ギルドカード、GETだぜ!!
「あぁ――――…………」
あの後、千穂に料理を食べさせられたので、二人で腹を下した。早く料理が下手なことを自覚してくれ!
「そういえば、今日はギルドに行くっていう約束だったよな」
「うん。行く?」
行かないなんて選択肢はないけどね。
「いや、行くんだけれども!!…………二人より能力が低いなんてことにはなりたくないからさ」
確かに。自分が他より劣ってるとは思いたくないもんね。お、千穂が戻って来た。後かたずけが終わったみたい。
「はぁ、利奈。グチグチ言ったって時間の無駄よ!!早くこの世界の事知りたいし、お金も手に入れたいもの!!」
「あぁ、そうだな。行こう」
***
風が気持ちい。ザ・自然って感じがする。家から意外と町遠いんだよなぁ…………。
「はぁ……………………」
「利奈?」
珍しく元気がない。まだ、不安なのかな。
「大丈夫?」
「ん?あ、あぁ。ちょっと妹のことが心配でな」
「あ―……。家族、残して来ちゃったからね」
考えなかったけど、日本で私たちどうなってるんだろう。失踪扱いかな。
「珍しいじゃない。そんな落ち込むなんて。妹がそんな好きなのね」
「……………………つまりシスコンってこと?」
…………。
「否定しないんだ。」
「あ、町が見えてきたぞ」
「本当ね。さ、早くいきましょ。」
***
「こんにちわー!」
このギルドにはフレンドリーな人が多いみたいだ。想像していた小悪党がいるようなギルドは存在しなかった。
「あ、おはようございます。ナナキさん、チホさん。あれ?後ろの方は?」
「新しく登録したい友人がいたので、頼めますか?利奈、頑張ってね」
この人はこの前と同じ人だ。すごい美人。余談だが、ギルドマスターの脳筋くんと兄妹ならしい。信じられん。
「あ、はい。ではステータスのほう確認をさせていただきますね。」
レベル1
体力 7305
攻撃力 9039
魔力 3027
素早さ 8020
知力 9899
運 1708
スキル
収納 創造 剣の知恵
称号
導く者
「なるほど、問題ないですね。ではカードを発行させていただきますね。」
「あ、お願いします」
お姉さん、全然驚いてない。流石になれたのか。
「えっとリナさんでしたっけ。称号があるんですね。称号があると称号の内容に関連したことで、優遇されますよ。導く者ですから、権力とかですかね。あ、発行が終わりましたよ。どうぞ。」
「ありがとうございました。」
無事に発行できたようだ。よかった。
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