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天使と悪魔と普通のおっさん  作者: 佐々木 義
6/7

自宅訪問

無意識に僕はそこに突然訪問してきた天使に両手を広げ走り出していた。

「だじゅけでぇぇぇ」

地獄に仏ならぬ地獄に天使だった。

「あらあら」

「かわいいなぁー」

そういって天使は優しく抱きしめてくれた。

不思議と声を聴くだけで落ちついて穏やかになってくる、天使の力すっげー。

感心してるところに天使は続ける。

「こんにちわ、落ち着いたかな?初めましてだ、僕の名前はガブリエル。熾天使がひとり、聖水のガブリエルだよ。」

おお!

天使は男性だった、髪は一本一本が細く綺麗な銀髪に長さはお尻くらいまである、和式なら大変だなw

少しタレ目で優しい印象を思わせる、間違いなく眉目秀麗である。

細い身体に見えるが筋肉はある、なぜなら全身鎧ではないが軽鎧でもない重厚なライトアーマーを着ているからだ。その鎧は煌びやかで、神の御使いであり神の戦士を思わせるには十分な鎧であった。式典用じゃね?と思える、それほど装飾が派手だからだ。よく前世で軍人が社交場でスーツの胸に勲章盛りだくさんで、それだけで防弾使用じゃね?って思うような恰好を見るときがある、そんな勲章盛りだくさんで前線に行くバカはいない、だからこれが天使戦闘用の恰好なんだろう。

もっとも印象深い、いや、すんげぇぇぇーーのが、天使の天使たる翼が6枚もあること、二つの翼じゃない、6枚だ!!普通の天使ではないな。


聖水と聞くとやらしい単語に聞こえる、僕は天使の価値観には不適合だろうなー、だが悪魔なら適合しているだろう。

「僕の名前はアスモデウス、淫魔のアスモデウスです。」

母と父はびっくりな表情をしている。

「淫魔なのかい?」

「違いますよ~。」

母はすぐに理解したのか訂正した。

ガブリエルはまったく理解していない。「うん?」だ。

「はぁ~まったく。。」

父はしょうがない奴だとため息をつく

この天使なら二つ名を汚す言葉を理解したところで怒らないだろう、そこまで読んで安易につけただけだ。w

その天使のすぐ後ろに二人の天使が控えている、お伴かな?


目線に気づいたお伴二人が挨拶をする。

「ガブリエル様の副官をしてる、智天使がひとり、ガルエル・ケルピムだ。よろしくな!」

羽切のよい言葉の男である、筋肉がっちりのガチタンク型。なんかイノシシ突進勇猛果敢って言葉が似合う。髪も短髪で邪魔だと言わんばかりだ。


「同じく智天使がひとり、アリエル・ケルピムですわ。小悪魔ちゃん。」

鉄仮面をしている、声色で女性だとわかる。

髪の毛はショートカットの金髪だ、パイ乙は小ぶりだな、鎧には二つの山脈がそれほど大きくないから見てわかる。しかし絶対にこの子はかわいい綺麗ではなくかわいいだ!小悪魔ちゃんなどと上からマリコの物言いだがわかる、なんでわかるか?それはわからん!だがわかるからしょうがない、僕の第六感がそう言ってる、見て見たいが仮面を外そうという素振りがないから見れない。残念。

天使というのは総じてイケメンでイケジョなんだろうか?

この二人の翼は4枚もあった。



「父上殿なぜ地獄に天使様が?」

見たところかなり高位な天使、空気を読める僕は(様)をつけた。

つか、天使の天使たる翼が6枚もある、翼をしょい込んでる姿に加え生前の記憶もあり。

つか僕にもガブリエルくらいの天使名くらい知っている。なめんなよ。


「おお、忘れていた。」

とんだうっかり屋さんか!

「アスも見たかと思うが、外にいたものに封印結界を施さなければいけない。」

「死んでないのですか?」

「全然だな、俺とフルーとでかなり『肉体』と『幽体』に損傷を負わせたが治癒し始めている、魔術結界封印で半分の力を抑えてるにすぎないな。」


あらあら、あんなにもズタボロにされていたのに。つかあれ天使じゃないんだ?

というか、ぜんっぜん僕は理解できていない、実に嘆かわしいことだが、僕は以前、いや生前にはこの手のゲームをしたことがない、日本が世界に誇る、RPGゲームだ、ドラゴンをクエストしたり全然ファイナルじゃないファンタジーを繰り広げているゲームだ。

なんでか?レベル上げだ。

激弱レベル1のクソカスから頑張って装備をヒノキの棒からオリハルコンのなんチャラ剣にまで充実させ。主人公、仲間との連携をもって壮大なストーリーを達成しボスををボッコにして倒すのは爽快なんだろう、たしかにわかるしハマるんだろうなと思う、しかしレベル上げだ、あんな、ちまちました戦いを何回もしないといけないと思うだけでげっそりする、そのレベル上げをやらされた経験がある、しかも10時間くらいやらされた、何も知らないガキンチョに兄はこの惰性な戦いをしろと言われもう僕は虎と馬になった。

ああ、長くなってしまった、割愛すればよかった、後悔。

だから、封印だが結界だがは察するにはわかるが、ストーリー的には空気を読めない。


「?」

「あれはね、『聖力』『魔力』二つ持ち合わせているんだよ、だから魔力のみの力では封印はできないんだ、だから私達天使の『聖力』が必要できたんだよ。」

察してくれたのか、ガブリエルが答えてくれた。

なるほど。。

「あれが『はぐれ』なるものですか?」

ガブリエルの傍に立つ副官の顔が顔がひきしまり、殺気が若干だが高まるのを感じ取れた。

「『はぐれたモノ』はただの名称だよ、本体は別さ。意味合い的には、いきなり単体で現れたモノを『はぐれ』って呼んでるだけさ。」

「まー話はあとにしようか。さて行こうか。」

父と母上それにガブリエルとその副官二人の智天使ケルピムが外に出ていこうとした、総がかりだな、っと思いながらさりげなく付いて行こうとしたが止められた。チっ



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