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漫画の中の世界

怜の趣味を漫画を描く事に変えました!

誤字脱字が多くてすみません。

今回も楽しんで読んでくれると嬉しいです!

怜は花の野原を抜け、森の中を走っていた。


ネルもとい、怜はこの場所がこの世界が一体何処なのか知りたかった。

自分が創ったキャラクターのネルになっていたのなら、この世界は自分の描いていた漫画の中の世界ではないのか。


そう怜は考えていた。







ネルというキャラクターは最強の暗殺者であり、孤独な人物でもあった。

ネルの住んでいた場所は国境地帯に近い村だった。

幼い頃のネルは天真爛漫な性格でとても笑顔溢れていた。

だがネルが六歳の時、突然ネルの住んでいた村は隣国の兵士達に攻め込まれ、ネル以外の全ての村人が死んだ。


大事な人を全て失ったネルは力を望んだ。


そんなネルはある日、とある騎士団の人間に拾われ暗殺者として育てられる。


そして、ネルは力を手に入れたが、幼少期の辛い経験のせいで笑えなくなり、人間を信用出来なくなっていた。







そんなネルになってしまった怜は焦っていた。


どれだけ走っても森を抜けられない。

ネルの体力は尽きる事は無いし、走る速度もめちゃくちゃ速い。


なのに、抜けられない。


そうして暫く走ったら、森の出口らしき場所が見えてきた。

怜は内心歓喜していた。

表情には出ていないが。

そして遂に怜は森を抜けた。


そして、目に飛び込んで来た光景に目を見開いた。


「どうして、あの村が此処に……」


怜の目の前に広がっていたのは、ネルが六歳の時に隣国の兵士達に攻め込まれ、消えた筈のあの村だった。







怜は漫画での記憶を頼りにネルの家を探した。


「此処か。」


怜の目の前には木造で作られた質素な家があった。

怜は複雑な思いを抱えながら、思い切ってノックをした。


「はぁーい」


そう言って扉を開けた人物に怜は目を見開く。

その女の子はネルの一歳年下の妹であるマユだった。


彼女は十年前にネルの目の前で死んだ筈だ。


この世界は描いていた漫画の世界の十年前の世界なのだろうか。


マユは不思議そうに怜を見ると言った。


「どちら様ですか?」


怜は、存在しているのならば、幼いネルに会いたかった。


「この家に、ネルって言う子がいるって聞いて来たんだけど……」


その言葉にマユは首を傾げた。


「ネル?そんな人、この家には居ませんよ?」


その言葉に怜は衝撃を受けた。

一体どういう事だ。


その時マユは何かを閃いたのか、ポンと手を叩くと笑った。

「もしかして、ルネじゃないですか?」


その言葉に今度は怜が首を傾げる番だった。


「私のお兄ちゃんです!名前を間違えてたんじゃ無いですか?」


その言葉に怜は目を見開く。

怜が描いた漫画の中では間違いなく、マユの兄はネルだった。


だが、この世界にもう既にネルとして僕がいる。

だから、物語が少し変化したのだろうか。


「間違えていた。私はルネに会いに来た。」


その言葉を聞いて、マユは花開く様に笑った。

「お兄ちゃんにお客さんだよー。」

その声に家から出てきた人物を見て、怜は目を見開く。


そこに居たのは、黒髪に銀の瞳を持つ幼少期のネルと全く同じ顔を持った少年だった。




怜は驚いてばかりですね!

ネルとルネ、ややこしいですね!

次回の投稿も読んでくれると嬉しいです!

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