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最強の暗殺者

連載を頑張っていこうと思います!

拙い作品ですが、読んで頂けると嬉しいです!

「此処は、一体?」


目覚めたら何故か見知らぬ場所に居た。

僕は布団の中で普通に寝ていた筈なのに。


此処は、花々が咲き誇る美しい場所。

そして僕、柳怜は混乱していた。


ここは何処?


暫く戸惑っていた怜だが、とりあえずこの場所を探索してみようと思い立ち上がった。


その時、自分の髪が少し揺れた。

……揺れた?

僕の髪は揺れる程長くは無い。


怜は気になって自分の髪を手に取って見た。

そして目を見開く。

怜の髪は美しい銀色になっていた。


驚愕で開いた口が塞がらない怜は、更なる可能性に思い当たり、己の顔に触れる。

そしてまたも驚愕する。


僕はこんなに鼻は高く無いし、目もこんなに大きく無い、顔もこんなに小さく無い!


現在進行形でパニックになっている怜。


そんな状態から少し落ち着くと、怜は取り敢えず己の顔を見るために、自分の顔が写せるものを探した。


そんなものあるわけない、と思う怜を裏切りそれはあったのだが、それよりも本日、三度目の衝撃。


怜の服装はただの寝巻きでは無かった。

怜はアレンジされた軍服の様なものを着ていた。


上半身は普通の軍服なのだが、下半身はとても短いズボンにロングブーツという女の子の様な格好だった。

腰に差してある刀は日本刀の様なもので、その他二本の短剣が周囲に落ちている。


この軍服、日本刀に怜は少し既視感を覚えた。


そして、何故か軍服の中にあった手鏡で怜は己の顔を見た。

そして本日四度目の衝撃。


怜の顔は超絶美形になっていた。

はっきりとした二重のぱっちりとした大きい目、整った鼻梁、そして少し肉厚な唇。

かっこいいよりも、可愛いが似合う美形になっていた。


己の顔の造形の変わりように驚愕し、ぽかんとした間抜けな顔が鏡に映る。

それを呆然と見ながら美形はどんな表情をしても美形のままなんだと、どうでもいい感想が頭に浮かぶ。


そのまま、いつまで鏡と睨めっこしていたか。

不意に強い既視感が怜を襲う。

腰まであるサラサラの銀髪。黒曜石の瞳に、白皙の可憐な美貌。


これはもしかして、ネル?







怜は漫画を描くのか趣味だった。

その中で怜はとある暗殺者を創った。


銀髪に黒い瞳を持ち、絶世の美貌を持つ十六歳の青年

あらゆる暗殺技術を持ち、血も涙もなく次々と暗殺を成功させる。

その青年の名前はネル・レルフレイア

通称、死神






怜は気付いた。


自分が死神と呼ばれる、ネルと呼ばれるキャラクターになっていたと。


怜は嘆いた。


人を殺した事も、まして暗殺技術を習ったことなど一度もない。

だが顔も服装も全てがネルなのだ。

だから、きっとネルの持つ暗殺技術も持っている筈。

……たぶん。


試しに怜は落ちていた短剣拾い、狙いを定め放って見た。

そして、見事に狙っていたウサギに命中した。

体が勝手に動き、動物を殺しても何の情も湧かないこの感覚。

怜は確信した。


自分は死神と呼ばれる最強の暗殺者(自分が創った漫画)のネルになってしまったと。


「これから私はどうすれば良いのだろう」


一人称が僕から私に変わってしまったことに本日五度目の衝撃を受けた。


ネルもとい、怜の運命やいかに!

次回の投稿も読んでくれると嬉しいです!

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