表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
97/212

魂と胎児と融合個体 -漆-

漆:七の大字です。

『まあ、それも解る。……だが人は前に進まねばならない。そうだろう?』


 確かに、そうなのかもしれない。

 十二年前の『神降ろし』。あのとき俺は何が起きたか解らなかったし、あのあとに神降ろしだとか神憑きだとか知らされた(余談だが神憑きの修行ってのは元服――今で言う十五歳くらい――でないとさせてくれないらしい。それまでは修行のため知識を積む必要があるからだ)。

 俺は――神憑きに生まれたのに、それが出来ない。

 親からも見放されていた。姉ちゃんが雷神と神降ろしを果たし契約した。

 俺はフリーの封霊業を始め、姉ちゃんは神事警察へ就職した。

 代わりのない、むしろ当たり前だと思っていた。

 しかし、姉ちゃんからここに誘われ今この決断を迫られている。



 ――果たして、おれはこれに乗るべきなのだろうか?



「……俺は」


 そして、俺は――決断した。


「――この力を手に入れて、強くなりたい……!!」

『ほう。その覚悟、本物だな?』


 俺は小さく頷いた。もう迷うことはない。


『……ならば受け取れ』


 その言葉と同時に天照大神は光となって――俺の体へ潜っていった。


『日本神話、最強のカミの力を』


 どくん。

 俺の心臓が小さく――しかし確実に波打った。

 目の前には光がある。こころなしか祐希の声もする。玉城さん……いや、ツェペリの声もする。

 飛び込もう。

 俺は考えた。


『決心はついたか、戦場へ飛び込む勇気が』

「ああ。……ところであんたの名前は……」

『それを言わないのが男ってもんだ』


 そうか、と俺は頷いた。

 そして光に飛び込んだ――!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