降臨
いやはや。
どこの世界も呑んだくれの親父の話は長いですな~。
結局最後は「俺は最強の~」とか「昔はな~」とか武勇伝ですよ。
アルコールに酔いながら自分にも酔ってましたね。
僕は僕で血なまぐさく血みどろの武勇伝に船酔いになってました。。
さて、まだ酔い始めも早い段階で、人間、悪魔、天使の話を聞いたのでをまとめましょう。
親父殿の話では
「人間は全知全能である神が「土」から創造したものであり肉体を持ち精神体、幽体の三身一体からなる存在」
一方「天使は彼らの絶対神である神が「炎」から創造したものである」
「「炎」から造られた彼ら天使は、物質である「土」から造られた人間よりも我らは劣るのか!?尚且つ肉体を授けたことに神へ激怒。」
「神の御使いたる我ら天使を差し置き、人間に肉の身体を与えたことこそが我ら天使を只の小間使いとしてしか思っておらぬ証拠」
むつかしい言葉ばかりだからかみ砕こう。
んで、めっちゃイカったルキフェルさんが神にぶちギレ!「てめー何中よ?やんならやんぞ?コラ!」
けど相手は喧嘩最強、神立神学中学の理事長、名をGOD.
一方、超優秀生徒の生徒会長ルキルキでも分が悪く、仲間集めてあいつやろーぜ!って仲間の天使に声をかけて特攻!だがしかしあと一歩及ばず、反逆した他の天使ともども夢の天界を退学追放処分され堕天使(悪魔)になり地獄に落ち、今に至るわけらしいです。
もちろん副生徒会長のミカエルさんは生徒会長の考えに反発「全知全能であり絶対の神であるお方が決めし事に異を唱えるとは傲慢であり、肉体を与えられただけの無力なる人間であるモノに対し嫉妬深い」って言われたらしい。
それから昔から最近まで、気のとーーくなるほどの長い長い天使と悪魔の戦い(天界戦争)をしてたみたい。
その後の話が強烈だった。
親父殿の目が遠くを見るように。
遥か昔を思い出すかのように。
目が、眼球が黒く染まっていく。
「しかしその長い長い、それこそ有史以来戦い続けた幕引きは唐突に起きた。」
「そのモノは
無謀にも戦場に降り立ち。
無限の魔力と聖力を持ち。
無敵と思われる闘気を身に纏い。
無慈悲に両者の屍の山を作り。
双方の意志思想を無視し無尽蔵に双方の身体を食った。
まるでその戦いは意味の無いものかのように。
まるで死力を持って戦いに望んだ者の意志を無いがしろにするかのように。
まるで「全知全能、絶対神」が我であるかのように唯一無二を体現するようであった。」
ここから母様も加わって話し出す、
「天使も悪魔も瞬時に理解したわ、怯えた、恐怖した、発狂すらする者もいた。
悪魔なのに、、天使であった時でさえ絶対的神であり創造主たる者でさえ反旗を翻し首を刈ろうと、滅しようとした私たちが怯えたわ。
圧倒的強大さはもちろん・・・それ以上に理解しそうになったから、」
「ああ」
「あれを神だとな」
「全知全能さえもこいつに造られたんじゃないかと思っちまうくらいにな。」
「だがな、発する力が禍々しすぎた、邪でもねー聖でもねー、あれは無だ。」
「そうねぇ空虚だったわねぇ」
「俺たちは信じちゃいけねーんだ、絶対やら全知全能やらをな。。
天使達はもっとひどかったぜ?。。。疑っちまったからな、自分達の飼い主を。絶対を。全知で全能を。疑っちまった。まーーあんな突如現れていきなり真理に近いもんを見せつけられちまったら落ちるのもわかるがな、だがひどかった、少しでも背を向けたらもうダメだ、しかも発するオーラから「無」しか感じないのもまた理解したんだろうな、
悪魔にもなれず天使にも戻れず、のたうち回って聖力、魔力が入れ替わるたびに
ズタズタになって気も狂えず痛みと背徳にのたうち回って灰になっていった。」
「で!どうなったの?」
興奮し、たまらず聞く。
「ふふん、」
あっ嫌な感じだ、キラキラな瞳を察したなこいつ、武勇伝か?武勇伝がでっちまうのか?
「そこはすかさず俺が、、、」
「ミカエルさんが動いたわよぉ~」
「俺が」を言い終える前に言われてやんのw
「お、お前バカ!同時だったわ!」
「いいえ!ミカエルさんのが速かったですぅ~」
仲良しかこいつらわ。ベッドでやってくれたまえ、父よ母よ。
「まーあそこにいた生き残りで抗ったのはほぼ上級だったな。
ミカ公とウリ坊にセラフィにアブに、、、ああメタも居たか。」
「ゾフィーも居たわよぉ~。動けたのはぁ~全員最上級上位天使クラスだったからぁ~」
「私も居たのだがな!!」
突然声がした。
「おお!ガブ!遅かったじゃねーか!」
振り返るとそこには天使がいた!
まじ天使だぁぁぁーー!!!!!!!!
うぉぉぉぉーーーーすげぇぇぇぇーー
助けてーーー!!!
生き返らせてーーーー!!
あまりにも神気に満ち満ちて声が出てるのかどうかわからなかった。