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カジロウ達は死体を墓地に降ろし終えた。


ゼスタは直ぐに救出したピットとアルマを連れて冒険者ギルドに行った。


カジロウが墓地の入口を見ると民衆達が柵の外に群がっている。


カジロウは柵に近づいていくと、民衆達の中に紛れていた質屋で顔馴染みの客が話しかけてくる。


「カジロウさん!一体何をするんだい?」

「あぁモンスター達を埋葬するんだよ……俺は小人の遺体を使うって言ったろ?」


「ああ!子供達も喜んでたよ!」

「ふふふ……それは良かった、小人も一応モンスターだろ?だからゴブリンなんかも出来る限り埋葬とかしてあげたくてね……」


「ふぅん……カジロウさんも大変だねぇ……」

「ああ、そうそう今は準備中だけど、この墓地で人間の埋葬事業もやろうと思うんだ……」


「埋葬事業?……うーんそれは難しいかもな……」

「何故だい?」

「この街の人は殆ど、ブリアン教の信者なんだ……だからだよ」


「でもメグロは信仰は自由だろ?」

「まぁ城主は自由を歌っているけど……ブリアン教が……その、なんだ?言い難いがつぶすのさ……」


「そうか……」

「まぁ埋葬業をやりたいなら……モンスターの埋葬なんてやめることだね……」


「……貧しい人は無償で……って思ってたんだけど……」


顔馴染みはカジロウに耳打ちする。

「カジロウさん!それは無茶だよ!無償なんて言ったらブリアン教の人達は本気で潰すと思うよ……収入を潰されるからね……ブリアン教の中にも貧しい人はいるけど……埋葬した瞬間、村八分……悪ければ行方不明にされたりするだろうね」


「成る程ね……」

「悪い事は言わない、埋葬業かモンスター埋葬か、どちらかにした方が良いよ」


ゼスタは中々面倒くさい条件を出したらしい……


……ああ、でも希望する人が居ないってのは、俺の知った事じゃないしな


ゼスタはどうするつもりだったんだ?


カジロウは顔馴染みに別れを言って、大工骨の仕事を確認しに行った。


馬車の通れる道が一本作られている。

馬車でその道を進んでいく。


骨達は死体を埋め直したらしく、墓地の匂いは殆ど無くなっていた。


墓地の端には少し大きめのレンガの家が出来上がっている。


レンガ家の周りでは骨達が土を掘り、それを混ぜて、焼いて、倉庫に積み上げる。


大工達は24時間働いていたが、やはり100数名程度ではこんなものか……まだ地下室を作る為の材料作りの最中らしい。


その材料もまだまだ必要だろう……


悩ましい……ゴブリンリーダーは小隊長……他は骨兵……Cランク冒険者は……そろそろ隊長を作ってみるかな?……いや、小粒を増やして建設を急ぐか……?


馬車から骨達が戦利品の武具を解体して、鉄を家に運んでいく。


カジロウはレンガ家の中に入った。

暖炉では鍛冶屋達が鉄を叩いている、レンガに木材で強度を加える為の釘や金具を作っているらしい。


カジロウは鍛冶屋の火を眺め、ゼスタを待ちながら今後の事を思案して、寝入ってしまった……


あっもう夕方か……しっかし、ゼスタは遅いな……早く埋葬しろよ!……もしや質屋の方に帰ったのか?


