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犯人と疑われてから更に1ヶ月カジロウは我慢してポイントを貯めた。

ーーーーーーーー本の中身

……

現在のマジックポイント708/109

……

ーーーーーーーー


これで存分に骨兵をストックできる。





メグロ城下町の道を目立つ犬車が通る。


「あ!チャックのワンちゃん!」


車は馬車を改造して綿を敷き詰め、カボチャをくり抜いた形に整えた。


襟を立てたコートを着て内ポケットに11体、

11体の人形をベルトに付けてガンマンよろしくとばかりにたすき掛けしたカジロウがそれに乗る。


子供達は喜びみんな指差して、走り寄っていく。


車を引く犬型の人形は口にチャックが付いていて、みだりに牙を出さない仕組みになっていたので、大人達も安心しきっている。


子供は犬のモフモフの背中に乗ったり、少し乱暴に叩いたりしているが、犬の人形は少しも怒るそぶりをみせない。


大人達も微笑ましい表情で、ほぼ毎日カジロウが繰り広げるその光景を見ている。


「やぁ、カジロウさん!今日はどこに?」


「今日は店をお休みにして、初めて冒険ギルドに行こうと思っています」


「そうですか、頑張ってください」


子供は親の手を引いておねだりしている。

「ワンちゃん……さようなら〜……ねぇお父さん!私もチャックのワンちゃん欲しい」


「お父さんだって欲しいさ……」



アスパライの団長の情報によると

冒険ギルドの依頼は基本『ダンジョン攻略、討伐、調査、護衛』となっているいて、

ランクが上がれば上がるほど対象も危険なモンスターらしい。


ランクは危険度を示すもので、最高ランクをいきなり受けることも可能、

何ランク冒険者とはそのランクまで達成した事があるという事らしい。


そしてCランク以上の任務には

ポツポツとダンジョン攻略があり、

魔法装備が手に入る事があるらしいので、

戦力増強に是非とも挑みたいが……


Dランクまでの冒険者の力量は団長で確認済みなので、今日は何とかCランク以上のパーティと組んでみたい……


調子に乗って1人でダンジョンに出かけたら自分が死にましたなんていうオチはごめんだ……


冒険者に不慮の事故で死者が出たらなお良しだな……

カジロウは車に乗りながら、ワクワクして考えていた。


冒険者ギルドにつき、車から降りたカジロウは扉を開けて入った。


冒険者達は一斉にカジロウを見ている。


カジロウは団長の情報を元に登録を済ませて

手当たり次第に話しかけてパーティに誘った。


しかし誤算があった……魔法使いは貴重だから引く手数多と聞いていたのに誰もカジロウを入れてくれない。


「あの……」

中には話すら聞かずに席を立ってカジロウを無視するパーティまでいる。



みんなが求める魔法使いは

火が放てたり、回復魔法が使えたりする者……


「入れてくれませんか?」

「基本魔法はどこまで使えるんですか?」

「人形を操作する事しか……」

「そっか……ごめん……」


姿に目をつむり、話を聞いてくれる者もいたが基本魔法も使えないと知ると直ぐに断る。


みんな、人形使いなんて訳のわからない

魔法使いに命を預けようとはしない。


カジロウはカウンターに座り、酒を飲んで涙を拭いた。


実績を積むしかない!

カジロウはDランクのゴブリン村、襲撃任務を受けてカジロウは街を後にする。


Dランクを1人で受けるのは異例らしいが、

関係ない。

カジロウは薄ら笑いすら浮かべている冒険者に憤慨した。


冒険者達はカジロウが店から出た後に受けた任務を受付に聞いた。

「ねぇ、ファンシー カジロウは何受けたんだ?」


「えぇ…ゴブリン村襲撃受けて行ったわよ」


「は?1人で行かせたのか?あんなの1人で受けたらCランク並の難易度だろ……」


「え?まさかぁ…誰かとでしょ?」


「見てなかったのか?みんな断ってたぜ?」

「あらまぁ……」


受付は静かに背後の本日の犠牲者ボードに1足した。


「よし!賭けしよう、俺は死ぬに10金貨!」

「俺も…俺もだ!」

「賭けにならねーよ」

冒険者達は金貨をしまい、興味をなくして酒を飲み始めた。



ーーーーーーーーーーメグロ近郊


カジロウは馬車を降りて、犬と共に森を進んでいく。

依頼書には大体の位置しか書いていないが、骨犬は本物の犬並みに敵を察知出来るらしいので問題ない。


1km先に村を見つけて、カジロウは犬にまたがり、小隊をポケットやベルトから外して全部元の大きさに戻す。


数は50程か……

ゴブリン程度ならそのぐらい問題ない。


良く考えたらこれはこれで良かったかもな……大量の死体と経験を手に入れよう。


「よし!行くぞ!」

犬骨のチャックを開き、歯をむきだす。


カジロウと『22体の熊の人形』はゴブリン村へと向かって行った。

ーーーーーーーーーーーー拠点

メグロ城下町の質屋

ーーーーーーーー死体

無し

ーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー総戦力

小隊長 6

小隊長 各1(商人、彫刻家、裁縫士、床屋、鍛冶屋、大工)

骨兵 37

骨犬2

ーーーー所持戦力

小隊長 2

骨兵20

骨犬 2

ーーーーーーーーーーーー本

骨兵 召喚 9p

効果時間:永久

説明:人や動物の骸を生贄に人型の骨を召喚する。


骨犬 召喚 29p

効果時間:永久

説明:人や動物の骸を生贄に犬型の骨を召喚する。


骨小隊長 召喚 99p

効果時間:永久

説明:骨兵と骸一体を生贄に

人型の骨を召喚する

10体まで骨兵を統率する

その知識は骸側の物を引き継ぐ


トイドール 5p

効果時間:任意

説明:召喚した骨系兵士を1/10サイズに変換する。


骨罠 召喚 5p

効果時間:3時間

説明:動物に噛み付く罠を地面に設置する。


ゾンビ化 100p

効果時間:3日

説明:死体を生きた物に対して、無差別に噛み付き仲間を増やすゾンビに変身させる。


スケルトンエコ パッシブ

効果時間:永久

説明:骨系魔法の消費ポイントを1p下げる


魔力上昇1 パッシブ

効果時間:永久

説明:マジックポイントの回復量を20上げる


現在のマジックポイント708/109

EXP 2/33

ーーーーーーーーーーーー

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