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母ゴブリンは小ゴブリンを数人連れて、

川で人間の服を洗濯をしていた。


小ゴブリンは取っ組み合って河原で遊んで転げ回っている。


1人甘えん坊の子供が母親の横で騒ぎ始める。


「ねぇ母ちゃん、あれなぁに?ねぇ!あれなぁに!」

「はいはい、何だろねぇ」

子供は何にでも興味を示す。


いちいち反応してたらそれだけで1日が終わってしまう。

母ゴブリンは洗濯を続けた。

「ねぇ!母ちゃん!見て見てよ!マダラの熊が橋を渡って村に行くよ!見てよ!」

「うるさいねぇ!なんだい!」


母ゴブリンは洗濯物を絞り、全てカゴに入れて橋の上を見た。


変なモンスターが人間と共に走っている。


「あんた達!来なさい!」

母ゴブリンは急いで子供達を連れて逃げようとした。



カジロウは小隊と共に橋を渡っていた。


ここで矢でも放たれたらひとたまりもないな……カジロウはドキドキしながら五感を研ぎ澄ます。


『ペロペロペロペロ』


カジロウが急いで音元を確認すると河原でゴブリンが小ゴブリンを抱きかかえていた。


カジロウを見て放心している。


見つかった……急いで橋を抜け、殺さなくては!


カジロウは急いで犬を差し向けて、ゴブリンの脚をかじらせた。


ゴブリンは犬を叩きながら何か叫んでいる。


犬は叩かれても御構い無しにゴブリンの足をズタズタに引っ張り散らす。


小ゴブリンはそんなゴブリンに近寄って一生懸命に手を引きいたり、犬を叩いたりして、離そうとする。


犬に構っている間に小隊長達はゴブリンを間合いに捉え、即座に首を刎ねた。


『ペロペロペロペロ』!

小ゴブリンは怒りながら、熊人形に襲いかかったが、簡単に5人の小ゴブリンの首が飛んだ。


ゴブリン村の家が目視できる。


カジロウは少し興奮し、殺したゴブリンを骨兵にするのを忘れ、ゴブリン村へと入った。


ゴブリン達はカジロウを確認するなり、殴りかかって来た。


7人のゴブリンは無謀にも小隊に突進して斬り殺され、40程のゴブリンがカジロウ達を睨んで武器を構えている。


両側が家で挟み討ちできそうだと判断したカジロウはゴブリンを睨みながら、

小隊長を含めた8体をゴブリン達の後方に差し向け、2体はカジロウ専属護衛とした。


回り込まれないうちに後方に逃げ出そうとしたゴブリン5人は

カジロウの仕掛けた骨罠に脚を食いちぎられて倒れ、顔や手を食いちぎられた。


罠まで張られてゴブリン達は動かないでいる。


回り込んだ小隊がゴブリンに切り込んでいくと同時にカジロウ側も突撃し、挟み討ちで斬りこむ。


ゴブリンたちは必死に抵抗するが、山賊子分ほどの力量しかない。


約1名を除いては……


ゴブリンは平均160cm位の高さしかなかった。


先程河原であったゴブリンもそれは変わらない。


しかし村には2mを超す、ゴリラのようなゴブリンがいて必死に抵抗している。



『ペロペロペロペロ』!

骨兵を3体差し向けたが、ゴリラブリンは傷付きながら骨兵を殴り飛ばして両隣の家に吹き飛ばす。


殴られた骨兵は腰が砕けて動けないようだ。


ゴリラブリンは小隊長2体に任せて、他のゴブリンを殺す。


他のゴブリン達はゴリラブリンが人形を殴り飛ばして動けなくなったのを見ると士気を取り戻し、抵抗してくる。


人形を合計12体行動不能にされ、1体は頭を割られた。


ゴリラブリン達は残り5人、カジロウは残り8体……ゴリラブリンと小隊長達は間合いを測りあっている。


カジロウは少し間合いを取ってゴブリン達を包囲するのに勤めた。


ゴリラブリンの顔には笑みが浮かぶ。


あと少し!可能性がある!という感情が伝わってくる……

戦闘開始から約1分が立っていた……



突然、家の中から斬りかかる三体の人形に4人のゴブリンは斬り殺される。


流石のゴリラブリンも唖然とした。


ゴリラブリンはすがるようにカジロウを見るがカジロウも手加減はしなかった。


ゴリラブリンは人形に囲まれ、歯を食いしばり生を渇望するが、人形が次々再生して立ち上がるのを目の当たりにして、肉体も精神も凍えて、叫ぶだけになり、震えながら死んだ。



