12.馬車馬と籠の鳥を阻止せよ!
ミッション『馬車馬と籠の鳥を阻止せよ!』を遂行するにあたり、私はまず、
情報収集から始める事とした。
そう言えば、レーチェル湖爆破事件で、すっかり忘れていたが、私はまだ
『能力者』と『精神魔法』について、調べてはいない。
そこで私は、『能力者』と『精神魔法』について、辞典で調べてみた。
【能力者】
『能力者』とは、魔眼を利用し、精神の世界を利用できる者を言う。
能力者は、非常に希な存在とされている。
【精神魔法】
『精神魔法』とは、精神の世界の力を利用し『念』として物資の世界に現れ
る力を言う。
但し、呪文を発しないで発動する精神魔法も、数多く存在する。
【念】
『念』とは、ある種の思考を持つ意識の塊で、それを送られた人や物は、一
定の時間、その思考に従う。
但し、同種の精神魔法を使える能力者に対しては、念は効かない。
念を送れる範囲及びその有効時間については、能力者の能力による。
念?
前世の念力みたいな ものかな?
どうなんだろう…………。
【精神魔法の種類】
精神魔法は、その代表的なものに『スリープ』や『ストップ』などがある。
しかし精神魔法は多種多様で、人により使用できる精神魔法も、千差万別で
ある。
そのため、まだ知られていない精神魔法も、あるのではないか、とされるい
る。
また精神魔法には、その人にしか使う事のできない精神魔法も存在する。
歴史上の人物『勇者オルティス』は『ソウルデス』と言う剣技の使い手であ
ったが…………。
ソウルデスは剣技と精神魔法の、合わせ技である。
しかし勇者オルティスが、どの精神魔法を使っていたのかは、謎である。
【精神魔法の効力】
例えば精神魔法の代表的な魔法『スリープ』で解説する。
① 能力者が一人に対して念を送った場合、
その一人が、眠りに就く。
② 能力者が有効範囲にいる複数人に念を送った場合、
その有効範囲内にいる複数人が、眠りに就く。
③ 能力者が物に対して念を送った場合、
その念は一時的に物の中に封じ込められ、その後それを身につけた者は、
身につけた途端、眠りに就く。
これ 念力と言うより 1種の催眠術みたいなものだな…………。
しかし催眠術は 物に対して効かないし…………。
やはり これも魔法と言う事か…………。
【能力者の申出義務】
能力者は、異端者のような『選別の儀式』はない。
そのため、7歳以降の魔眼形成後、自分が『能力者』であると自覚した場合
は、自ら、能力者である旨、領主に申し出なければならない。
申し出後、能力者であると国が認めた場合は、異端者と同じ待遇を受ける。
過去の資料によると、能力者の多くは貴族である。
そのため能力者は、遺伝性が高いのではないかと言われている。
しかし 能力者って まるでチートだな!
人を眠らせ その間にやりたい放題。
盗みはできるし エッチな事もできるかも…………。
こんなの 6歳の女の子が考える事じゃ ないな~。
まぁ100歳じじいだから 仕方ないか~。
さて、能力者について理解ができたところで…………。
私は、とりあえず。
ミッション『馬車馬と籠の鳥を阻止せよ!』を遂行するにあたり、作戦会議
を行う事とした。
会議と言っても、私一人しかいないのだが…………。
ふむ~。
何れにしても鍵となるのが『選別の儀式』。
この儀式をどう切り抜けるか?
これに全てが掛かっている。
まず最初に思いつくのが『選別の儀式に参加しない』と言う方法だ。
当日、病気になり欠席する。
または当日、隠れて儀式に参加しない。
しかし、前もって調べておいたが、選別の儀式は、イアール人全ての人に課
せられた、義務だそうだ。
そりゃ~そうだろう。
元々は異端者を見つけ 処刑するために作られた儀式なのだから…………。
病気で欠席しようと、隠れていようと、きっと見逃してくれるはずもない。
何れにせよ儀式のためなら、どこまでも、追いかけて来るに違いない。
ふむ~。
この作戦は、駄目だ。
次に思いつくのが『真実の水晶を破壊する』と言う方法だ。
これを破壊すれば選別の儀式は、確実に中止となる。
しかし真実の水晶は、この世に3つしかない世界の宝。
破壊して、ただで済むとは思えない。
『ごめんなさい 手が滑ったの~』では許されない気がする。
得策とは言えない。
それなら『真実の水晶を偽物とすり替える』のはどうだろうか…………。
これなら…………。
しかし…………。
私は本物の水晶を知らない。
偽物を作るには、無理がある。
ふむ~。
なかなか いい案が浮かばないなぁ~。
…………。
そうだ!
発想の転換だ!
水晶に細工するのではなく、周りの人に細工するのは、どうだろうか……。
本当は赤く点滅しているのに、みんなには青く見えるとか…………。
そんな事が出来るのは…………。
そうだ 催眠術!
催眠術と言えば 能力者!
能力者と言えば 精神魔法だ!
確か精神魔法は、多種多様なはず…………。
そして人によって、千差万別だとか…………。
もしその中に、赤が青く見える魔法を使える、能力者がいれば!
これだ!
これしかない!
しかし そんな都合のいい能力者なんているかな~?
いや そんな事 言ってられない。
何事もあたって 砕けろだ!
選別の儀式は冬の終わりに行われる。
今は秋の終わり。
もう、あまり時間がない!
まずは、精神魔法について、情報を集めよう!
しかし、家にある本では限界がある…………。
確かフォルテ村の街には、本屋があったはず。
これは、フォルテ村の街に行くしかない!
そして本屋で精神魔法について、詳しく調べて…………。
その次いでに、能力者も見つける!
これこそ、最善の良策だ!
ミッション『馬車馬と籠の鳥を阻止せよ!』の意見は、出そろった。
明日から私は、街に出かけ、行動を開始する。
そして私は、自らの幸せを取り戻すのだ!
異端者と言う、呪われた運命から…………。
これにて、本日の作戦会議を終了する。
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