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第二乃書「真理の終焉」

私がついにエリアーデを見つけた時には、すでに彼女は死人同然だった。


彼女は、世界の真理を全て知っていた。しかし、彼女は誰にもそれを話さなかった。


そして、その重荷を背負うには彼女は若すぎたのだ。

彼女は自ら、その真理を永遠に消失させた。


私がもう少し早く彼女を探しだして、彼女と真に理解しあえることができたなら、こんな事にはならなかったのだろう。


今では、彼女は寡黙な老人のようであり、幼い赤子のように儚い存在になってしまった。


私は、世界の真理を知りたかった。


それが、彼女にとって最大の重荷になったのかもしれない。


私は彼女が私のもう一人の片割れであると信じていたし、彼女も私のその言葉を信じてくれた。


でも、それは彼女の精神の死によって世界の真理を守らなければならないという意思には勝てなかった。


やはり、運命など信じるべきではなかったのかもしれない。


そう思うと、私はどうしようもなく孤独になる。

私が運命を信じすぎていたことが、いくつもの罪を産んだのだろう。


やはり、私の片割れは彼女ではなかったのだろうか。

夢に出てきた彼女は、明るくて、とても楽しそうだった。


私は、君を守ると言い、彼女はそれを受け入れてくれた。


だが、私が見ていたのは彼女ではなく、彼女の持っていた世界の真理だったのだ。


私は彼女ではなく、世界の真理を守る事しか考えていなかった。


そして彼女を犠牲にした。しかし、私が本当に守らなくてはならなかったのは、くだらない世界の真理などではなくて、エリアーデという私の片割れそのものだったのだ。


私は後悔している、しかしもう遅いのだ。世界の真理は守られたのだ。


そして、エリアーデの精神は永遠に失われたのだ。

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