表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/293

83.【俺】魔法訓練でいちゃつきを見せられる

流石にペルシアの町には負けるが造形美では引けをとらない迷宮街スパーダを俺は紹介する。ちなみに転移しても付いてきた教会グループはもう面倒なので白銀連盟のいる人サイドへ飛ばした。


「これがスパーダ。サブサブロの拠点になる場所な」


名無しC    :おー、迷宮っていうから薄暗いところかと思ってた


「何つうか迷宮に隣接した都市みたいな?まだ準備整ってなくて迷宮は稼働させてないんよな。詳しくはバッツ不死鳥の如くを見てくれ」


俺はボタンを押してメニューを開き、魔物召喚で魔物達を呼び出した。


「改めてこれがスパーダ6傑、この迷宮の最高戦力な。あっバッツは補欠ね」


 ナルケットラビの大福、魔怪鳥のバワンとバッツ、トレントのツリーとキテン、ゴブリンのゴブウェイ、そして最強であるネームドの魔狼のハヤテ。何かハヤテだけ白銀の連中に躾けられていたのか仰向け降参状態で現れたのでまた終わったけど。


 いきなり呼び出したためキョロキョロしていたがバワンと大福が擦り寄ってきた。それをツリーの後ろに隠れこそーっとバッツが見ている。そして今更ハヤテが強者の雰囲気を放っているが時すでに遅い。


彩高     :大福可愛いい

名無しC   :もう魔物ってかペットじゃん

百獣     :バッツさん何だかもじもじしてますね

名無しA   :バッツたん(*´Д`)ハァハァ


 リスナーに鳥フェチがいる。女性人気が大福で男性陣はバッツのようだ。


自宅警備兵  :ハヤテがもう完全に犬な件


 やっぱり魔物側だとコメント欄が加速する。可愛げある奴らだし書きやすいんだろう。


名無しC   :ってか6傑て


「4天王よりいいだろ?後、普通に難度高くて死ぬんでよろしく。生き返らせるけどポイント使うから最悪暫く休止みたいな可能性もあるんで」


 とはいえできる限りこいつらは生かしたい。白銀と訓練させたお陰で能力が少し上昇している。ゆっくり育成していこうと思う。


「んじゃちょっと変わったんでファームの紹介しとくか。転移っと」


 ぱああっと光を放って転移。


「先に言っとく、ごめんまた増えた」


自宅警備兵  :ぎやああああ

百獣     :ひえ……

彩高     :ごっごめん私集合体恐怖症で葉っぱが

夜ノ花    :嘘……こんなっ


 あっお嬢様いた。何か引いてるし、高瀬が苦手っぽいので慌てて視線を切る。


「えっと約10万体な。一応、もう増えないようにはしたけど」


自宅警備兵  :もう手遅れだろ

名無しC   :トレントって繁殖するのかよ


「描写はされないけど多分勝手に連れてきてるっぽい。何でトレントがこんなに多いのかはマジで不明。右から10番、キテン。20番キトゥエで100番キーハンドに1000番センキ、一万のモクマンがリーダーって感じ」


名無しC    :ごめん全部木にしか見えない

自宅警備兵   :同意っつか何か番号微妙に揃ってなくね


「適当にやっちゃってさ。まあこいつらは細かく指揮したりとかしないだろうし。もういっかなって」


名無しA    :とてつもなく火に弱そうですね


 名無しAの言う通り火責めとかされたら山火事で地獄だろう。大群だけど雑魚だし、トレントを戦力として数えるのは難しそうだ。魔法の書あったから渡したけど覚えてくれるだろうか。


「後、ゴブリンとか狼とかもいるけど今素材狩りに出しててこれで全部かな。現地人と闘った感じ話にならなさそうだから暫くは戦力拡張を狙う感じ。何かアイデアとかあるかな?リスナーの意見とか取り入れて行こうって考えてるけど」


 それもサブイチチャンネルの一つの売りとして考えた。一緒に軍隊作ろうぜ的な。


自宅警備兵   :いいね、俺らで最強の軍隊誕生させようぜ

百獣      :余り意見を言い過ぎるとサブイチさんが楽しめなくなるかもですがいいですね

彩高      :私も協力する


「このゲームってリアルタイムアドヴェンチャー要素があって相手も成長したりする……ってこの説明は前にしたか。冒険者のデーターと魔物のデーター近いうちにアップする予定。今日は軽くで。もし何かあったらコメに書き込んでくれるとありがたいかな」


名無しC    :個人的にはバランスが悪いかと。トレントが多いのはまあ置いておいて、この手のゲームは全種の属性揃えた方がいいと思われ


百獣      :あるあるですね。私もシミュレーションゲームを嗜むんですが三竦みや属性の概念のないゲームはまずないですから


 あー確かにそういう観点で仲間を揃えたりしていない。6傑にも属性があったりするんだろうか。


自宅警備兵   :日本のゲームってジャンケン要素好きだからな。ってかこれ日本のゲームだっけ?


 それからリスナーとトークで盛り上がってあっという間に終わりの時間が来てしまった。一人でやるのも楽しいが皆でやるゲームも最高だ。


「あーそろそろ時間ヤバいんで終わりかな。人サイドはまあ動画出してるので気になる人はそっちをチェックで。最後に昨日解放された魔法授業みたいなのちょろっとやって終わろうって思います」


 魔法授業を押してみるといきなりサブサブロがレナの部屋に飛んだ。足組んで漫画読んでたレナ氏。げ、一瞬で終わるやつだと思ってたのに何かイベント始まったかこれ。


レナ      :ちょっ!?アンタ急に現れないでよ!乙女の部屋なのよ!宿主でもノックくらいしなさい


自宅警備兵   :あっチョロエルフだ


 動画は公開したためもうリスナー達からもうチョロ認定を受けたレナさんである。


魔王サブサ風呂:約束ドオリ 魔法ヲ 学ビニ 来タ

レナ     :そんなことで転移の魔法を使わないで。大体何でそんな伝説級の魔術が使えて初級魔法を学びたいんだか。ホント無茶苦茶な奴。ちっ近くによりなさい


 すっとサブサブロが兜を外した。それだけでガン見し息を呑むちょろエルフ。コメでサブサブロがイケメンという言葉が飛び交う。くっ高瀬さんまで……イケメンとか親にも言われたことないのに。お前サブサブロ、変われよその顔面。お願いします。俺のと変わってください。


レナ     :あっ貴方素顔は見せられないって

魔王サブサ風呂:教エヲ 乞ウ者トシテ マナー ダ 仕方アルマイ


 心までイケメンかよ。止めてくれよサブサブロ、操作してる俺がどんどんちっぽけな男に見えてくるじゃねえか。


レナ     :じゃっじゃあ手を貸しなさい

魔王サブサ風呂:ウム


 何故に恋人繋ぎ。チョロ姉さん本当か?それ。


レナ     :魔力を流すから熱を感じたら教えて。慌てないでゆっくりよ

魔王サブサ風呂:ワカッタ


 色白のはずなのに真っ赤なんですが。繋ぎあい見つめ合う二人の美男美女。それが暫く続く。


自宅警備兵  :なあサブイチ、教えてくれ。俺らは今っ一体何を見てる


 俺にも分からねえよ警備兵。ただ一つ言えるのは俺らには一生こないであろうイベントだってことだ。ってか100分の一って横に出てんだけど後99回もこれ見んの俺。発狂するんだが。思ってたのと違う魔法訓練だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 面白い
[一言] くっそわらったw サブサブロイケメン故に仕方なし!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