表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルームメイトが幽霊で、座敷童。  作者: 巫 夏希
ドイツ・猿の手編
88/212

人間と霊体の完全融合(前編)


「……ちょっと覗いちゃおうか」


 元からそのつもりだと言いたかったが、碧さんにまたあーだこーだと言われたりするのは嫌なので、言葉は飲み込んだ。

 そして襖に手をかけようとしたら碧さんに手を掴まれ、上に持ち上げられた。


「何するんだよ! 危ねぇじゃねぇか!」

「あそこに障子があるんだけどさ」


 あぁ、あそこか? そこだけ障子で他は襖なら間違えたがめんどくさいので放置っての有り得るが、実際は違った。


「……まさか穴を開けて」

「ご名答」

「ご名答、じゃねぇよ! バレたら元も子もないんだぜ?!」

「どっちにしろ私らは巻き込まれてるんだ。今更抗ってなんかダメージ加算されても問題ないじゃん?」


 問題ねぇのは幽霊であるあんただけだよ!! 俺なんかこれ以上ダメージ加算されたら幽霊になりかねねぇ!!

 ひとまず、碧さんの言う通り障子の一つに穴を開けた。そしてそこから覗き込んだ。

 中には恵美さんと姉ちゃんがいた。二人とも寝ようとしていたのか、寝間着のまま……に思えて、何か異様な光景だった。

 端的に述べると巫女さんは『三人いた』。三人目の巫女さんが恵美さんとともに姉ちゃんを拘束していた。

 未だにこの術式の真相が解らない今、無闇に突っ込んだら死を考える。姉ちゃんには申し訳ないが対処法が思いつくまでここで待機するしかないようだ。

 姉ちゃんの服を二人がかりで脱がし、完全な裸となった。そこに巫女さんの隣に事前に用意されてあった大量の半紙を貼っていく。その光景は少し異様に思えた。

 ……しかし、ここまでしてやつらは何がしたいんだろうか? ちなみに半紙は白紙ではなく達筆過ぎてよく解らん何か文字が書かれていた。


「……ちょいと不味いな」

「あれがなんだか解るのか?」

「ありゃ、霊体を一枚一枚に封じ込めたやつだよ。封霊銃が出る前はあーいうので封霊やら除霊やらしてたらしいけど……。この量の半紙を『生まれたままの姿に貼り付ける』と貼り付けられた人間はどうなると思う?」


 確か人間は一番の封霊媒体と聞いたことがある。理由は簡単だ。“乗っ取りやすいから”。しかも、何か衣服を纏った状態ではなく、生まれたままの姿の方が乗っ取りやすいらしい。衣服が霊体の攻撃を防いでいるっていう都市伝説もあるが、それは伝説ではなくて事実だ。

 つまりそれが意味しているのは――!!


「……カミサマや幽霊を人間と融合させる……!」

「確かにこの場所ならそれも容易だろうね。ここはヨーロッパでも数少ない神社、悪魔祓いエクソシストのように基本は霊体を消し去ることはないから霊体なんてあっという間に溜まるだろーし、『人間に霊体を定着させる』方法だって知ってるはずだ。……確かにこれなら、カムフラージュともバレない……!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