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216.【俺】リスナーとクリスタルナイトを狙う

丸助   :卵抱えてないか?

彩高   :お母さん?

ゆうゆう :サイズおかしくね?

小蕎   :あれ何の卵です?


「コカトリス」


自宅警備兵:なんでだよっ


「色々あったんだっていずれ出すから動画を見てくれ。兎に角、強いは強いから」


大事そうに抱えるトイドラゴン。勝手に奪われていたけどあれコカトリスの卵って分かってるよな?まあいいか。


「つうわけでタイトルにも書いた通り今日は作業回な。一匹捕まえるけどどちらかというと強化を図りたいって考えてる。」


ゆうゆう :レベリングだな。つきあうぞ


「そっただそれだけだと退屈だろうから。迷宮をぶっつぶしてくれたジェイクに毒を盛る」


自宅警備兵:魔王かよ


「下剤な。そういうアイテムある時点で使えってことだと思うから」


百獣  :それだと直前が良いのではないでしょうか。


「あー何かバレやすいって書いてあってさ。その辺リアルなんだよこのゲーム。それに下剤つってもバットステータス与えるものだからとりあえず敵対MOBにいつでもいいから飲ましとけみたいな感じ。裏で薬師上げて丁度出たし使ってみようかなって」


百獣  :成程、ならありですね

丸助  :やることせこいけどな

ゆうゆう:せこ魔王


「うるへーじゃあ行くぞ。クリスタルナイトを捕まえにな」


彩高  :イチ君、クリスタルナイトの属性はやっぱり水?


「いや雷だ」


 サブサブロを雷の霊堂というロケーションに転移させる。マップはあらかじめ開けておいたのでさくっと移動。雷が自然発生し、チリチリと光となって輝いている不思議な場所だ。他も凄かったがここはひと際凄い。


自宅警備兵:これがマナスポットか

彩高   :綺麗


 今回連れてきた従魔は大福だ。ステータスもぐぐっと上がっている。もうただのウサギとは呼ばせない。彼女の立ち姿からはそう感じ取れる


百獣   :大福さんこうやって見るのは久しぶりですね


「そういえば二人だけで旅するのは最初ぶりだな」


大福   :きゅい


◆───-- - - -            - - - – --───◆

大福ナルケットラビLV25

ストマックシールド

ローリングタックル

ヘビィプレス

◆───-- - - -            - - - – --───◆


彩高  :ふふっイチ君に応えてるみたい


「じゃあ行こうか」


 俺はサブサブロを操作して雷の遺跡の中に入っていった。


 視聴者と一緒に俺は冒険するのが何よりも好きかも知れない。一人でやるゲームも奈々がやってるのを横から見るのも最高だが自分がやってリスナーの反応があるとより楽しい。


丸助  :何でクリスタルナイトが雷って思ったけどそういうことか


「ああ、高純度のマナは固まるって設定があるらしい」


 その説明は鍛冶のTIPSの中にあった。トングから貰った魔法石なんかもそうやってできているとのこと。他にも魔光鋼なんてものもあってそれは迷宮の魔力を含み信じられない硬さを手にするとのことだ。

ちなみに鍛冶で重宝するって書いてあった。それって迷宮主である俺なら幾らでも手に入るんじゃね?って思ったけどそこら辺迷宮だらけなので欲しい奴はいないだろう。金がマジでないので儲けられると思ったのにちくしょう。


木のみん:ねえ今何かチラつかなかった


「ん?」


目を凝らすと確かに透き通っているけど電気が弾ける。


「敵だな」


即座に鑑定を発動。すると浮かび上がった。


◆───-- - - -            - - - – --───◆

ウィスプーキーンズ

ウィルオウィスプが雷性の力を得た 

◆───-- - - -            - - - – --───◆


「うおなんだこいつ」


丸助    :原名はWill O' Wisp。主に墓地や夜の泉に出現し、鬼火伝説の一つとされている。人魂やゴブリンなどの悪霊の魂と言われているが恐らく元となったのは帯電によって球体が浮遊発光する物理現象、球電を非化学的に説明した伝承が元になってると思われる


百獣    :凄いですね。調べずパっと出てくるだなんて

木のみん  :丸さん凄い


(そうだった。こいつ成績いいんだった)


 ある意味ちょっとした攻略本が手に入ったようなものか。


丸助    :おい思いっきり声に出てるからなサブイチ。覚えておけよ?


 やだ怖い。


「おっこいつ物理効かねえかも。冒険者苦労させれそうだし欲しいな」


 水系の魔物と一緒だ。絶対欲しい。


丸助    :でも、それはお前も一緒じゃね?お前持ってる属性武器雷属性だし効かないんじゃね


「あ」


百獣    :無理かもですね


いや、この最上一郎。欲しいと思ったものは必ず手に入れる男。諦めてなるものか


◇◇◇


彩高    :諦めよっかイチ君


 う”ぅ……10分間激闘したがミリしか削れなかった。いや、むしろ回復してたかも。悔しいが断念だ。


丸助   :属性武器って何本か作れないのか?こういうシステムがあるなら揃えるだろ普通


「属性石ってのが必要なんだけど手に入らねえんだよ。どこにも売って無いし」


木のみん :トングさんから貰ったんですよね


「ああ、しゃあねえプレゼント作戦行くか」


ヤヒヤヒ :プレゼント作戦?


「モブに好感度があるんだよ。高いとものくれたりするんだ」


木のみん :こっ好感度システム!もっもしかして私、トングさんと結婚できたり!?


 ないない。まあもし売ってたらゲームの中ではできるかもだけど、リアルでは不可能だろ。え?フラグじゃない。だってこれはゲームなんだし。

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[一言] マナスポットに落ちてたりはしないのか?
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