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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
99/212

魂と胎児と融合個体 -邱-


「だが、それでも実験は失敗している」

「……なんだと?」

「神降ろしを強引に行った。『拒否反応』がある身体を薬で無理矢理に順応させたりしたわけだ。……その中に悪い副作用を持つ薬があったっておかしくないよな?」

「……まさか!」

「そうだ、ソドム・ゴモラで神降ろしの実験に参加した被験者、三千七百九十八名全てが『今後五年以内に死亡する』と、風羅博士が述べられた」


 俺はそれを聞いてツェペリの肩を掴んだ! ツェペリはもう上半身のところまで炎が侵食されていた。原理は解らんが、まだ生きていた。


「……俺を恨むか? プロジェクトに俺は殆ど関係ないんだぞ?」

「ソドム・ゴモラ……! 俺は絶対に許さない……!」


 俺はそう言って拳を振るった。感触なんてないようなものだった。


「殴られても痛くねぇ……。死ぬってこんな感じなのかね……」

「感傷に浸っていられる場合か?」

「……、」


 ツェペリは答えることはなかった。その前に、燃え尽きてしまったからだ。


「さて……、これで一件落着……」


 と、俺が振り返ったそのときだった。


「リトー!」


 むぎゅ!! なんだこれ、この感覚!!


「ゆ、祐希……?」

「良かった、ほんとにリトだったんだね。変なカミでも降ろしたんじゃないかと思ったんだよ」


 ……どんだけ俺は信用されてないの?

 そんな自問自答をしてみたが答えが見つかるわけもなく。


「……あ、あれ? なんでわたしこんな格好しちゃってるわけ?」

「そんな悠長なこと言ってるけど、あとちょっとでヒトじゃない何かになるとこだったんだぞ」

「そ、そうだったのか?」


 あとちょっとで俺達死ぬところだったぞ。


「……ま、戻れればいいんじゃね?」


 ……そりゃそうだな。

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