110.【俺】魔銃使いケルベックと激突する①
ヤヒヤヒ :俺結構ケルベック好きかも
自宅警備兵 :分かる。この手のキャラ最近いねえよな
「いいよなこういうキャラ」
でも、恐らく倒してしまうことになるんだろうけど。サブサブロの額に向けていた銃口をケルベックは外した。
ケルベック :ふーん、これでも恐れがねえ。そりゃそうだ。お前さんは蘇る。だが、俺ちゃんの銃に覚えはないかい?
サブサ風呂 :……
ケルベック :これはリーデシア兵を殺った時に得た魔道具。確かに化け物じみた強さだが、その元は魔道具。その力を利用し源泉を断てば何も恐れることはない
サイン :お前が復活した教会は閉じさせて貰った。その鎧リビングアーマーなんだろ?
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≪TIPS復活場の破壊≫
破壊されると町からの復活ができなくなります。再設置が必要。復活場が存在しない場合、貴方はスパーダからの蘇生となります
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ああ、ミハエルとクレハの住居が。もう言ってもあいつら戻らないだろうけど。
パティ :何だっていい。そいつは皆の仇。ここで仇を討つ
ケルベック :俺ちゃんが狙ってる奴らじゃねえみたいだが、悪いが依頼は完遂する主義でね。その命、そしてその鎧を頂こうか
状況を理解したバワンと大福が庇うようにして立ち、ガラスの割れ演出が入って戦闘となった。過去最高の盛り上がり、ただだからこそ俺は──
「悪いちょいトイレ」
モブ聖人 :いてら
ポーズを押してトイレにいった。下準備大事。
◇◇◇
女子がいる。大だったが大と思われたくないので俺史上最速で帰還した。デュアルミッシュのポーズを戦闘中で初めて使ったがどうやらスローで動くらしく、もっさりとした動きで動いていた。遅すぎて野太い声になってるのが面白い。
「ふぅ、さてやるか」
彩高 :おかえり
ヤヒヤヒ :スッキリすな
高瀬さんにはリアルで言って欲しかった。ってか横にいるのにコメ打つから分けわからん事に……。スタートポチリでスロー解除と。
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≪TIPS戦闘中でのポーズ≫
円形範囲内に存在するサブサブロを認識する者たちとサブサブロの時間経過速度を低下。動くので長時間の離席は危険です。しっかり電源を落としましょう
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ケルベック :何をしやがった
パティ :今確かに……
サイン :時間操作の魔道具っまさか実在するだなんて。何を企んでいる。何のために使用した!!
いや、ごめんトイレ。ってか何この特殊イベント。恥ずいんだが。
自宅警備兵 :この人トイレいってましたー
名無しC :ぷークスクス
お前ら仲いいな。帰っていいぞという冗談はおいておいて、このゲーム結構難度高いから集中。サブサブロに斧を抜かせる。
百獣 :斧キャラほんといいですなー
彩高 :ロマンですよね
「行くぞ」
先陣を切るのは俺ことサブサブロ。ゲーマーとして銃キャラを相手にする場合、距離を詰める。サインは魔法剣士でパティは弓士。まあ、特に考えず魔物引き連れてる俺が言うのも何だがバランスはよろしくないPTだ。
サイン :グランドウォール
【グランドウォール】
「なっ!?」
ヤヒヤヒ :何かすげえなこのゲーム
弥彦が驚くのも無理はない。魔法によって地形が変化し、崖ができた。ここまで規模の大きい地形変化を取り入れたゲームは珍しいし、開幕からこんな戦術をとってくる敵もゲーマーだが見たことがない。
というかズルくないかこれ。見下ろす三人。冒険者に意識を割きすぎてこいつらをチェックしなかったのは失敗だったかもしれない。
ケルベックが魔法銃を持っているのはいいとしてサインとパティも弓を装備している。サインは強力な魔法が使えるようだが今ので魔力が尽きたのか顔が青ざめていた。予め決めた動き。凄いけど……
「せこくね」
ボス敵が高台から弓チクするという前代未聞のボス戦が幕を開ける。




