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会談の時間と諸条約

やはりアメリカは史実通り1921年に軍縮会議を開こうと言ってきた。国家元首は元の世界でおれとバーチャル世界に来る前に喧嘩した内藤だ。

内藤とは元は親友だったが高校進学と共に仲が悪くなり現在では口も聞いていない。しかし俺はアメリカとの外交をするため内藤へ取り次ごうとしていたが内藤がそれを拒絶した。なのでおれはそこからアメリカを敵対国として見ている。


話を戻して軍縮会議に呼ばれたのはアメリカ、イギリス、フランス、イタリア、オーストラリア、ドイツ、タイだ。他の国は軍縮する程の海軍は持っていないためだ。会議は始めから直ぐに荒れた。


まず内藤が

「各国、国家元首の皆さんお集まり頂きありがとうございます。この度軍縮会議を開けた事を大変嬉しく思います…」

という長ったらしい挨拶から始まった。

そして

「我がアメリカ合衆国を100とした場合、イギリス王国を95とし日本を68としフランス、イタリアを33.5としオーストラリア、ドイツを25、そしてタイを18としようと思う。それで各国の意見を聞きたいと思います。」


頭に来ただがここは堪え他国の意見を聞こう。


そしてイギリス代表の塩田が話し始めた、

「内藤!いや貴国は他国を侮辱しているのか!?何故我が大英帝国が貴国に対して海軍保有率が劣らねばならない。大日本帝国とて同じ筈だ。広大な太平洋の島々を治めるにはもっと海軍が必要な筈だ。」


すると内藤は

「では、イギリスはアメリカと同率で日本は75パーセントでよろしいですかな?」


激昂していた塩田はそれを良しとしてしまった。

しかし俺は

「戦艦と駆逐艦保有率は70パーセントで良いが空母、潜水艦、巡洋艦の保有率は同じにする。それでよろしいですかな?」

と言い、


「どうぞ。それでよろしいのなら。」

内藤も想定外だが特にうろたえる様子もなく終わった

この軍縮会議にて日本海軍は正式に世界第3位の海軍国家となった。

そして何よりアメリカとイギリスの艦艇保有率の状況を見ると明らかに第一次世界大戦後のイギリスの没落とアメリカの台頭を物語っている。

この条件を呑んだ塩田は完全に内藤に一杯喰わされてしまった形となった。


その後アメリカ史実通りは執拗に日英同盟の破棄を狙ってきた。アメリカはこれまた史実通り四カ国条約を結び太平洋の安全と保証という名目のもと日英同盟を破棄させようとした。しかしその真意に気づいている日本はアメリカに対してより具体的な安全保証のため同盟を盛り込んだ四カ国同盟の締結を申し込んだ。アメリカはこれを国内のモンロー主義を理由に拒否してきた。俺はこれを機に内藤へ詰め寄った。日英同盟を破棄させたいのならもっと具体的な安全保障体制となる同盟を結ぼうと言ったのだ。しかし案の定アメリカはこれを一方的に拒否した上に支離滅裂な事を言い出した。そこで俺は四カ国同盟を結ぶか日英同盟を延命させるかという二択を迫った。そこへイギリスも賛同したためアメリカは仕方なく日英同盟の延命を選び日本、アメリカ、フランス、イギリスで太平洋の安全と保証を保つための四カ国条約が結ばれ、石井、ライジング協定は破棄された。



帰国した俺は頭を悩ませた。戦艦枠が余ることだ。旧式戦艦群は全て海上護衛に回すとして新式戦艦は建造中の長門型と先日完成した伊勢型、さらに扶桑型と金剛型だ。それだと少し枠が余るが一隻だけ追加しても仕方ないので金剛型の強化を図った。

金剛型をいずれ40.6センチ砲に換装するため艦幅を広げた。そして装甲強化と機関部のスペース増加をさせた。これにより金剛型は排水量が増えた。そして現在は38.1センチ砲を装備している。

そして次に赤城型巡洋戦艦の赤城、天城と加賀型戦艦の加賀の空母改装に移る。俺は最初から三段式なんてやらせないと考えたが今ここで三段式を辞めたら世界対してお手本をしてしまう。だからここは金がかかるが三段式にするか金をかけず世界の空母技術の無駄な進歩させてしまうか。どちらかになった。そこで俺はある言い訳を考えた、日本の予算不足で出来ていた艦体に甲板を乗せたという。これで10年先の姿をしたこの大型空母3隻に誰も目を止めることはなかった。俺はさらに空母の格納庫を密閉式ではなく解放式に変えた。これで機数が稼げた。さらに甲板を全通式にして距離をとりさらに煙突を斜めにしたりと工夫をした。

加えてのちに入るであろう電探スペースや右舷、左舷に大量の対空火器を装備した。これで史実より強力なな空母が誕生した。

そして俺は治金技術の向上のため護衛艦からだが溶接による建造を始めさせた。

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