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明日は土曜日



「でぇれぇ綺麗な剣道をしよるね」

はじめて声をかけられた言葉は、岡山弁だった。


藤原俊広。

岡山県出身の、二十五歳。大学院を卒業したばかりの社会人一年生だ。私との年の差、十歳。


「岡山弁にはまった。」

そんな理由で私は藤原さんのことをよく目で追う。

「美穂は藤原さんのことが好きなんだ?」

友達にはよく聞かれるけれど、絶対に認めない。

第一、好きになったとしても私があの人の彼女になれる可能性なんてほとんどゼロパーセントに近いわけで。

「私は岡山弁が好きなだけなの」

そうやって、違うふりをする。


だから、本当の思いを知っているのは私だけ。

自分だけしか知らない片想い。後ろ姿を見つけるだけで、ドキドキしてしまったり。


明日は土曜日。剣道の稽古の日。そして、藤原さんに会える大事な日。



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