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ドアを叩く音で目が覚めた。
……ああ……久々に熟睡したな……
カジロウが体を伸ばしてから扉を開けるとそこにはドリーが立っていた。
ドリーは水着みたいな服装だな……街を歩いて恥ずかしくないのかな?
「カジロウ様、ディアボロ様の意向をお伝え致します」
「ああ、早かったね」
「そうですね、それだけ重要視してるという事……誇っても良いのですよ?」
「心の中でひっそりとね……で?色好い返事は貰えたのかな?」
「はい、カジロウ様の仰っていた条件は全て承知し、他の魔王にも徹底させるそうです……それと当面の目標ですが、次回の魔王会議にて通達があるまでは任意と致します」
「そうか……ご苦労様、4半期で会議があるって聞いたけど4月,7月,10月,1月で良いのかな?」
「はい、カジロウ様には次回1月から参加をお願い致します」
じゃあ丸々3ヶ月近くも目標なしか……
「開催はキョウトで行うのだな?」
ドリーは静かに頷いた。
「了解した、御苦労だったな……ディアボロ様にはよろしく伝えておいてくれ」
「ディアボロ様から【魔王のオーブ】を渡すよう仰せつかっておりますので、お納め下さい……」
……黒いビー玉?少し気持ち悪いな……どんなアイテムだ?
カジロウは得体の知れない【魔王のオーブ】を受け取るのをためらった。
『カイゼンハーツ……これが何かわかるか?』
『古の魔王が作ったと言われる【魔王のオーブ】、本物なら魔法の威力を底上げする事の出来るユニークアイテム……ですが私は実物を見た事はありません……本物かどうか判断出来ません』
……仕方ない……か……
カジロウが受け取るとオーブは妖しく光っていた。
……大丈夫そうだな……
「カジロウ様、おめでとうございます……
これはディアボロ様から言葉を受け取っています」
ドリーはポケットからガラス玉を取り出し、床に叩きつけた……すると何処からか野太い声が発せられる。
『よう……カジロウ……俺がディアボロだ、俺の誘いと贈り物を受け取ってくれて嬉しく思う……
募る話もあるのだが……
このアイテムでは一方的に話す事しかできないのでな……
カジロウ、お前をトウキョウ地方の王……骸王に封ずる……
俺の為に忠義を尽くせ……
……ああ、それとそこにいるドリーはお前の補佐役にした、お前の好きな様に扱うが良い……以上だ……魔王会議でお前と話す日を楽しみにしているぞ』
「は?……補佐役?」
「はい、わたくしは貴方のもの……何なりとお命じください」
……また、面倒くさい事になったな……
カジロウは質屋に入れられた服を棚から出してドリーに渡した。
「よし、この服装に着替えるんだ……そんな水着で彷徨いたら恥ずかしいからな」
「はい……」
ドリーはカジロウの前で水着を脱ごうとしている。
「何やってんの……上で着替えてこいよ」
「……かしこまりました」
恥じらいがない、苦手なタイプかな……面倒くさいな……
カジロウは心の中でドリーの評価をした。
……まぁきちんと仕事が出来れば文句はないけど
「どうでしょう?」
「良いんじゃね?じゃあ早速町の奴隷商人の所へ行き、奴隷の入手経路を詳しく調べて来い」
「かしこまりました」
ドリーはドアから街へ出て行った。
カジロウは新たな法案をまとめる為に王宮へと向かう。
……手始めに奴隷を買占めて、他国を労力不足に落として骨達を売り込んでみるか。
……メグロは骨達の導入でかなり奴隷は減ったが……良い機会だ、奴隷を禁止しよう、そして解放した奴にはスケルトンをプレゼントする法案を作るか……
戦争で大分死体が生まれたからな……
メグロに存在していた奴隷は自分の畑を割り当てられ、奴隷制度の姿は消えた。




