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人格異常者の異世界譚  作者: 5110
プロローグ
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プロローグ w

広く白い空間。そこには三人の人影が存在した。


二、人は生まれながらにして悪であり善なる行動全て偽(嘘)である。


sid 暗場あんじょう 九郎くろう





「どこだ此処は」


横にいるジャージ野郎がそんなことを言った。俺の名は暗場 尊。どこにでもいる19歳の男子だ。友人なんていない。学校では大人とよく話していたから。ただ単に俺はムカついたやつを殺しかけたりしたからだ。ただ自分の思っているように生きていたら大人のそれとぶつかった。ただそれだけだ。まぁ俺の過去話なんてどうでもいいだろう。今の課題はどっちが犯人か、だ。俺の右には地味なジャージ野郎。左にはスーツ着ている(本能的に)いけすかねぇ野郎だ。俺は右のスーツ野郎が犯人だと思うんだがな。そう思っているとスーツ野郎が話した。


「わかりません気付いたらここに居たので」


スーツ野郎が自分が犯人じゃありませんよというように言った。本当にイラつく。まぁいい。俺は今のイラつきが顔に出ないよう十分に気を付けながら言った。


「三人とも知らない間にここに連れてこられたということでしょうか?」


俺は全く心にも思っていないことを言った。そう言うとスーツ野郎が納得したように周りを見回し始めた。イラつく。まぁいい。俺は一応周りを見ながら他の二人を観察した。スーツ野郎は部屋を見回しているようだ。この状況で他の他人を疑わねぇとはバカ丸出しだな。もう一人の方は俺とスーツを見ている見てぇだ。視線を感じる。ウゼェ。俺は部屋を見回し終わったふりをして他の二人のことの観察を始めた。まずスーツ野郎だ。顔はまぁどこにでもいる普通のやつだ。髪は黒髪。目は黒い。眼鏡をかけているようだ。色は赤色だ。あーイラつく。ジャージ野郎は存在感がねぇ。黒髪黒目で普通より少しカッコいいくらいの顔なのに存在感が皆無だ。どのくらいかというとイモリの大群の中に一匹だけ紛れたヤモリと同じくらいの存在感だ。こいつならスニーキングも簡単だろう。あー時間余った。どうしよ。ん?黒い粒が部屋の中心にって。集まって形を作っていく。あれは、まるで、某マンガの神様とか心理とか呼んでるやつじゃねぇか。するとそいつは口みたいな部分を開けた。すると編成マイクを通して出す声みたいな声で喋り始めた。


「やぁやぁやぁやぁ。君達。どうだい此処は」


ウゼェ。さらにイラつく。ダメだイラつきが抑えらんねぇ。更にこいつの言い方だとこいつが犯人みたいだなぁ。イラつく。スーツ野郎が犯人じゃねぇのとあいつの存在がイラつく。俺はそのイラつきを頑張って抑えながら聞いた。