ゼスタは夕方になっても帰ってこなかった。


カジロウは仕方なくゴブリンリーダーと墓地の死体で小隊長1と骨兵18を作り、1小隊のみ連れて質屋へ戻る。



ーーーーーーーーーーブリアン教 教会


「シスターゼスタ!どういうつもりです!」

ゼスタは司教をはじめとする偉い方々に立たされていた。


「ですから、民の負担を少しでも減らそうと……」


「それで?何故モンスターも埋葬するのです!」


「それはカジロウさんの信仰なので了承しました、ですが今お話ししている民衆の負担軽減とは関係ないでしょう?」


「貴女は異教徒と手を組もうというのですか!恥を知りなさい!」


「ですが……司教様、これは布教の為にも……」

「黙りなさい!今後、異教徒カジロウとの関係は切り、布教に勤めなさい!」


「ですから!布教の為に……」

「黙りなさい!もし今後も異教徒との関係を続けるつもりなら、貴女を裁判に掛けることも検討しなければなりませんよ!」


「分かりました!ご自由に!私は自分の信じる道を行きます!……それでは失礼!」


「待ちなさい!ゼスタ!」


ゼスタは教会の扉を乱暴に開けて出て行った。


司教達は相談をしていた。

「司教……彼女は危険ですぞ?……埋葬を無償化?……ふざけている!今すぐに!」


司教は頭を抱えていた。

「ああ……分かっているが、マエリアの弟子……というところが、悩みどころなのだ……再三の注意を聞かず、異教徒と関係を保っている事実をもうしばらく続けさせる必要がある」


「……それでは!埋葬の件は了承するおつもりで!?」


「そうだ……しかし、乞食や犯罪者、冒険者は無償の餌に釣られるかも知れんが……大したことにはならんよ、金以外にメリットが無いのであれば貴族やその下の農民は絶対に埋葬しないさ」


ーーーーーーーーーー


カジロウが質屋で夕飯を食べ終わってベットで夢を見ていた頃、突然ドアを叩かれた。


ゼスタはギルド受付と共に帰って来た。

ベロンベロンに酔っている。


「カジロウさん、ちゃんとゼスタを監視しておいてくださいね、今日も喧嘩してましたよ、ではこれで失礼します」


「知りませんよ、そんなの」


カジロウはゼスタを受け取らず、ゼスタは床に倒れた。

「だじゃいまー」


カジロウはゼスタの腰袋がペッチャンコになっているのを確認した。


……こいつ…報酬横領したな……これで埋葬費を無償とかよく言えたもんだな……


カジロウは何も言わず、ベットに戻った。


デッカい酒樽に密造酒を作って落とせば……死んでくれるかな?


ああそうだ……氷を帯びた鉱石はどうしようか、剣にしようか……それとも冷凍庫を作ろうか……

ーーーーーーーーーーーー拠点

メグロ城下町 墓地

ーーーーーーーー死体

2万4544

Cランク冒険者2

ーーーーーーーー


メグロ城下町の質屋

ーーーーーーーー死体

無し

ーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー総戦力

小隊長 8

小隊長 各1(商人、彫刻家、裁縫士、床屋、鍛冶屋、大工)

骨兵 142

骨犬2

ーーーー所持戦力

小隊長 1

骨兵10

骨犬 2

ーーーーーーーーーーーー本

骨兵 召喚 9p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に人型の骨を召喚する。


骨犬 召喚 29p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に犬型の骨を召喚する。


骨小隊長 召喚 99p

効果時間:永久

説明:骨兵と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

10体まで骨兵を統率する

その知識は死体側の物を引き継ぐ


骨隊長 召喚 499p

説明:骨兵20体と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

5体の小隊長を統率する。

その知識と思考は死体側の物を引き継ぐ


トイドール 5p

効果時間:任意

説明:召喚した骨系兵士を1/10サイズに変換する。


骨罠 召喚 5p

効果時間:3時間

説明:動物に噛み付く罠を地面に設置する。


ゾンビ化 100p

効果時間:3日

説明:死体を生きた物に対して、無差別に噛み付き仲間を増やすゾンビに変身させる。


骨大砲 召喚 20p

効果時間:5分

説明:骨兵を打ち上げる大砲を地面に設置する。


スケルトンエコ パッシブ

効果時間:永久

説明:骨系魔法の消費ポイントを1p下げる


魔力上昇2 パッシブ

効果時間:永久

説明:マジックポイントの回復量を25上げる


魔力最大値上昇3 パッシブ

効果時間:永久

説明:総マジックポイントを140上げる


現在のマジックポイント283/258

EXP 25/94

ーーーーーーーーーーーー

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