第2話 Sign of the end of the peace
新年が始まりなかなか書けませんでした。
聖国。
それはある巨大な大陸の半島部分にある国だ。その国はこの混沌とした人間にとって住みにくい世界となったこの世界にとって楽園とも呼べる場所だ。何故か?それは三方を海に囲まれてそして唯一の大陸との接触部分が世界でも有数の高さを誇る山によって阻まれているからだ。世界中の人間がこの聖国を目指している。しかし聖国に入るには超弩級の魔物がウジャウジャいる海を渡るかそれともワイバーンなどが飛竜が生息している山を越えるかしかない。ほぼほぼ聖国へと渡ることは不可能なのだ。それ故に戦争を一度もしたことのない。世界で一番安全な国家だ。
それではこの聖国には軍隊が存在していないのだろうか?そんなことはない。海から上がってくるもの好きな魔物や山からたまにワインなどが降りてきたりするのだ。そのためそれを倒す戦力が必要になる。それこそが聖国騎士団。ジルノットが第三番隊の団長を務めている騎士団だ。
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河のすぐ側で鉄のぶつかるような音が鳴り響く。そこには異形と人間が戦っていた。
sid ジルノット
私は右足を踏み込みながら、右手に持っている剣を振り下ろした。ザシュッ!!という音とともに手に肉を断つ感覚とともに魔物の断末魔が聞こえる。
「ギョェ!!」
そして私は左足を右足の後ろに持った。そして左肘を肩より少し高い高さにもっていき、肘を曲げた。そして両足の踵をあげつま先立ちをし後ろにいた半魚人に肘鉄を食らわせた。
「ギョ!!」
そいつは頬に肘鉄を受けたようで2メートルほど吹っ飛ばされて転がって痛みに悶えていた。私はそいつのところまで歩いていきそしてその首を切った。
「ギョェ!!」
私は後ろの方に向いてスキルを使用した。
「ラウモード。魚が陸を歩いてははならない」
そう言い、私は半魚人を視界に入れた。すると光る鎖が二本現れ半魚人の右手と右足を縛った。半身を法の鎖に縛られた半魚人はその鎖を外そうと暴れた。そして私は目に込める力を少し弱めることによりその鎖を少し緩めた。すると半魚人は鎖を外し私を殴ろうとしてきた。私は少し体をずらすことでそれを避け半魚人腹にの着地寸前に膝蹴りを入れた。
「ギョァ!!」
そんな声とともに口から青色の血を吐き出した半魚人に向かって私はスキルを使用した。すると私の手のひらに光が集まりだした。私は半魚人に向かって言った。
「私以外の騎士であれば存在自体が悪であるあなた達魔物はこのまま消すでしょう。しかし私は慈悲深い。このままあなたを逃してもいいでしょう。貴方がこのまま川の底へと帰るというのであれば逃がしてあげても良いでしょう」
私は慈悲深い一言を半魚人にかけた。しかし半魚人はその忠告を受けず私に向かって来ようとした。
「仕方ありませんね。正義の名の下に貴方を裁きます」
私は右手に持っている光の槍を投げた。
sid end
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1人の騎士がジルノットの場所へと走って来た。
「ジルノット団長。こちらも討伐完了しました」
そう言った騎士は周りを見回した後に言った。
「しかし団長は相変わらず強いですね。我々が一匹倒すのにも三、四人で相手していたというのにお一人でこんなにも討伐されているなんて」
その場には半魚人の死骸が13体無残に散らばっていた。
「私は私の出来ることをやったまでです。それよりも早く行きましょう」
そう言ったジルノットは集合場所に指定されていた建物へ向かった。団員である彼もその後に続いて集合場所に向かった。
そのはるか後ろに一つの影がその戦いを見ていたのだった。
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ジルノットが集合場所に行くとそこには50人以上の団員がいた。ジルノットは彼らに言った。
「全班揃いましたね。では報告おねがします」
彼がそう言うと次々に班長に指定されていた団員が報告していった。
「こちら一班。怪我人3人。死亡者ゼロです」
「こちら二班。怪我人2人。死亡者ゼロです」
「こちら三班。怪我人ゼロ。死亡者ゼロです」
「こちら四班。怪我人4人。死亡者ゼロです」
「こちら五班。怪我人3人。死亡者ゼロです」
それぞれの班の班長の報告が終わった。今回の任務での死傷者が出なかったことでジルノットは安心したのか溜め息を一つついた。そして言った。
「全体の怪我人は12人ですか。まぁ今回の任務においてはまぁいい結果でしょう。では帰りましょう」
そう言って彼らは動いていった。それを見ているものがいるとも知らずに。
3番隊
ジルノット率いる騎士団で一番こき使われている隊。使われている理由はジルノットが仕事があればすぐ取り掛かってすぐ終わらすから。一番信用されているが一番辛い隊である。だが名をあげるには一番いい隊で入隊希望者は意外に多い。意外にも死亡率が一番低い(ここ100年の魔物による襲撃においての死亡者自体が少ないのだが)。