「お前が俺たちを連れてきたのか?」


しかしイラつきは完全に抑えられなかったようだ。言葉の中にイラつきが少しこもってしまったしかし、ソイツは全く動じずに言った。


「そうだね。僕が君たち三人をここに連れてきたんだよ」


イラッ!今の無茶苦茶イラついた。俺はイラつきのままに言おうとしたがジャージ野郎が俺の前に全く声に感情を込めずに言った。


「何故僕らをここに連れてきたのか?」


ここにいる三人が全員思っていることを言った。イラつく。


「そうだね〜。それはね。ツマラナイからだよ」


………イラッ!!!イラつくイラつくイラつくイラつくあーイラつく。あいつ俺たちをつまらないから呼んだだと。イラつく。俺はイラつきを抑えきれずに言ってしまった。


「じゃあ俺たちはテメェの暇潰しを此処でする為に呼ばれたのか?」


そう言うとイラつく野郎は言った。


「少し違うね。暇ツブシをするのはあってるけど此処じゃないよ」


ハアァ?こいつは何言ってんだ。そう思っているとスーツ野郎が言った。


「此処じゃない、とはどういうことでしょうか?」


ハァ、まぁ皆が聞きてぇことを聞いてはいる。がなんかイラつく。イラつく黒い野郎はスーツ野郎の方を向き言った。


「君達もよく知っている世界だよ。君達の良く知る世界の中の地球という星だよ」


ハァ?地球?何故こんなとこに来る必要があったんだ。そう聞こうと思い言おうとした。


「「じゃあ何故ここに連れてきたの?」………」


なんか、すっごい泣きたくなった。イラつく黒い野郎はそんな俺を無視して嬉しそうに言った。


「いい質問だね。その質問を答えるにはこの部屋について話さないとね。この部屋はね時間を超えることが出来るんだ」


ハ?これがタイムマシン。本当にタイムマシンなのか。これ欲しい。超欲しい。これさえあれば、ククク。先程とは違う方から声が聞こえた。


「それでねこの部屋はね過去へと向かっているんだよ。ん?!「………!!」質問は最後にね」


こいつ俺の声を消しやがった。イラつく。どうやって音を消したのか。音は空気の振動だ。故に最初は空気を消したのかと思ったが違うようだ。俺の口の中には空気はある。息を吸い込めるのがいい証拠だ。本当にどうやったのだろうか。まぁいい。どうせ神様には出来ないことはないとか言うんだろうから。イラつく。


「人の話は最後まで聞かないといけないでしょ。それでね何故過去に向かっているかというとね〜なんと。君達の行く世界はなんと。なんと魔力とか神秘の力がもしも存在したらっていう世界だよ」


なん…だと…。魔法の存在する世界。ネット小説とかでよく見る無慈悲で殺しが横行する世界。ククククククハハハ。愉快だ。実に愉快だこれで俺は自分の衝動を。背徳的な感情が溢れ、殺しがとてつもなくしたくなる衝動を抑えずにいていいということか。実に愉快だよ。おっと顔が変なことに。作り笑いを浮かべなきゃね。イラつく黒い野郎は続けた。


「君達はその世界に新しい赤子として生まれる。だけどただそれだけじゃ僕の暇ツブシにはならない。だから君たち三人には特別な力をあげよう」


そう言うと黒い野郎は霧散しジャージ野郎の前に現れた。そして右手から球を作り出してその手を当てた。


「まず君だね。君にはコレを」


そう言って霧散した。そして残されたジャージ野郎の胸に黒い球が全て入った。そして俺がそれを見届けた後すぐスーツ野郎の前に黒い野郎は現れた。


「そして君。君にはコレだ」


そう言って黒い球を胸に当てた。するとまたスブスブと体の中に入っていった。その時スーツ野郎がとても痛そうな顔をしていた。そして過呼吸になっていた。とても痛そうだ。怖っ。そんな無駄なことを考えているうちに目の前に黒い野郎が現れた。そして黒い球を作り出しこう言いながら、


「そして君にはコレだ」


俺の胸に当てた。すると体の全てが拒絶反応を起こしているような痛みが襲った。スブスブ入ってくる。痛みが、一生分の痛みが襲ってきているみたいだ。そして黒い球が入りきった時俺の中の痛みが消えるとともに新しく手に入れた力の使い方がよくわかった。すると黒い野郎は言った。


「じゃあこれで万全だね。何か聞きたいことは」


黒い野郎がそうゆうとジャージの野郎が聞いた。


「あなたは何者なんですか」


その答えに対して黒い野郎は淡々と語っていった。が俺はどうでもいいので聞いているフリをすることにした。


「僕はね……………おっと無駄話が過ぎたね」


長かった。半端なく長かった。すると黒い野郎は元の粒になり弾けた。そしてその一つが俺の胸に当たった。そしてそれは周りを侵食していき、俺を真っ黒に染め上げた。


「じゃあ頑張ってね〜」

備わった能力。


ウィキッド


1相手に一つ欲を追加し相手の行動を一つ増やす

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