難しいらしい。もちろん、負けることを覚悟で攻めてくる事もあるらしいが、それも頻繁に出来ることでは無い。


 なので必然的に、攻めてくるのは大手ギルド、例えば、シャイニングナイトや風光明媚なんかだな。しかし、彼らも毎回攻めてくるわけじゃない。自分達の防衛戦もあるしね。シャイニングナイトなんかは、2つの要塞を所持しているので、頻繁に攻めてくるのは難しいだろうとの事だ。


ダーク「はあ、じゃあ、攻めてこない時間のほうが多いってこと?」


千隼「まあ、そうなるかもね」


 うへえ、じゃあ、1時間の要塞戦の間、ずっと誰かが攻めてくるのを待ち続けてるだけって事もあり得るってことか……。俺なら耐えられんな。コボルト要塞が1時間ずっと戦闘状態だったんで、どこの要塞もあんななのかと思ってたわ。


エリナ「ところで、さっきの黒乃さんの事なんだけど。あんたまさか狙ってるとかじゃないでしょうね?」


 ちょ!こいつはなんで、いきなりなんの前触れも無く見学席でこういう事言っちゃうの!?これ、黒乃さんも聞いてるんだよ!?


黒乃水言「うん?ダーク君、そうなのか?」


 ほらあああああああああああああああああ!里奈の奴あほか!そりゃ自分が狙われてるとか聞こえたら反応するに決まってるだろうが!うっそ、これどうすりゃいいの……。


ダーク「えっと、いや、あのですね……」


 もうマジで勘弁してよ……。


SKYPO里奈「ど、どうしよおおお!SKYPOとチャット間違えちゃった!」


SKYPO真司「嘘だろ、このタイミングでかよ!」


 なんでチャットでと思ったら、里奈の奴誤爆してやがったらしい。しかも、ブラックアウトギルドの公式の見学席でのチャットなので、黒乃さんを始め、ギルド幹部には筒抜けになっているだろう。もういやだあ!お前には「誤爆王」の名を授けてやる!


千隼「黒乃さん、エリナちゃんとダーク君はね、ゲーム内で付き合ってるのよ」


黒乃「む?」


千隼「だからね?エリナちゃんとしては、黒乃さんみたいな女の子が現れて、ちょっと心配なのよ」


 千隼さんナイスフォロー!ブラックアウトの皆さんに、俺とこいつが付き合ってるって事が公になってしまったのは不本意だけどな!


エバー「え?お前恋人いたのかよ!ずりーぞ!」


 あー、一番知られたくなかった奴に知られてしまった。

 俺だってな、本当に付き合ってるんならめっちゃ自慢しまくっとるわ!まさか、姉貴とレッドリング目当てに付き合ってますとか言えるか・・・・いや、俺は言えるな。だって、里奈が誰にも言うなってうるさいから黙ってるだけだしな。


ダーク「いや、付き合い始めたの最近だから、単に言いそびれただけだって」


黒乃「そうか。なら仕方ない、諦めるとするか」


 は?諦める?誰が誰を?え!?


里奈SKYPO「ちょっと!やっぱあんあんた、あの人にちょっかい出してたんじゃない!」


燈色SKYPO「先輩、手が早かったんですね」


ダークSKYPO「いやいやいや!俺だって何がなんだかわかんねーよ!」


 里奈と燈色から、理不尽な責めを受ける。なんで俺怒られてんだよ><


グラマン「むー、我が生涯のライバルと思っていたのに、エリナ殿をたぶらかしていたとは!」


ダーク「たぶらかしてねーよ!つーか、ちょっとお前は黙ってろ!」


 ここでグラマンに乱入された日には、ますます収拾がつかなくなる。大体、里奈は姉なんだし、好きなだけアタックすればいいんだよ。里奈が首を縦に振るとは思えんが・・・。


黒乃「私個人としては、かなり君のことを気に入ってるので、良き友人になれたらと思っていたのだが、彼女がそれほど心配するのなら止めておいたほうが良いかもな」


 あ、あーそういうことね。びっくりしたあぁ。諦めるとか言うから勘違いしそうになったぜ。


ダーク「あーいえ、僕も色々お話聞きたい事もありますし、ぜひ友達になって欲しいです」


黒乃「しかし、いいのか?」


ダーク「大丈夫です!」


SKYPO里奈「ちょと!あんた何自分から誘ってんのよエッチ!」


SKYPO真司「はあ!?エッチってなんだよ!別に友達くらい構わんだろうが!」


黒乃「そうか、ならb・・・」


【ブラックアウトがお兄ちゃん大好き!とのバトルに突入しました】


黒乃「すまん、布告がきたので切る!」


 残り20分という所で、ついに他ギルドからの宣戦布告があったようだ。黒乃さんがチャットを途中で切り上げる。同時に俺達も、門周辺へと移動して、攻め側の到着を待った。


 布告から1分程経った頃だろうか、ライン外に一斉に「お兄ちゃん大好き!」ギルドの人達が現れる。そしてそのまま剣士を中心に門へと突入し、綺麗な教科書通りのような攻撃陣形が出来上がった。


 しかし、お兄ちゃん大好き!って、すげえギルド名だな。自己紹介で「ギルド名なんですか?」って聞かれたら「お兄ちゃん大好き!」ギルドです、って答えるんだぞ。俺には無理だ。


グラマン「しかし凄いギルド名ですな。びっくりしましたぞ」


 相手もお前の振る舞い方見たらびっくりすると思うけどな。まあ、それはともかく・・・。


 お兄ちゃんギルドが攻めてきてから10分ほどが経過したが、ブラックアウトが危なくなる場面は皆無と言って良いと思う。そのくらい戦力差があるのは、素人の俺から見てもわかった。


 じゃあなんで攻めてきたのかは全くわからない。攻めてきたって事は、事前にBOの事も調べてるはずだし、一度も要塞が落とされたことが無いことも知ってるはず。じゃあなんで?


 俺がそんな事を考えている内にも、お兄ちゃん側の剣士は、帰還アイテムで帰還したり、操作キャラを倒されたりして、かなり疲弊しているのがわかる。僧侶の数も足りてないのか、ヒールも滞ってるみたいだ。


 そしてその状況は、要塞戦終了のファンファーレが鳴り響くまで変わることはなかった。


【ブラックアウトがお兄ちゃん大好き!に勝利しました】

次回はいつも通り火曜日の投稿となります

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