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「じゃあ、こっちの半分をお願いね」

「まぁ、出来る限り攻略しますが……大丈夫ですかね?カジロウさんは……何か企んでませんか?」


「企む?」

「なんとなく目が血走ってます?」


「……ああ、税金があるからね……それでかなぁ?」

「ふーん……」


カジロウはゼスタに目を見つめられ、心の扉を閉ざした。


無心だ……無心……またいつもの感だ……


「……本当ですね?」

「ああ……」


カジロウはゼスタに3小隊を任せて別行動を取らせ、攻略を分担することにした。


「じゃあ行きますよ?……本当に?」

「ああ……」


ゼスタが馬車に乗り、馬車が少し走った所で止まった。

ゼスタは馬車の荷台から顔を出す。


「本当に?」

「ああ……何なんだ?一体?時間が無いんだって!俺は行くよ!」


カジロウは馬車に入り走った。


ゼスタはカジロウを見送りながらつぶやいた。

「……何か……何か変ですねぇ?……急に税金なんかどうでも良くなった……そんな感じです……………さて、人形さん達ダンジョンまでお願いします」


ゼスタはカジロウと別方向に走り出した。



カジロウはダンジョン攻略をしながら、作戦にピッタリのダンジョンを探した。


ゴブリンか……ペーターラビットか……

兎に角少し知恵があって仲間意識のある奴らがいるダンジョンだ。


最初のダンジョンは蛇主体だった。

……外れ

次は蜘蛛……外れだ!

その後も10ダンジョンくらいは外れだった、どれも虫系やスライム系のダンジョンで到底仲間意識なんて無い。


夜も深くなり、11個目のダンジョンにたどり着いた。


「よし!1匹殺して連れてこい……頼む!」


11体のスケルトンがダンジョンに入り、モンスターを連れてきた。


当たりだ!……血塗れで手を人形に引かれてる死体はペーターラビットだ!


ペーターラビットはカジロウが勝手に付けた名前だ。


ペーターラビットは〜♪で有名なアニメのキャラに似ているからカジロウはそう呼んでいる。


ウサギを少し大きくさせて服を着させた感じ、こいつらはゴブリン達より頭が良く、仲間意識も高い。


では作戦に入ろうと思う。

「ダンジョン・オブザ・デッド作戦、開始!」


ダンジョンに1小隊の人形を入れ、入口をふさぐための岩を用意させた。


……良し!ゾンビ化だ!


ペーターラビットの死体はうーうー唸り出し、突然!カジロウに飛びかかって来た。


「うわぁぁ!」

小隊長が尻餅をつくカジロウを守り、ペタラゾンビの耳を掴む。


骨達は常に平常心で助かる……何だよ、俺まで囓ろうとするのか……


カジロウは深呼吸をしてペタラゾンビをダンジョンに放り込ませた。


「よし!小隊はペタラゾンビを援護して火種を大きくしろ……入り口ふさげ!」


ペタラゾンビは小隊が斬りつけて弱らせた仲間に噛みつき、ゾンビはどんどん増えていった。



ーーーーーーーーーーダンジョン内


僕はラピタ、今日は二階の階段で見張りさ!

耳を立てて音を聞いているんだ!


ん?……何やら上の階が騒がしい……何だろう?


『おい、大丈夫か?ぎょぁぉぁ!』


「どうだ?様子は?」

「ひゃぁ!」

ラピタは隊長に話しかけられて飛び跳ねた。


「ああ、隊長……上が騒がしいんです……」

隊長も耳を立てて注意深く確認している。


「ただ事じゃあない……よし!ついて来い!」


隊長は僕や仲間を100人連れて一階に行ったんだ。


そんな僕を大好きなラブアが見てる。

彼女のピンク色の毛並みを見ると僕はいつも心が満たされるのさ!

大好きな……ラブア、僕はきっと戻る!


ーーーーーーーーーー30分後


ああ……ラピタ、いつ帰ってくるの?

まさか!

ラブアは耳を立てて音を聞く。


ラピタが腹と肩を抱えて降りてきた。

「あぁ〜ラブア……」

ラピタだ!帰ってきた!血塗れだけどそれでも良い!


