こしあん派VSつぶあん派
ふう、対つぶあん派の部屋もできたし、二人の部屋見に行こうかな。まずリナから。
「ねぇ利奈ー。いま部屋どんな感じ?」
「ん?いいか感じだよ?いま対こしあん派の部屋つくってる。」
「へぇー……、じゃあ、つぶあん派なんだ……。」
「うん、そうだけど?もしかして、つぶあん派なの?」
私がつぶあん派になる?そんなわけ、そんなわけ……
「そんなわけあるわけないだろぉぉぉぉ!私をつぶあん派の人間とおなじにするなぁ!」
「え、あ!七希こしあん派なの!?こしあんのどこがいいの!?」
「邪魔な粒がないところだぁ!そっちこそどこがいいの!?」
「はぁ!?つぶつぶしておいしいだろ!?こしあんはなんか物足んないだろ!!」
「うわぁ貧乏性……」
「貧乏性なんかじゃねえ!前にネットで調べたらこしあん派がほとんどだったんだよ!おかしいだろ!?」
「もしかして中二病!?人と違うのがかっこいいよねみたいな??もう高2だよ?」
「うるせぇ!」
「そうなんだ、中二病だったんだ!」
***
「うるさいわね……」
利奈の部屋かしら。珍しいわね。こういうときは普通は七希のに。
「利奈―!入るわよ!利奈?」
ガチャ
「まさか、私の友人につぶあん派のスパイが混じっていたとは」
「こっちも、同じ気持ちだ。七希さんよぉ」
「なぁ、リナッチ。いや利奈。お前もこしあん派にならないか?」
……。
…………???
「ちょ、どうしたのふたりとも!なんかガラの悪い不良みたいになってるけど!今、この中で一番真面目そうなの私なんだけど!一番授業サボってんの私なのに!」
……。 ……。
「少しくらいは聞いてくれったっていいじゃないのー!!」
……。
「ねえ、聞こえてる?」
「ん?あっ!聞こえる、聞こえる!あんこ戦争してるからあとにしてね。」
「あんこ戦争!?え、何それ!」
「あんこ戦争はあんこ戦争だ!」
「さっきからどうしたのー!」
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