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1 国を出る


「こんな風になってたんだ」


私はつい、独り言がポロッと口からこぼれ落ちる。

それはこの景色を始めてみたからだろう


アークウィン大国は大きな国だ。

冒険者ギルドから商業ギルドも揃い、交易も盛んだ。

周りは比較的弱い魔物しか居ないからか厄災も特になく平和な国。


「綺麗」


ボロボロのカバン一つ持ちながら街並みを見下ろすと色んなものが見える。


転ぶ子供、駆け寄る母親らしき女、ワイワイと昼間から飲み始める冒険者。


平和で、綺麗で、素敵な国。


ギュッと私は拳を握りしめる。


もし、私が魔女じゃなければ、母は死ななかったのだろうか。


もし、私が魔女じゃなければ、姉たちとも仲良くできただろうか。


もし、私が魔女じゃなければ、彼と結婚していただろうか。


もしも…なんて言うことは何度も何度も繰り返し考えてきた。


街並みが歪んで見える、まるで私の中みたいだ。

こんな力を持ってるだけでなぜこんな目に合わなければいけないのだろつか。


「…いこう」



この国にいる限り私はきっと壊れてしまう。

そうだ、自由になったんだ、どこか村か小さな町に行ってひっそりと暮らそうか。


人との関わりがほとんどない、そんな所へ。

お金を稼いでいつか私はこんなに幸せに暮らしてるって見せつけてやろう。


そう考えたら少しワクワクして来る気がした。

重たかった足が軽くなる。



弾んだような軽い足を1本踏み出した




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