ラピタは途中で倒れ、階段を張って降りている。


「ラピタ!良かった!今手当を!」


「ラブア!来るな!駄目なんだ……齧られてしまうと、もう……だから、みんなに伝えて!傷付いた仲間は全部殺せって!」


「そんなの嫌よ!ラピタ!」


ラブアは警告を無視してラピタを抱き締めた。

ラピタはラブアの柔らかい羽毛に顔を埋めてゆっくりと安らかに死んでいく……


「ああ……ラブア、ごめん…君も死んでしまうのに……離したく無いんだ……ごめ………う〜」


「良いのよ……ラピタ…愛してる……痛!……私も離れたく無いの……」



大丈夫か!お前達!

今助けるからな!

うわぁぁ!仲間がぁ!

やめてくれ!もうやめて!齧らないでぇ!

……


う〜〜〜〜〜〜〜〜

ダンジョン内はペタラゾンビで満たされた。



ーーーーーーーー


カジロウの元に中にいる小隊長から連絡が入る、もう終わったようだ。


……途中からは敵が仲間の為に駆け付け、ゾンビ化するから早かった。


しかし、誤算もあった。

ゾンビで敵を倒すと全く経験値が入らない。


その小隊に入口内側の安全を確保させる。

入口の向こう側に彷徨ってるらしい、ペタラゾンビを2体捕まえさせた。

「よし、入口を開け!」


開くと人形に捕らえられたペタラゾンビがカジロウを見て暴れている。


魔力回収!


成功した!2体のゾンビは動きを止めて灰になり、ポロポロと崩れていった。

説明文がゾンビに対して効果があるか微妙だったが……兎に角、成功だ!


このバグ技の様な魔法に興奮し、カジロウは鼻息荒く魔力庫と化したダンジョンに入り、ゾンビの魔力を次々と回収していった。


カジロウが階段を降りた時に不思議なゾンビを見た。


……そのペタラゾンビは抱き合って嚙りあっている。


……中に居た小隊長から混乱時もゾンビ前もこうだった事を聞いた。


真実の愛だったのかもな……羨ましいよ……本当に……


カジロウは423体のゾンビを魔力回収し、10575ポイント得て、クリスタルを回収する。


カジロウは少し時間が掛かるが、メグロ城下町に戻る事にした。


カジロウは抱き合ってるペタラビを見て、少し感情移入した自身に憤りを感じていた。

ーーーーーーーーーーーー拠点

メグロ城下町 墓地

ーーーーーーーー死体

2万4544

Cランク冒険者2

ーーーーーーーー


メグロ城下町の質屋

ーーーーーーーー死体

無し

ーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー総戦力

小隊長 8

小隊長 各1(商人、彫刻家、裁縫士、床屋、鍛冶屋、大工)

骨兵 142

骨犬2

ーーーー所持戦力

小隊長 8

骨兵80

骨犬 2

ーーーーーーーーーーーー本

骨兵 召喚 9p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に人型の骨を召喚する。


骨犬 召喚 29p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に犬型の骨を召喚する。


骨小隊長 召喚 99p

効果時間:永久

説明:骨兵と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

10体まで骨兵を統率する

その知識は死体側の物を引き継ぐ


骨隊長 召喚 499p

説明:骨兵20体と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

5体の小隊長を統率する。

その知識と思考は死体側の物を引き継ぐ


トイドール 5p

効果時間:任意

説明:召喚した骨系兵士を1/10サイズに変換する。


骨罠 召喚 5p

効果時間:3時間

説明:動物に噛み付く罠を地面に設置する。


ゾンビ化 100p

効果時間:3日

説明:死体を生きた物に対して、無差別に噛み付き仲間を増やすゾンビに変身させる。


骨大砲 召喚 20p

効果時間:5分

説明:骨兵を打ち上げる大砲を地面に設置する。


魔力回収 25p

効果時間:発動時

説明:召喚した対象を破壊する事で、召喚時に必要なポイントの半分を得る。


スケルトンエコ パッシブ

効果時間:永久

説明:骨系魔法の消費ポイントを1p下げる


魔力上昇2 パッシブ

効果時間:永久

説明:マジックポイントの回復量を25上げる


魔力最大値上昇3 パッシブ

効果時間:永久

説明:総マジックポイントを140上げる


現在のマジックポイント10758/262

EXP 73/122

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