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天使と悪魔と普通のおっさん  作者: 佐々木 義
3/7

鎌と槍

「なんてこった」

死んじまったようだ。

まーあの状況からすると助かる見込みなんてほぼほぼないからねー。

けど後悔ばかりだ。。

なにがって?

まだ生きられた道もあっただろうし、やり残したことなんていっぱいある。

新作レンタルDVDだって見てないし返さないといけない。

TUTA〇A様返すのが遅くなりますが、借りパクではないのでどうか延滞金は

勘弁してください。


いやいやいや違う違う。


彼女だ!僕の女神だ!

ただただ彼女が心残りだ。

助けられなんだ。

会話も会話らしいことなんてしていないし、守れなんだ。

なにが騎士だ。死ね。

いや死んでたわ。

あはははは。

「はあー」

誰か来た。


やっぱ100パー死んだみたいだわ

間違いない

うあーへこむわーー

もしかしたら助かったんじゃね?とか心のどっかに希望はあったんだがないわー150パーないわー。

だって目の前にでっかい鎌もったびりびりの真っ黒フードに顔面ガイコツがいるんもんよ


こんなコーデ死神様以外ハロウィンだよ。

隣にいんの、どでかいガタイにめっさ頭から角生えてるし。あれ逆に刺さってるかもじゃね?とか思いたいけど羽生えてるからなー、三又の槍もってるし九割九分九厘、悪魔だわーー。一厘の確立でゼウスって見方もあるがね。

しかも僕地獄行きかよーー。

ここは東洋なんだからまずは閻魔様だろ!!

舌抜かれてもいいから彼女がどうなったか知りたいんだがな!!


あやべ眠くなってきた、

死神がなんか言ってる、なんだ聞こえない

やべもう行くのか

地獄にゴーか・・・・

「バッチーーーン」

意識が遠のきかけた瞬間頬に、いや首にまで衝撃がはしった。

ぐらんぐらんする


「アス!起きろアス!!」

どでかい悪魔に平手打ちされたみたいだ。

「はっはい!起きました!!」

「大丈夫か?」

一気に脳にいろんな情報が流れてきた、

「いえ、気分が悪・・・」

情報が上書きされていく、頭がはちきれるくらいの情報量だった。

思い切り吐いてしまった。

もうゲロビシャや

「そうか、」

なんか納得した顔してるし

「お前、幽体と精神体が分離しかけたぞ」

「今繋ぎとめるため魔力で縛り上げた」

はい?

頭痛い

首も痛い

首は確実にこいつのせいだ。

気分が悪いなか、できる限り頭を整理してみた。

痛いのは生きてる証拠だ、それはいい

なぜ?

わからない

ただ死ぬ前と現在の記憶が蘇った。

ここはたしかに地獄だった。



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