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ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
95/212

魂と胎児と融合個体 -伍-


「そこまでして……、何が目的なんだ!」

「目的? そんなもの言えるわけねーだろ。……強いて言うなら今回ので目的の一つは達成されたかな」


 ツェペリの話から推測出来る事として、ソドム・ゴモラは幾つかのグループに分けられて、それぞれがそれぞれの目的を果たそうとしているということなのだろうか。

 しかし……みずきさんの話じゃ『ソドム・ゴモラ』は解散させられたはず……?


「日本でも二年前に僕らの組織ソドム・ゴモラが目的達成を果たそうとしたんだが、壊滅させられ、尚且つ『神人』のことまで知られてしまったのでね。あれは俺にも解らんし、誰の人間でも理解出来ん。出来るとしたらスーパーコンピュータ『那由多』くらいかね」


 ツェペリは科学技術も知っているのか。何だかんだでそれは大きなパイプとなる。敵対している科学技術を解析さえ出来れば……、あっという間に科学技術は崩壊、いや失速するに違いない。


「……これがその成果だっていうのか」

「自分の姉を『これ』扱いか? 反抗期? 母ちゃんのミルクでも飲めば?」

「聞いているのは此方だ、答えろ」

「お前も案外神経が図太いんだな。なら少しだけ答えてやろう。……そうだ、これは『神人』の第二段階だ。カミサマの類いのものを身に付けさせ、そのカミサマに乗っ取らせる。そして私たちはそれをコントロールするだけでいい。なんとも合理的な手段だとは思わないかね?」

「……そうか」


 ――もう、頭の中が真っ白だった。俺が俺じゃ無くなってしまうような……。

 俺はなんだか白い空間にいた。泳いでいた。何を言ってるか解らねぇだろうが、泳いでいたんだ。その空間は海じゃないことは明らかだった。

 ――何だろう。身体が熱い。火照ったような感じではない。強引に内から温められた感じだ。

 ……俺は死んだのか?

 いや、違う。それだけは否定出来る。……今までの記憶が走馬灯だなんて絶対に有り得ないし信じたくない。


「……ここは何処なんだ?」

『ここはお前の精神空間。言うならば……内界だ』


 ふと、声がかかった。誰か居るのだろうか?


『……驚いているようだな』

「あんた……誰だ?」

『ここが何処だか解るかね』

「さっきあんたが精神空間だとか言ってたじゃねぇか。違うのか?」

『……ここは《光輝の分水嶺》といってね。人間誰しも持っているものだが、ここに来れるのは一生に何回か、しかも選ばれた人間しか来れない、なんとも不思議な場所だ』


 あんたが言うなよ、と俺は思ったがそれ以前にここ何処だよ的な考えが浮かんだので言わないことにした。


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