25.【俺】迷宮の説明を受ける
受付嬢シアラ :Eランクということでその機能をご説明させて頂きます
魔王サブサ風呂:ワカッタ
受付嬢シアラ :コホン。Eランク冒険者からは迷宮参加が認められています。ただ、何があろうと自己責任。また難易度が外界よりも高いためPTを組むことを推奨します
≪魔王であるため人と組むことをシステムは推奨しません≫
(はいはい)
ちょっとPTプレイもやってみたかったが、まさかゴブリンと組むわけにはいかないので仕方がない。適当に森を徘徊させたが大丈夫だろうか。いや、普段からあいつらそうしてるんだろうけど。命令した手前少し心配だ。
受付嬢シアラ :Eランクが許されているのが南のコグの森にある切り株迷宮です。東にも迷宮と呼ばれる場所が存在しますが、そちらはDランクからとなっています
(ゲームっぽいな。まあゲームだけども)
受付嬢シアラ :ちなみにDランクへの条件はEランクの依頼10、Fランクの依頼5、到達階層10が条件になっています
まあ依頼はさくっといけるだろう。迷宮は感触を確かめる意味でもこの後すぐに挑戦するつもりだ。
受付嬢シアラ :以上となりますが質問は……
魔王サブサ風呂:……
受付嬢シアラ :ないですよね。アハハ
サブサブロが寡黙なので気まずい感じになってる。迷宮が何階層あるの?とか。ご趣味は?とか俺がそこにいたら気さくに聞いたのに。しかし、ほんとシアラちゃんの顔グラが可愛い。純真無垢っぽいキャラデザである。その顔グラが気まずそうなものに切り替わった。
受付嬢シアラ :そ……その騎士様はこの町にどの程度滞在するご予定なのでしょうか?前回おっしゃっていた以外にこの町で何か目的が?
◆───-- - - - - - - – --───◆
選択肢
・ドヤる ・ニヤケル
◆───-- - - - - - - – --───◆
また選択肢がおかしい件について。だが、ここはドヤろう。
魔王サブサ風呂 :フッ我ノクチカラ 告ゲルコトハ デキナイ。ダガ ソレデ オ前ニハ 伝ワルデアロウ
そしてクルリと振り返り自動で去ってゆくサブサブロ。ぶっちゃけ何言ってるかよくわからないがカッコいい感じになったので満足である。
このゲームは主観視点。よってサブサブロが出た後のギルドの空気を俺は知らない。
◇◇◇
道具屋にいってランプなど迷宮に必要なものを買い揃えた。隠蔽の効果があるアイテムも探してみたが、まあそんな便利なものがあるわけがない。
ただ、魔王と露見した場合町が閉鎖されるとあったので早急に何とかした方がいいだろう。
「オートセーブじゃなきゃ色々試せたんだけどな。スキルで隠蔽取るのも結構厳しい感じだな」
思った以上にポイントが持ってかれる。レベルを10台に上げないと無理な上に多分、このゲームのシステム上後衛職になってしまう。
さて、改めてデュアルミッシュの特殊な育成要素を説明するとだ。スキルは身体系、補助系、戦闘系と分かれその中でも剣士やら斧術士など細かく分類されている。面白いのがその取得スキルによって勝手にジョブが決定されるという点だ。
斧スキルが多いと斧戦士となり剣スキルが多いと剣士となる。身体系や補助系統もそこに反映され、何のジョブになるかはお楽しみ。今の俺はローリングナイト。多分、回避スキルのゴロン強化を優先したせいだと思う。
そう、真面目にやらないとこのように変なジョブになってしまうのだ。といってもどうなるか書いてないので何になるかはお楽しみ。
俺としては戦闘スキルを多くとって前衛ジョブになりたい。後、カッコいいのがよいので無難にいく。絶対に変なのは嫌だ。これはフラグじゃない。決して。
ローリングナイトは回避行動時にちょっとだけ無敵時間が延びる。こんな感じで各ジョブにはパッシブが設定されていてそれを狙っていく感じ。
取得できるスキルポイントが少なめでかなり考えないと後に悲惨なことになるとみている。とはいえ、やっぱ状況的にスキル隠蔽は取らなきゃかもと町を歩きながら鑑定スキルを発動させる俺は思う。
ペルシアの町人一人一人ですら細かく設定がされている。そして冒険者じゃないのに稀にうおってなるスキルを所持してたりもする。警戒してないと変なところから漏れてしまいそうだ。うん、これはやっぱ隠蔽スキルを獲るのを目指そう。