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73.【俺】当然のカオスルート選択

 魔王サブサブロは斧スキルとトレント大量ゲットによって伝説の木こりナイトになった。やったねサブちゃん、レアジョブなのか文字が金色だよ。


 いっそ影の薄いローリングナイトから退化しただろこれ。トレント大量ゲットがまさかこんな形で影響してくるとは想像すらしてなかった。


ライザ   :もしかしてサブサブロさんも英雄なの!?

イミール  :英雄とはそういうものなのか?

パイネ   :はむ

エリー   :いえ、スキルを自由に取得はできますがジョブが変わるだなんて聞いたこともありません。あっ!!もっもしかして影の薄いローリングナイトというのも


 げっバレてら。英雄の鑑定やべえ。流石に魔王ってのは見抜かれてない感じだけど。


サブサ風呂 :我ノ前ノ ジョブダ ナニカ問題ガ?

エリー   :えっ!えっと……とても良いジョブですよね凄く珍しくて


 魔王が学生に気を使われてるんだが。何だこの図。


レナ    :もう何なのアンタ。わけわからないじゃない


「大丈夫、レナさん。どこへ向かってるのかやってる俺にも分からない」


 マジでこの魔王どこ行くんだか。着地点がみえねえ。そもそもデュアルミッシュってどうなったら終わるんだろ。まあいいか、ずっと続いて欲しいし。いつか終わるって思ったらちょっと悲しくなった。


パイネ   :なんでもいい。助けてくれた。ご飯おいしい。サブロ、私達ホントにここにいていい?


サブサ風呂 :カマワヌ スキニスレバヨイ

イミール  :なあ、サブサブロ……どうして貴方はそこまでしてくれるんだ。失礼を承知の上で聞かせて欲しい。貴方が私達を助ける理由は何だ?


◆───-- - - -            - - - – --───◆

選択   ・俺が俺であるがためだ

     ・君達という宝石に涙は似合わない

     ・人が人を助けるのに理由がいると?

◆───-- - - -            - - - – --───◆


 全部台詞が臭い件について。何だこの選択肢と俺は真顔になるのだった。


◇◇◇


「げっ」


悩んでたら時間切れ勝手に一番が選ばれてしまった。


サブサ風呂 :オレガ オレデ アルタメダ

イミール  :サブサブロ……貴方は……

レナ    :いや、普通に意味わからないんだけど

パイネ   :理由どうでもいい。彼がいなきゃ酷い目にあってる。彼が何者だろうとたとえ悪人だろうと私は従う。何よりご飯美味しい


レナ    :全くこのドワーフはすっかりセルフ懐柔されちゃって


 一番、馴染んでるのレナさんっぽいけどね。君、後ろに凄い漫画タワー築いちゃってますけどね。


レナ    :ねえ、私達のことはいいとしてもサブサブロのことを考えましょ。仕方ないにしても冒険者殺しはまずいわ


イミール  :ああ、その通りだ。サブサブロ殿、ペルシアは辺境だが腕のある冒険者が揃っているし何よりギルドマスターには気を付けた方がいい。元A級でSにも届くと謳われた御仁だ。現役を退きその面影は無かったが彼が弱いということはないだろう


レナ    :ダンプストは切れ者よ。それにあくどい噂も流れてる。絶対舐めてかかっちゃ駄目よ


「まじかよ」


 A級と聞いて思い返されるのはあのアホ強かったモブのノイマンだ。HP三万となんとサブサブロ30体分という馬鹿げた体力を誇り、所持していたスキルも高かった。やっぱ難度高い。ボスもいきなりCクラス冒険者の複数戦だったし。


 しかしゲーマーである俺にとってはこの難しさこそがほどよい刺激である。まあ死にまくってるからカッコはつかないけど。俺のゲーム知識を総動員して必ず挽回してみせるさ。


イミール :三人とはいえ単独での不落の撃破。分かり切っていたことだがサブサブロ、貴方は私達よりも遥かに上の実力者


 いや、まだ君らより弱い魔王だぞ。ぶつかったら5サブロは逝くね。


イミール :受けすぎた恩を返すためにも何もしないというわけにはいかない。けれど、貴方は多忙であり下手に関わることは活動の邪魔となるだろう。それで私も色々と考えたのだが、テイマーでもある貴方は魔物を育てているな


コクっとサブサブロが頷いた。


イミール :で、あればこういうのはどうだろう。我々がその訓練に協力するというのは


≪人魔訓練が解放されました≫


「おお」


◆───-- - - -            - - - – --───◆

≪人魔訓練≫

 一人と一体を組み合わせ訓練します。体力が減少するため連続で行うことはできません。レベルの上昇・極稀にスキルの獲得が発生します

◆───-- - - -            - - - – --───◆


 ちょっとできないかなと考えていたことが現実になってテンションが上がる。そこそこ強い白銀連盟に配下達が訓練付けて貰えたらいいのにと思ってはいたのだ。選択ボタンがイミール達と大福たちがミニキャラで戦っているアイコンで糞可愛い。


≪人と魔物を繋ぐ≫


≪簡単なことではありませんが触れ合いを持たせることでいつの日か人と魔が共生できる道が開かれるかもしれません≫


≪貴方には三つの選択肢が存在します≫


◆───-- - - -            - - - – --───◆

一番 魔王ルート

二番 人王ルート

三番 カオスルート

◆───-- - - -            - - - – --───◆


≪お勧めは三番だよ。このお勧めを聞く?みきみき つんつんぱ かるていは yesかnoか半分か≫


 勿論、俺の答えは決まってる。より配信受けするようにこの世界(エルダイン)混沌(こんとん)を。

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― 新着の感想 ―
[一言] レナさんは貴重なツッコミ要員 そのままの君でいて‥
[気になる点] もしかしてだけど、最後のコメントというか、助言の主はナイアラルホテプ? [一言] 初コメです
[良い点] 無茶苦茶ドストライクで好き
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