カジロウはその後、人形達に罠が無いか注意深く村を調べさせた。


カジロウはゴブリンの作った椅子に座り、ガタガタ震えた。


人形達が10体近く減らされた時は恐ろしくかった。


ゴリラブリンが人形を飛ばした先がカジロウだったら、俺は重傷を負い、殺されただろう……


そう考えると恐ろしくてたまらない……しかしカジロウの目的を達成する為にはこの程度は!


カジロウは心臓に手を置き……落ち着かせ必死に自分を奮い立たせた。


人形達は調査が終わり、カジロウの元へ帰ってくる……

罠は無い……が村に人間がいるようだ……


カジロウは一軒の家の扉を開いた。

男女2人の冒険者が裸でガタガタと震えている。


その横には冒険者かはわからないが、老人が脚を失い倒れている。


「大丈夫か?………何が?」

男女はガタガタと震えているだけで何も言わないが、突然老人が叫んだ。


「あいつらがぁ!わしの脚を食べおった!」

「食べられた?」

女性も頭を抱えながら叫びはじめた。

「ポッテスも!ポッテスも!あぁ〜!」


カジロウが村の中央に置いてあるゴブリンの釜の蓋を開ける。


決して悪臭では無い……むしろ香辛料のいい匂いをスープが放つ。


カジロウが近くのスプーンで鍋をかき回すと沈んでいた顔や腕、そして足4本が浮き上がり、煮られているのが確認できた。


カジロウは静かに蓋を閉めて考える。


どうするか……ゴブリン達の死体で骨兵を作りたいが、見られたく無いし…………

ゴブリン達の死体が肉片だけだと理由付けも大変だ。

殺すか?……


しかし、人を助ければインパクトもデカイ……


夜に急いで死体を取りに戻るか?


……落ち着け!


そうだ!

経験値が入ったはず、それを見てからでも遅くは無い。


……骨隊長………作りたい……知識と思考?……思考……?


少し離れた所でゴブリン村の調査任務を受けて様子を伺っていた女冒険者がいたが、

カジロウは犬に周囲を警戒させるのを怠り、気が付いていなかった。

ーーーーーーーーーーーー拠点

メグロ城下町の質屋

ーーーーーーーー死体

無し

ーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー総戦力

小隊長 6

小隊長 各1(商人、彫刻家、裁縫士、床屋、鍛冶屋、大工)

骨兵 36

骨犬2

ーーーー所持戦力

小隊長 2

骨兵19

骨犬 2

ーーーーーーーーーーーー本

骨兵 召喚 9p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に人型の骨を召喚する。


骨犬 召喚 29p

効果時間:永久

説明:人や動物の死体を生贄に犬型の骨を召喚する。


骨小隊長 召喚 99p

効果時間:永久

説明:骨兵と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

10体まで骨兵を統率する

その知識は死体側の物を引き継ぐ


骨隊長 召喚 499p

説明:骨兵20体と死体一体を生贄に

人型の骨を召喚する

5体の小隊長を統率する。

その知識と思考は死体側の物を引き継ぐ


トイドール 5p

効果時間:任意

説明:召喚した骨系兵士を1/10サイズに変換する。


骨罠 召喚 5p

効果時間:3時間

説明:動物に噛み付く罠を地面に設置する。


ゾンビ化 100p

効果時間:3日

説明:死体を生きた物に対して、無差別に噛み付き仲間を増やすゾンビに変身させる。


スケルトンエコ パッシブ

効果時間:永久

説明:骨系魔法の消費ポイントを1p下げる


魔力上昇1 パッシブ

効果時間:永久

説明:マジックポイントの回復量を20上げる


現在のマジックポイント611/112

EXP 2/50

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