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74.【俺】魔法を使った闘いを知る

人魔訓練。よくあるデフォルメキャラが自動で戦うだけかと思いきや観戦モードがあるようで折角なのでトップ同士の戦いを見させてもらうことにした。サブサブロを通して実力が見たいって話に変換されちゃったけどまあ一緒だろ。


白銀側は当然、リーダーであるイミールで魔物側は威厳がゴリゴリと削れはじめてるハヤテが出動する。もう呼び出したら何故か仰向け降参ポーズで登場するというお約束を守ってくれるハヤテさん。


違うこれは違うのだって幻聴が聞こえた気がしたが、どうやらこいつのピークは初登場で終わりらしい。エモートで腹を撫でると嬉しそうに尻尾を振った。ユニークとはいえ所詮ワンコか。


イミール :実力を見せるのは構わない。サブサブロ殿、貴方を疑うわけではないがまさか私にその犬と闘えと


ハヤテ  :くっくっくこの賢狼がただの犬だと愚かしい人間よ

イミール :っ!?魔物が喋っただとっ


何で俺より流暢(りゅうちょう)やねん。後、仰向けで言う台詞じゃねえぞ。8割くらいエモート使ってる俺のせいだが。


ハヤテ  :言語理解(ワードアビス)を持つ我にとっては人語を操るなど造作もない。我、二つ名を有する者『疾風』のハヤテ


イミール :疾風……成程、二つ名持ちをテイムとは。それにどれだけ従魔がいるのだ。全くとんでもない男だな貴方は。分は悪そうだが助けて貰った礼としてこの国の冒険者の闘い方を貴方にお見せすると誓う


イミールが双剣を振るい、ナデナデから解放されたハヤテが立ち上がった。


ハヤテ  :主よ殺しても?


切り替え凄いなお前。


魔王サブサ風呂:ナラン ヒトガワ ノ ノウリョクヲミタイ

ハヤテ    :なるだけ我も心掛けるが主よ覚えておくことだ。魔物にはタイプがあり狼は手心を加えるのが苦手だとな


体躯を駆けさせたハヤテとイミールの闘いが始まった。その激しさに俺は目を剥いた。俺がやってたゲームと違う。異世界アニメかよってツッコミたくなる。魔法の応酬がこれほど華やかだとは。


レナ     :貴方でもちょっとは驚いたってことかしら

魔王サブサ風呂:アレハ……

レナ     :イミールは普通よ。貴方とライザたちと違って。ただちょっと仲間思いな性格でそれも影響して彼女は一対一に特化してる。ちなみに私は広囲殲滅が得意。ジョブの関係上、必ず人には得手不得手がある。でも、英雄は


魔王サブサ風呂:ソレガナイカ?


 あくまで予想だけどねと頷き、レナは後ろで展開されてるライザ達の闘いに視線を送った。英雄である彼女達だが技の使い方が拙く能力値ほど強くはないようだ。あれなら勝てそうとホッとする。


レナ     :貴方も分かっているでしょうけどそれだけで強大な力。何せジョブが持つデメリットが消えるんだもの。組み合わせ次第であの魔法も好きなタイミングで好きな場所にぶっ放せる。鍛えたら彼女達は兵器ね。サブサブロ、彼女達を助けてあげて。あの子達には貴方が必要


魔王サブサ風呂:我ガ利用セントハ 思ワンノカ?

レナ     :どの道利用される運命にある。だから神様は力を鍛えず隠させた。人並みの生活を彼女達に送るためにって何だか神様にしては俗だけど私はそう推測するわね。なら少しでも良心を持った者の方がいい


魔王サブサ風呂:我ニ優シサナド アルトハ 思エンガナ

レナ     :ふっ冗談でしょ。冒険者は対価と共にあれ。それが私達のモットー。ライザもエリーもイミールもパイネも特殊な力を持っているから貴方の役に立てる。でも、私はない。あるのは誰でも使えるような魔法だけ。だから出ていくわ。勿論、これまでの分のお金は置いてく。借りを作るの嫌いだし


魔王サブサ風呂:オ前ガ 決メルコトダ 口ハダサン ダガ 対価ヲ払イタイト 言ウノデアレバ魔法ハ我ガ 望むモノダ


レナ     :私が教えられるのは誰でも使えるような魔法よ?

魔王サブサ風呂:我ハ魔法ガ 使エヌ

レナ     :嘘でしょ?

魔王サブサ風呂:我ハ冗談ヲ 好マヌ 残ルナラ オ前ニ ココノ管理ヲ任セル 施設ハ自由ニ 使ッテ カマワナイ デハ 我ハ 行く


レナ     :行くって……。アンタまさかっ町に行くつもり?

魔王サブサ風呂:対価ト 共ニ アレカ 我モ冒険者 支払ワセヨウデハナイカ 代償 トイウ 名ノ対価ヲナ


レナ     :……優しいって言ったことは撤回するわ。貴方を敵に回した人に凄く同情したくなったもの


≪魔力学習が解放されました 教師レナ≫


「何かきちゃああ」


◆───-- - - -            - - - – --───◆

≪魔力学習≫

 この世界における魔法は非常に高度な技能と知識を求められ、取得難度が高いです。魔法職でもレベルアップでの魔法習得はできません。地道にキャラに学習させましょう。教えてくれる教員によって掛かる時間が変化します

 教員の数を増やすのも貴方が多くの魔法を扱うための近道となるでしょう

◆───-- - - -            - - - – --───◆


てっきりスキルポイント振りで魔法はゲットできると思ってたがこんなシステムがあったとは本当に成長要素が多岐に渡っている。ちょっと大変そうだし時間掛かりそうだけど。


最初だけやろうと思ったが全部イベントだったようで暗転し、外に追い出されてしまった。スパーダーに入ろうとすると訓練中のようだ。町に行こうとメッセージがでて入場できない。


こういうところやっぱりゲームなんだと実感させられる。飯の時間も近いし、町に行って今日は終わりかなと俺はサブサブロを転移させたのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ストーリーもキャラもいいです! 現実とどう絡んでいくかが気になる!! [気になる点] ゲーム内のキャラクターのセリフ、空白を用いた改行をしてるのでスマホだと絶望的に読みづらいです、、、 […
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